
▲ 主演の「器」ではなかった中島健人、フジTV開局60周年ドラマSP「砂の器」
自由が丘大人の音楽教室の新沼健です。
「自由が丘大人の音楽教室」とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
録画しておいた、フジTV開局60周年ドラマSP「砂の器」を見ました。
まだまだ主演の「器」ではなかった中島健人君、ファンも苦笑の迷演技でした。
このドラマがどうも今ひとつなのは中島君のせいばかりでなく、橋本忍脚本の映画「砂の器」を、うまく現代に翻案できなかったことと、結構杜撰な脚本にあったように思います。
変装しても目立たなくなるから渋谷のハロウイーンを選んだのに、返り血を浴びたからといってなぜ土屋太鳳の家に行ってシャツの処分をしなければいけなかったのか?
当日の渋谷では、血だらけの扮装はあちこちあったので、返り血を浴びたシャツでも目立つことはなかったのでは?
温水が道端で土屋太鳳と偶然会い、後をつけて勤務場所を特定していたというのは幾ら何でも都合良すぎ。
脚本家はもっと知恵を絞るべきでしょう。
今西刑事の元妻が自殺していた、というエピソードにどんな意味があるか不明。(単にゲロの説明?)
和賀英良へのすり替わりエピソードも無理ありすぎです。
橋本忍脚本の映画「砂の器」が原作をはるかに超越した名作なので、もうリメークするのはいい加減断念してはどうでしょうか?
映画「七人の侍」をリメークしたいという映画人は(多分)いないのだから、映画「砂の器」もそれに近いポジションと考えたら良いのではないでしょうか?
(そういえば、椿三十郎をリメークした人はいましたが………)
ちなみに4月から始まる、最後の「午前10時の映画祭」で、「七人の侍」も「砂の器」も両方上映されます。
スケジュール要チェックです!