東欧のマザー・テレサのふるさと・北マケドニア /コソボ /モルドバ
~大阪関西万博 89
万博で知らない国との出会いは好奇心を大いに刺激する。
私のように「世界を旅する」を人生の夢としてきたようなものが、もはや、そんなこと自体が本当に夢でしかなくなったことに気付き始めた昨今、せめて、全館制覇に夢を託す。
<北マケドニア>
北マケドニアは、バルカン半島南部にある内陸国で、以前はユーゴスラビア連邦に属していた。
自然豊かで美しい街並みが広がっている国でマザーテレサや、古くはアレキサンダー大王が誕生した地として知られている。
マザーテレサは1910年、北マケドニア(当時はユーゴスラビア)のスコピエに生まれた。
18歳の頃、修道会に入会し、その後はインドに渡り、カルカッタで教員および校長として勤めた。
38歳に医療の訓練を受け、それ以降、世界中の貧しい人々を救いながら後継者の教育に励み、その功績から、69歳でノーベル平和賞を受賞した偉人である。
名産オフリド・パール。オフリド湖に生息する魚の鱗から作るらしい。
<コソボ> コモンズA
20C後半に、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州だったが、ユーゴが解体されたあと、2008年、セルビアから独立した。
その際のコソボ紛争が記憶に残るが、未だにくすぶり続ける‟バルカンの火薬庫“とも云われている。
先進的な建築物が建ち、ローマ時代の城塞や文化遺産、歴史的な街並みも残る。
文化、民族、歴史が調和した美しい景観がある国。
<モルドバ> コモンズD
モルドバは、ルーマニアとウクライナに挟まれた旧ソ連から独立した内陸国で、黒海に近い温暖な気候が特徴の国。
面積は九州とほぼ同じ広さで人口は約260万人(2024年時点)。
ヨーロッパ屈指のワイン生産国でもある。
ブースには「カーサ・マーレ」と呼ばれるお洒落な空間がある。
鏡張りの空間に郷土料理のオブジェが展示してあったり、可愛い刺繍入りの民族衣装が展示されていたりする。
ロシアとの関係もウクライナとよく似た状況にあり、隣国の惨状から何かと政情不安がつき纏う。
万博を通じて、今まで知らなかった国のことを僅かながらでも知り、困難に直面している国があることを更に知り、平和の尊さを改めて実感する。