短刀 兼虎
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短刀 兼虎 明治二年
明治に入ってからの、近代の作品を紹介している。兼虎は、清麿の兄真雄の子。父及び清麿に作刀を学んでいる。この短刀の作風は、真雄や清麿のような肌目を際立たせたものではなく、むしろ微塵に詰んだ小板目肌に、沸の広がりを強く意識した、同時代では左行秀のような沸深い作風である。姿格好は、鎬を立てて棟を削いだ、菖蒲造に似た構造で、寸法は隠し持ち易さを追求したのであろう七寸と小振り。この時代感を良く示している。
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短刀 兼虎 明治二年
明治に入ってからの、近代の作品を紹介している。兼虎は、清麿の兄真雄の子。父及び清麿に作刀を学んでいる。この短刀の作風は、真雄や清麿のような肌目を際立たせたものではなく、むしろ微塵に詰んだ小板目肌に、沸の広がりを強く意識した、同時代では左行秀のような沸深い作風である。姿格好は、鎬を立てて棟を削いだ、菖蒲造に似た構造で、寸法は隠し持ち易さを追求したのであろう七寸と小振り。この時代感を良く示している。
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