鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

1年10か月

2013-01-11 21:12:09 | お知らせ

  今週に入っての朝日新聞の手抜き除染の記事をきっかけとして、改めて除染の難しさが浮き彫りになっています。 しかし、「除染」とは言いながら実際は、実態は「移染」ですよね。 場所を変えて保管するというのですから。セシウム等の放射線がなくなるというわけではありませんから。汚染された水でさえ保管しなければならない。 そういうことがきちんと行われることは不可能でしょう。 人が生活するところは何とか「移染」できたとしても、山や野原の移染は無理と言わざるを得ません、残念ながら。 今そういうところに膨大な人手と費用をかけていますが、費用対効果は言うに及ばず、実態は大手ゼネコン等の懐を潤すだけで、除染・移染が可能であるかのように装ってはいるものの、本音では誰しも不可能だと思ってるのではないでしょうか。 人手、費用のほかにも長い年月がかかります。その間でも生きていかなければなりません。 山なんかは除染・移染しても、雨や風により汚染物質が高いところから流れてきます。きりがありません。 であればその膨大な費用を別の方法で使うようにでもしないと、もったいないのではないでしょうか。ゼネコンとそこから献金を受け取る政党だけを潤すだけです。 もうまもなく東北地方太平洋沖地震から丸2年が経過しようとしています。 みんなでどうしたら被災した人たちにとっていいのか、真剣に考えなければいけない時期に来ていると思います。新天地を求めての集団移住だって選択肢の一つと考えます。 日本国内には農地をはじめとして全く利用されていない空き地がたくさんあります。限界集落という嫌な言葉さえありますが、広大な土地に集団移転する権利を与え、財政的な支援(移転補償以外にも)も十分に行い、学校や病院等の公共建築物を整備して、新しいふるさとを創生していくというのはどうなのでしょうか。いつでも健診できるという安心感が絶対に必要でしょう。医療機関と診察・検診体制の充実はなくてはならないものです。そのようなことを考えるのは、いつか故郷に戻れるという願いを持って、それを支えにして不自由な避難生活を我慢しているみなさんに対して失礼なことでしょうか。そういう現実的な方法も考えていかなければならないと思います。もちろん長年住んできたふるさとに住めなくした原因をつくった東電や原発を推進してきた自民党や経済界を許すわけではありません。何らかの手段で何故避難しなければならなくなったのか、いろいろな教材や資料を作成して、学校教育をはじめいろんなところで構成に引き継いでいくようにすることが大切です。 2011年3月11日時点での、東電の会長、社長以下役員の名前とか政府や関係する省庁の責任者の名前等の「責任者名簿」もきちんと作成して後世に残していかなければなりません。原発神話をつくった自民党と通産省の責任は大きいので、これらの組織の責任者の名前も記憶しておく必要があります。 思いつくままに書いてしまいました。

 

 今週初めですか、「通販生活 2013春号」が届きました。

  180円です。

 P2,P3の見開きページです。3つの「忘れない」のうち、2つ目は福島、3つ目が沖縄となっています。

 

 「2 福島を忘れない。」ではこう言っています。

 『原発必要論や合意論には福島が欠けています。つまり、これらはいずれも福島第一原発のメトルダウン事故が起こる以前に論じられるべき話であって、福島の事故が起きてしまったいま、多くの人は【必要を超えた危険の大きさ】を知ってしまいました。もはや地震国における原発の存在については結論が出てしまったと言ってももいいのではないでしょうか。・・・。今年中に、全国の原発を一基残らず停止させる。停止させたからといって即安全はつくれません。炉内の使用済み核燃料は4~5年間プール冷却させた後でないと乾式貯蔵キャスク(容器)化できません。各発電所敷地内につくったキャスク仮保管設備に貯蔵できるのは4~5年後。これによってなんとか、≪いつ、どこの原発が大地震に襲われても、福島レベルの悲劇は防げる≫ そして40年(くらいと言われています)かけて完全廃炉に取り組んでいく。これが「福島を忘れない」から生まれた地震国日本の結論でしょう。』

 記事では、対談やルポが読みごたえがあります。

 ① 落合恵子の深呼吸対談 ゲスト 山田洋次映画監督 「東京家族」

 ② ドイツ現地ルポ 市民の力で脱原発を果たしたシェーナウを訪ねて・・・森まゆみ

 ③ 新春”暴論”対談 選挙では変われない日本のこれから  高橋源一郎×東浩紀

 ④ 野坂昭如の昭和ヒトケタからの詫び状  お相手/ 小室 等

 

 そして今回びっくりしたのは DVD がついていたからです。 「みえない雲」というドイツの映画です。 原発事故が引き起こす極限状況下を描いた2006年公開のドイツ映画

  原題: DIE WOLKE

  そしたら次の日の新聞の折り込み広告です。通販生活の広告が入っていました。

 

 一瞬にして平穏な生活を奪われた母子家庭の女子高校生。被爆し、弟と母を亡くして入院生活、・・・・。 急に避難しなければならなくなったら、あなたはどうしますか? 避難できる自信がありますか? 避難者でパニックになった町から逃げ延びる自信がありますか? 急にですよ、全く突然にですよ!

 映画では授業中に特別な警報が鳴り響き、町の住民は避難しなければならないということを知っていたのですが、福島の場合はどうだったのでしょうか。付近の住民にサイレン等緊急避難を呼びかけたりはしなかったでしょう。広報車での避難放送はあったでしょうが。避難区域だって初めは数キロから徐々に広範囲になっていきました。原発事故が起きた場合の広報から避難手段、避難場所等のマニュアルはなかった。なぜか、原発の安全神話があったから。原発は事故を起こさない、安全なものだという空想妄想みたいな神話がまかりとおっていたから。

 しかし、それは架空の話しでしかなかったのがはっきりしたわけです。 原発事故は起きるのです。起きたら取り返しがつかないのです。 核は制御できないのです。

 原発をなくしたら、電気料が高騰する、電力が不足し経済が悪化する、日本の安全保障が危なくなる、というような考え方は”原発の恐ろしさ”の前ではもはや無力です。 原発がなくても生きていける方策を考えるべき時です、勇気をもって、人類を信じて。

 まとまりのない、とりとめのない文章となってしまいました。お恥ずかしながら自分自身の考えがまだまだ未熟、不完全であるという証拠ですね。 でも何とかして”脱原発”で生きたい!と思っています。


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