オオムラサキが舞う空へ ~橿原市昆虫館
飛鳥歴史公園では、 里山自然教室「国蝶オオムラサキの舞う里山づくり」と銘打って、毎年、人工飼育したオオムラサキの放蝶会を行っている。
オオムラサキは国蝶に指定されているが、蝶マニアにとっても、稀少種で、恥ずかしながら、私も野生のオオムラサキに出会ったことがない。
放蝶会には行けなかったが、橿原市昆虫館でオオムラサキが見られると聞いて、久々に同館を訪れた。
バタフライガーデンには、お馴染みの蝶たちが舞っていたが、お目当てのオオムラサキは見当たらない。
それでも、行ったり来たりしながら、漸く、一匹だけ探し出した。
鮮やかな紫。この蝶が飛鳥の空を普通に舞い飛ぶ姿を見られたらと願わずにいられない。
メスも見つけた。蝶は鳥類と同じようにメスが地味である場合が多い。
人間界と逆だなと思った。
ジャコウアゲハ、オオゴマダラ、ツマベニチョウ、スジグロカバマダラ、シロオビアゲハなど、昆虫館では見慣れた蝶が飛び交っていた。
翅がぼろぼろなのが気にかかった。
展示場には、いつものモルフォ。
いつか、この瑠璃光沢の翅を追いかけたいというのが、子どもの頃からの夢。