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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

カンボジア Pav.の「アンコールワットと黄金色の稲穂」 ~大阪関西万博 51 

2025-07-07 | 万博

カンボジア Pav.の「アンコールワットと黄金色の稲穂」 ~大阪関西万博  51 

 

 カンボジアのユネスコの世界文化遺産・アンコール・ワット遺跡は12cのヒンドゥー教の聖地として知られている。

 また、舞踊や影絵芝居など9c発祥のクメール朝が生んだ伝統芸能もまた、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。

 カンボジア・パビリオンはコー・ケー遺跡をモチーフにしており、アンコール・ワットの外観模型や、その回廊にある天地創造神話「乳海撹拌(にゅうかいかくはん)」のレリーフの複製品を展示するほか、神話の場面を再現する古典舞踊アプサラダンスを披露する。

 きらびやかな衣装を身に着け優雅で繊細な動きの「天女の舞」は見る者の心を奪う。

 展示物の前には黄金色の水田が広がり、メコン川流域の肥沃な土壌に恵まれた農業大国であることもアピールしている。

 黄金色に実る稲穂は、「命を救う」というテーマを印象づける。

 日本人としては、黄金色の稲穂と水田風景には親近感と郷愁を憶える。

 周囲のスクリーンに投映される空の色は徐々に変化し、朝や夕方の荘厳な寺院の雰囲気を演出する。

   

 

  

 

  

               

 ポップアップ・ステージでカンボジアが誇るクメール文化の華「アプサラの踊り」が披露されていた。

 9世紀ごろに生まれたクメール朝の宮廷舞踊は、アンコール・ワット遺跡のレリーフにも数多く登場する。

 アプサラは「天女・天使」とみなされ、踊りは神への祈りとしてささげられるものである。

 踊りの中で頭や腕、足の微妙な位置や、手・指のねじれ具合、反り返った手と指の動き、形、広げ方など全てが意味を持ち、生命の営みを花の芽生えから実が落ちるまでに例えたり、宇宙の循環を表現しているという。