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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

空飛ぶクルマ ステーション Pav. の「近未来体験・そらクルーズ」 ~大阪関西万博 92

2025-08-24 | 万博

空飛ぶクルマ ステーション Pav. の「近未来体験・そらクルーズ」 ~大阪関西万博 92

  かつて1970大阪万博で人間洗濯機とワイヤレステレフォンを未来の神器として掲示したように、2025大阪関西万博の目玉のひとつが「空飛ぶクルマ」である。

 

    空飛ぶクルマ ステーション・パビリオンでは、巨大且つ4面のスクリーンと床振動により、没入型の「空飛ぶクルマ」の疑似搭乗体験ができる。

 空飛ぶクルマの主な特徴は3つ。

 1つめは滑走路が不要で、バスケットコート程度のポートがあればヘリコプターのように垂直に離着陸できる点。

 2つめは、電気モーターで動くため、騒音が少なく二酸化炭素の排出量が抑えられる点。

 3つめは、いずれは自動操縦による飛行も視野に入れている点にある。

 JALの歴史が紹介される。(SINCE1951)

 「そらクルーズ」は、とある家族のショートストーリーを通して活用シーンを体感できる。

 物語は、小さな子どもが空飛ぶクルマに乗って大阪・吹田市の万博記念公園を出発し、架空の離島に住んでいる祖父母に会いに行くというもの。

 未来の大阪を上空から見下ろす映像が圧巻である。

千里から近未来の大阪市内へ。

 近未来の夢洲。いらん施設は建っていないか。

空から、お花見。吉野上空。

 見覚えのある島が見えてきた。

 もっと将来は、宇宙へ。

 万博内のモビリティ・エクスペリエンスではデモ飛行も。

 残念ながら、私には大型ドローンか、新型ヘリにしか見えない。

 私の中で「空飛ぶクルマ」とはスーパージェッターに出てくる「流星号」だから。

 (報道写真)なかなか、時間が合わない。

 


モザンビーク Pav. の「どこまでも広がる水平線」 ~大阪関西万博 91モザンビーク

2025-08-24 | 万博

モザンビーク Pav. の「どこまでも広がる水平線」 ~大阪関西万博 91

 

 アフリカ大陸の南東部に位置しインド洋に面した長く美しい海岸線を持つモザンビーク。

 パビリオンのフロントボードには「どこまでも広がる水平線をその目で」と掲げられている。

 中央には帆船を模したベンチを据え、壁側には液晶モニターやパネルを置いて、海洋研究などSDGs関連の取り組みを紹介する。

 日本の約2倍にあたる79.7万平方キロメートルの国土に、約3,300万の人々が暮らしている。

 鮮やかな色彩と花柄のペーズリーで彩られた「カプラナ」と呼ばれる伝統的な生地。

 女性たちが腰に巻いたり、赤ちゃんを抱っこするのに使ったりと、日常的に活用しているという。

 まだまだ、発展途上にある国だが、パビリオンに漂う明るさからは水平線の向こうにある未来を見据えているように感じた。


カタール Pav. の「白い帆船で未来の海へ」 ~大阪関西万博 90

2025-08-23 | 万博

カタール Pav. の「白い帆船で未来の海へ」 ~大阪関西万博 90

 カタールは、中東のペルシャ湾の小さな半島の国で面積は秋田県よりやや小さいくらいだが、石油や天然ガスなど豊富なエネルギー資源を有している。

 過去には1人あたりのGDP(国民総生産)が世界1位と、「世界で最も裕福な国」と呼ばれたこともあり、首都ドーハには未来的な高層ビル群が建ち並んでいる。

 カタールパビリオンは隈研吾氏が設計した帆船を模した印象的な建物で、「陸と海」をテーマに砂漠の砂やジュゴンなどの海洋生物、LNGパイプライン、かつての主産業であった真珠を紹介している。

youtu.be

 

 

 

 


東欧のマザー・テレサのふるさと・北マケドニア /コソボ /モルドバ  ~大阪関西万博 89

2025-08-21 | 万博

東欧のマザー・テレサのふるさと・北マケドニア /コソボ /モルドバ

 ~大阪関西万博 89

   万博で知らない国との出会いは好奇心を大いに刺激する。

 私のように「世界を旅する」を人生の夢としてきたようなものが、もはや、そんなこと自体が本当に夢でしかなくなったことに気付き始めた昨今、せめて、全館制覇に夢を託す。

 <北マケドニア>

 北マケドニアは、バルカン半島南部にある内陸国で、以前はユーゴスラビア連邦に属していた。

 自然豊かで美しい街並みが広がっている国でマザーテレサや、古くはアレキサンダー大王が誕生した地として知られている。

 マザーテレサは1910年、北マケドニア(当時はユーゴスラビア)のスコピエに生まれた。

 18歳の頃、修道会に入会し、その後はインドに渡り、カルカッタで教員および校長として勤めた。

 38歳に医療の訓練を受け、それ以降、世界中の貧しい人々を救いながら後継者の教育に励み、その功績から、69歳でノーベル平和賞を受賞した偉人である。

名産オフリド・パール。オフリド湖に生息する魚の鱗から作るらしい。

 

<コソボ>          コモンズA

20C後半に、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州だったが、ユーゴが解体されたあと、2008年、セルビアから独立した。

その際のコソボ紛争が記憶に残るが、未だにくすぶり続ける‟バルカンの火薬庫“とも云われている。

先進的な建築物が建ち、ローマ時代の城塞や文化遺産、歴史的な街並みも残る。

文化、民族、歴史が調和した美しい景観がある国。

 

<モルドバ>          コモンズD

モルドバは、ルーマニアとウクライナに挟まれた旧ソ連から独立した内陸国で、黒海に近い温暖な気候が特徴の国。

面積は九州とほぼ同じ広さで人口は約260万人(2024年時点)。

ヨーロッパ屈指のワイン生産国でもある。

ブースには「カーサ・マーレ」と呼ばれるお洒落な空間がある。

鏡張りの空間に郷土料理のオブジェが展示してあったり、可愛い刺繍入りの民族衣装が展示されていたりする。

ロシアとの関係もウクライナとよく似た状況にあり、隣国の惨状から何かと政情不安がつき纏う。

 

万博を通じて、今まで知らなかった国のことを僅かながらでも知り、困難に直面している国があることを更に知り、平和の尊さを改めて実感する。

 


アジアの純真・ラオス /モンゴル /スリランカ ~大阪関西万博 88

2025-08-19 | 万博

アジアの純真・ラオス /モンゴル /スリランカ ~大阪関西万博 88

 

東南アジアのラオス、東アジアのモンゴル、南アジアのスリランカ。

同じアジアでも遠く離れた3国の記事を書こうと思ったら、「アジアの純真」という言葉が浮かんできた。

PUFFYのひと昔前の歌だが、何となく、そんなイメージがあると思うのだが、どうだろうか。

 

<ラオス>         コモンズD

ラオスは本州ほどの広さを持つ内陸国で内約70%が高原や山岳地帯である。

メコン川は原生林の中を大きく蛇行しながら森の国を1,900kmに渡って流れる。

北部の古都ルアンプラバン。

早朝には凛とした静寂のなか、オレンジ色の袈裟を着た僧侶が長蛇の列をなして現れる「托鉢」が風物詩となっている。

世界的に有名な遺跡や観光名所があるわけではないラオスだが、豊かな自然と仏教の教えの中で、絶えず穏やかな時間が流れている。

ラオスの人口は650万人(2015年現在)。

 

<モンゴル>         コモンズD

国土の大部分は草原地帯で、北部には森林、南部にはゴビ砂漠が広がり、遊牧民の文化が色濃く残る国。

人口は約350万人で国土は日本の約4倍。

「日本人の多くは、モンゴルと聞くとゲルや馬頭琴、横綱の朝青龍、白鵬をイメージしてパビリオンを訪れる。」というが、私はやはり、チンギス・ハンやフビライを連想する。

現在の中国から東ヨーロッパまで、ユーラシア大陸にまたがる版図を誇ったモンゴル帝国。

13世紀にチンギス・ハンが創始者となった巨大帝国の片鱗をみてみたいと思っている。

 

<スリランカ>        コモンズA

スリランカはインドの南東に位置する緑ゆたかな熱帯の島。

面積は北海道の8割ほどで人口は約2200万人。

70%以上が仏教徒で「生きとし生けるものは皆幸せであれ」という慈愛の心に満ちた仏教国である。

旧名はセイロンで、言わずと知れた紅茶の国でもある。

スリランカの7大産地の紅茶の香り比べができる。

 

★★★