僕は説明書が嫌いです。

なんであんなに分厚くて、分かりづらく書いてあるのでしょう。分からない単語が羅列され、肝心な事がページの隅に載っていたり。だから、僕は携帯電話でもカーナビでも電化製品でも説明書は最小限しか、読みません。CMでやっている「説明書の無い携帯電話」

最高です。去年の年末、年賀状の宛名印刷を始めたら、20枚くらいで、プリンターが止まってしまいました。「もう、古いから、ダメになったのかも」と思い、量販店のポイントで新しいプリンターを買ってきました。これがまた20枚くらいで、エラーになり、僕はとうとう切れてしまいました。

メーカーに電話するのですが、これが100回かけても繋がらない、しかたなくそのメーカーの代表番号にかけ、事情を説明しました。すると係りの人がこういいました。「お客さんの葉書の入れ方が悪いのかもしれないので、家族の方にやってみてもらって下さい」・・・その時、家族はすでに帰省していました。

そのことを言うと、「近所の人に頼まれては?」と言われたので、ブチブチに切れました。そうしたら、夕方メーカーの方が飛んできて、葉書を印刷してみると、同じように20枚くらいでエラーになったのです。「この機械」を調べたいと代替機を置いて、会社に戻られました。ところがところが、この代替機でも、同じエラーがでたのです。

結論は、簡単でした。結論が出るまでに一ヶ月かかりましたが。僕が年賀状印刷を頼んだのが、関西の印刷会社で、葉書は普通紙でした。メーカー側も普通紙の葉書でテストをしてみたのですが、エラーは出なかったのです。メーカーの技術の方が来られて、ようく調べてみると、関西で印刷に使った普通紙の年賀状は、表面に薄く粉がついていて、その量が多かったみたいです。東京のメーカーで試した普通紙には粉がそれほどついていなかった・・・つまり、関西のたくさん紙の粉のついた葉書が20枚くらい、プリンターのロールを通ると、葉書の粉がロールの溝を埋めてしまい、それ以降の葉書を吸い込まなくなっていたのでした。結局、技術の人立ち会いの下、僕の年賀状は印刷を終えました。20枚ごとにクリーナーの用紙をローラーに通して粉を取って。結構大騒ぎでした。技術の人はレアケースなのか、僕のプリンターのローラー部分とかをデジカメで丹念に撮影していました。という訳で、今年の我が家の年賀状は「インクジェット紙」に変わりました。でも、プリンターの説明書には、「普通紙」ではダメとは書いていなかったのですから・・・。今年はクレーマーになりたくないなあと思っている今日この頃です。