新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

堂々たる「ダイ・ハード(1)」のパクリ、日テレ「大病院占拠」

2023年01月26日 11時10分41秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲堂々たる「ダイ・ハード(1)」のパクリ、日テレ「大病院占拠」


J大好き家人が、櫻井翔くん主演ということで録画しておいた、日テレ「大病院占拠」初回を視聴しました。

なんとびっくり、堂々たる「ダイ・ハード(1)」のパクリでした。

HPをざっと見た所、特に「ダイ・ハード(1)」を翻案したとの説明がなかったので、この程度の「パクリ」はTV業界的にはありなんでしょう。

あまりに思い当たるシーン満載で、何か、とても懐かしくなってしまって、アマゾンプライムでオリジナルを鑑賞してしまいました。

公開当初は、あまりの面白さに複数回劇場に通ったことも思い出しました。

「大病院占拠」に関して、初回のみの視聴なので、この後、ドラマオリジナルの展開があるのか無いのかよくわかりませんが、初回に限れば、脚本家は、随分楽チンなお仕事だったのは確実で、他人事ながら羨ましくなりました。

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初回の絶望的つまらなさは何だったのか? だんだん面白くなってきた日曜劇場「Get Ready/」

2023年01月24日 10時18分13秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲初回の絶望的つまらなさは何だったのか? だんだん面白くなってきた日曜劇場「Get Ready/」


主演の妻夫木聡演じる羽佐間永介のビジュアルと、多額の報酬と引き換えに患者の命を救う闇医者チームという当ドラマの設定が、手塚治虫の名作漫画・「ブラック・ジャック」にソックリであること、「お前に生き延びる価値はあるのか?」という妻夫木の陳腐なセリフの繰り返しで、初回は日曜劇場にはありえない駄作か? と思いましたが、演出が堤幸彦ということもあり、第2回はとにかく視聴することにしました。

それが正解であったか、第2回はなかなか面白く、第3回も同様でした。

なぜ連ドラで重要な初回にあんなにツマラン回を当てたのか不思議です。
プロデューサーのセンスを問われそうです。

ごく個人的な印象なのですが、病院長を演じる鹿賀丈史が、昨年の秋ドラマ「赤いナースコール」の病院長そのままにしか見えず、鹿賀丈史は佐藤勝利くんとの決闘に勝ち、警察の包囲網を突破し、この病院に潜り込んだのか?

そんな妄想が鹿賀丈史の登場シーンになると湧き上がってしまいます。

そんな妄想はさておき、当ドラマは最終回まで視聴を続けることになりそうです。

堤幸彦が演出を担当するドラマに出る女優さんは概ねいつも好印象で、当ドラマに出演の、當真あみにも注目しています。

妻夫木パティシエが作るケーキを美味しそうに頬張る彼女に、この先、どんな悲劇が待ち受けているのでしょうか?
金は無いけど手術はしてしまう、的な展開になるのでしょうか?

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冬ドラマ雑感 使い古された設定でありながら、なかなか楽しい「リバーサルオーケストラ」

2023年01月23日 10時42分18秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲冬ドラマ雑感 使い古された設定でありながら、なかなか楽しい「リバーサルオーケストラ」


解散した、あるいは解散寸前のオーケストラを再生する、という今まで何度となく使い古された設定のドラマです。

▲「オーケストラの少女」


私がこの手の設定の映画・ドラマを初めて見たのが半世紀前の中学生の時、全校生徒が体育館で鑑賞した「オーケストラの少女」でした。

映画好きだったのか、校長先生が事前に詳細な解説をしてくれたことを記憶しています。

曰く、主役のディアナ・ダービンは天才少女であること。

指揮者役で出演しているのは、本物の一流指揮者であるレオポルド・ストコフスキーであることなどなど。

1937年制作のモノクロ映画ですが、心暖まるハッピーエンドに加え、中学生にも理解できるほどのオーケストラの演奏シーンがとても良かったです。

直近の数年に限っても、「マエストロ」、「オケ老人!」など劇場で鑑賞したことを覚えています。

使い古された設定であっても、何度も何度も、手を変え品を変え登場する、というのは時代を超越して観客に力強く訴求する、心に響くなにかがあるのでしょう。

多分その一つは、いろいろな事情を抱えるメンバーが、最終的には一つの目的を目指し力を合わせて頑張る、ということにあるのだと思われます。

さて本作、ヒロインの門脇麦が天才ヴァイオリニストであった役場職員、田中圭がマエストロを演じています。

初回、二回と視聴しましたが、まずまずテンポもよく、またJも紛れ込んでいない、ということでキャスティングもよく、次週が楽しみなドラマであります。

最終話までの大まかな物語が予想できてしまい、その予想通りに展開するのであろうとは思いますが、そういうドラマもまた楽しいものですね。

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独自すぎる歴史観? かなり異色な大河ドラマとなりそうな「どうする家康」

2023年01月17日 06時47分35秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲独自すぎる歴史観? かなり異色な大河ドラマとなりそうな「どうする家康」


先週に続き、録画しておいたNHK大河ドラマ「どうする家康」を視聴しました。

「大高城兵糧入れ」を果たした家康が、そのまま桶狭間合戦終了まで大高城に居続け、そこに信長が攻めてくる!?
という私の知識が混乱するようなストーリーが展開しました。

念の為、色々ググってみるとやはり史実と異なる番組オリジナルのストーリーのようでした。

流石にそこまで史実をねじ曲げてしまうと強烈な違和感を感じてしまいます。

また、映像が独特すぎて、やはりこちらも強い違和感を感じてしまいます。

従来の大河ファンは早々に当番組を見切って離れてしまいそうですが、果たしてどうなるのでしょうか?

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かなり残念な出来だった、映画版「イチケイのカラス」 ネタバレ有り、鑑賞予定の方は読まないで下さい

2023年01月15日 07時42分28秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲かなり残念な出来だった、映画版「イチケイのカラス」ネタバレ有り、鑑賞予定の方は読まないで下さい


ドラマが大好きだったので、公開初日に張り切って鑑賞に出かけた映画版「イチケイのカラス」でしたが、期待のハードルが上がりすぎたのか、私にはかなり残念な出来でした。

映画版ということで、ドラマとは設定が変わっています。

それ自体は問題ないのですが、化学工場と護衛艦の繋がりがそもそもほぼ関係なく、かなり無理矢理、国家権力対入間みちおと坂町千鶴の構図をでっち上げた感(観客をなんとかミスリードしようとした感)があります。

最近のドラマ「エルピス」でも中盤までかっちり締まった構成で面白かったものが、有力政治家のために冤罪をでっち上げた、みたいな方向に話が進んだ途端、雑で大雑把なドラマになってしまいました。

ここは素直に企業城下町の大工場にまつわる話だけでまとめたほうが良かったように思います。

企業城下町大工場の環境汚染の隠蔽というのは、私のようなアラ還にはチッソ水俣工場の「水俣病」を想起させました。

当作品制作者は映画「MINAMATA」から当作品の着想を得たのでしょうか?

当事者の苦衷、というのは何となく分かるとしても、出来事や設定がかなり大雑把でいい加減なので、それらがどうしても気になってしまいます。

例えば、工場廃液に含まれる有毒物質(液体)、それが健康被害の原因、という設定が、どうしてフレコンバッグに詰められた砂状のものに変換されて運搬されるのか、に関して説明ありませんし、輸送船で運んだ毒物をどこに捨てる(移動する)つもりだったのかも説明ありません。

船倉に積み込まれた毒物のため、ほぼすべての船員が倒れてしまう、という描写がありましたが、船倉(区画がある)にある毒物が、ブリッジとか船室の人間が倒れるほど毒性の高い物質って、あり得るのでしょうか?

気になったツッコミ点。

1.工場内で自転車を無断拝借して二人乗りで逃亡した二人、どこから工場を出たのでしょうか?

2. 輸送船内では事故前に酒盛りをしていた、それが事故の原因、ということでしたが、なぜそんな事がわかったのでしょうか?
確か、輸送船はサルベージしようと思えばできる、みたいなことを入間が向井に言っていたような気がするので、輸送船は事故当時から沈んだまま、ではなかったのですか?
それとも生存者がいたのでしょうか?

3. 幼馴染? 夫? はなぜ吉田羊の病状を正確に把握していたのでしょうか?

4. 吉田羊の病状から察すると、治らない業病のようなもの、例えば水俣の「胎児性水俣病」を連想していたのですが、ラストの野球シーン、原告の子供が野球していたように見えたのは私の錯覚だったのでしょうか?

それとも、治療に大金を注ぎ込めば治る病気だったということでしょうか?

まあ、映画自体が面白ければ大して気にならなかったのかもしれませんが、ちょっと残念な出来でしたので、細かいことに気が行ってしまいました。

本来なら星2つの評価ですが、出演者はそれぞれ好演していたので総合でおまけの星3つにしました。




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