崖っぷちロー

チラ裏的ブログ。ここは「崖っぷち」シリーズ・あん○ーそん様とは関係ありません。レイアウト変更でいろいろ崩れ中

ルーツ実況動画は黒歴史?

2008-12-02 00:40:53 | ニコニコ動画・ネットとか
ルーツ氏は、デビュー作で、自身の作ったゲームを黒歴史と表現していますが……
中二の頃作った黒歴史RPGを実況プレイするぜ Part1

それを実況し、ニコニコ動画上で配信したことは、むしろ歴史的なんじゃないかと。
なんかすごい気がするのですが、うまく言葉にならないというw

もちろん、小話・小芝居・茶番・トークのすごさを表現することは可能ですが、
そういう「実況」の仕方の話ではなく、もっと本質的なところで……
なんというか、作品を作るということの意味とか、「作家性」の話なんでしょうか?

従来の普通の作品(小説・ゲーム)ですと、作品をつくる過程で何度も何度も読み返したり、
プレイをしたりするわけですので、一番最初の消費者は一応作者自身である。
次は編集者や他の制作メンバーですかね?

しかし、それは表に消費者に見える形ではでてこない。
あくまでも、作られた完成形の作品について言えば、
消費者が一番最初に消費するといっても問題はない。

他方、ルーツ氏の場合は、自分で作り、表に見える形での一番最初の消費者が自分になる。
そして、(一般的な意味での)消費者は、作者自身による作品の受容(プレイ)を見るだけになる。

ここに、なんというか、大きな違いがあるような気がする。(気がするだけ?w)

東浩紀さんの流れをくんだ「しろうと」さんの議論だと、
「作家性」を「水源」と「貯水池」に喩えて説明されたりします。最終批評神話 / re=c
そこでは、むしろ貯水池に作家性が宿ることの代表として、ニコニコ動画が参照されている。

しかし、ルーツ氏がやっていることは、
いわば水源の「作家性」を、そのすぐ下の、「流出口」(水源から水が出て行く場所)のほとりで掬いだし、
それを水源に還元してしまう作業の様に見える。

もちろん、ルーツ氏の作ったゲーム自体にも2次創作はある。
が、貯水池に作家性があるということはなく、イラストが描かれたりする程度。
 (ただし、「ルーツ」という名称自体が、貯水池から出てきたことは大きい。
 また、ツクールの別バージョンでのリメイクには注意する必要がありそうですが。)

これは、ルーツ氏自身による2次創作的色彩を帯びた作品=Sight exciteの制作が中断され、動画が消されたこと、
その理由が「in those days!という完結した物語に影響を及ぼすことを危惧」したから
というものであることからも基礎付けられるのでしょうか?

これはルーツ氏によるN次創作の拒否、「オリジナル」や「作家性」に対する素朴な意思の表れとか?
(「密談」をちゃんと聞いていないのであれですがw)
 *09年9月18日追記:ルーツ氏の手による同人誌発売など、↑とは言えない状況にある。

ともあれ、
ルーツ氏の活動は、「作家性」を創出・維持する新しい方法なんだろうか?
という気がします。
その意味で、歴史的??

まぁ、批評拒否(「俺を分析するな、俺を批評するな、俺をいじるな、だが興味は持て。」)
なわけですし、文理解釈をする限り(クロノシリーズを見ていないので)、
こんなことをだらだらと書いても仕方ないのかもしれませんがw
というか、「そいつはすげぇや!」で終わりですねw

自分でもよく分からない状態ですし。

***
素朴な意味での「実況」・「実況プレイ動画」のすごさについては、まず、
それを因数分解する必要がありそうです。
まぁ、どんなにうまくやっても、完全に分析しつくすのは無理でしょうけど。
なんとなく羅列。

・ゲーム選択: 面白い/面白くない、実況しやすい/しにくい、次元の違うクソゲー
・プレイ: うまい/へた、面白い/面白くない

・声: 聴きやすい/聞きにくい、特徴がある(あにぃ、叔母さん)
・実況 →実況主の「キャラ」の形成に大きく寄与する
  リアクション(はるしげ。ホラー系の興隆)
  観察力、感受性、発想、表現力(しんすけ=スタンダート、しーな)
  小話、茶番などの雑談(ルーツ)

・編集  →近年の流行の変化。
      垂れ流しが受け入れられにくい。まっていられないという消費者の増加?
   うまい(hacchi)/へた 

・その他
  ものまね(変態スネーク)、アフレコ(あちゃぽ)、
  理解を超越したプログレッシブ実況(リティナ)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿