刀 横山加賀介祐永
刀 横山加賀介祐永天保十四年
江戸期に大成した長舩鍛冶の作。戦国時代末期の天正年間に長舩一帯は大きな水害が起こって鍛冶業が潰えてしまった。わずかに残った祐定家の刀工がその命脈を保ち、江戸時代中期の横山上野大掾祐定の代に至って再び活性化を見せ始めた。だが時代は平和。優れた刀を製作しようにも大きな需要が見込めず、江戸後期になり、祐定門流の祐永によって備前刀に新たな作風が見出された。遠く鎌倉時代の互の目丁子とは風合いを異にする綺麗な互の目丁子の誕生である。
刀 横山加賀介祐永天保十四年
江戸期に大成した長舩鍛冶の作。戦国時代末期の天正年間に長舩一帯は大きな水害が起こって鍛冶業が潰えてしまった。わずかに残った祐定家の刀工がその命脈を保ち、江戸時代中期の横山上野大掾祐定の代に至って再び活性化を見せ始めた。だが時代は平和。優れた刀を製作しようにも大きな需要が見込めず、江戸後期になり、祐定門流の祐永によって備前刀に新たな作風が見出された。遠く鎌倉時代の互の目丁子とは風合いを異にする綺麗な互の目丁子の誕生である。