刀 青江
2010-06-01 | 刀
刀 青江
刀 磨上無銘青江
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b9/085a9b2ee3632a4952be987ff4420b9b.jpg)
鎌倉時代末期の備中国青江派の、直刃出来の作例。まず地鉄を鑑賞していただきたい。杢目肌が板目に交じって縮緬状に複雑に歪み、肌目が地景によってきれいに起って見えるも良く詰んでいる様子が分かる。微細な地沸も全面に付いており、写真には写らないが淡い映りが起ち、これらが複合してなんと表現して良いものやら自然な景色となって迫ってくる。この意図を超えたところに生ずる地肌が、武士に古くから好まれているのである。
刃文は、直刃に小沸が付いて肌目に伴ってほつれ掛かり、刃中に繊維状に小沸の筋が広がり、刃境には繊細な金線を伴う小さな渦巻きが生じ、刃中にも繊細な砂流しが掛かる。物打辺りは沸が強くなって金筋を伴う沸筋が走り、帽子はいたって綺麗に静穏な趣で、掃き掛けごころにわずかに返る。
直刃の魅力が充満した作品である。直刃に刃文がないと思っておられる方に、特にこの刃縁の繊細で複雑な表情を感じ取ってほしい。刃文を見るということは、刃文の形を見るのではなく、刃中の細やかな働きを見ることである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/4b/43e454365cf9f70fc4c097e5af9bbfb8.jpg)
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鎌倉時代末期の備中国青江派の、直刃出来の作例。まず地鉄を鑑賞していただきたい。杢目肌が板目に交じって縮緬状に複雑に歪み、肌目が地景によってきれいに起って見えるも良く詰んでいる様子が分かる。微細な地沸も全面に付いており、写真には写らないが淡い映りが起ち、これらが複合してなんと表現して良いものやら自然な景色となって迫ってくる。この意図を超えたところに生ずる地肌が、武士に古くから好まれているのである。
刃文は、直刃に小沸が付いて肌目に伴ってほつれ掛かり、刃中に繊維状に小沸の筋が広がり、刃境には繊細な金線を伴う小さな渦巻きが生じ、刃中にも繊細な砂流しが掛かる。物打辺りは沸が強くなって金筋を伴う沸筋が走り、帽子はいたって綺麗に静穏な趣で、掃き掛けごころにわずかに返る。
直刃の魅力が充満した作品である。直刃に刃文がないと思っておられる方に、特にこの刃縁の繊細で複雑な表情を感じ取ってほしい。刃文を見るということは、刃文の形を見るのではなく、刃中の細やかな働きを見ることである。
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