鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

矢口高雄の言葉

2012-03-01 14:27:56 | お知らせ

 3月です。仙台ではほとんどの高校で卒業式が行われます。 天気がよくてよかったです。 何といっても暖かいのがいい。 如何にも春を感じさせる陽気なのがいいです。 朝から東の空は眩いくらいに輝いていました。 このまま春になってくれればありがたいですね。 気になるのは地震です。しょっちゅう揺れている感じです、規模は大きくはないものの、嫌な感じです。

 3月といえば、渓流釣りの解禁でしょうか。 待ちに待った人は竿を出したのでしょうか。 でも今年はことのほか雪が多いので、くれぐれも事故のないようにお気を付けください。

 今年の釣りの解禁を祝って?「釣りキチ三平」よりご挨拶です。

 表  

 ~釣りを愛し、魚を愛し、自然を愛す~ 矢口高雄さんのことばです。是非ともご紹介させてください。 本名は高橋高雄というのだそうです。

 写真は前にも紹介しました。『あなたの釣り』という、これからの釣りをちょっと考えるフリペ です。 去年の11月発行の第4号です。

 ・・・・秋田の山奥の農家で生まれ、中卒で東京の浅草に就職することになっていたが、中学校の先生が一晩掛けて親を説得してくれて高校に入ることができた。 高卒後地元の銀行に就職、昭和33年のこと。この年にグラスロッドが世に出た。

 釣り竿はもちろん手作りの竹竿で、ナイロン糸がない頃は6月にクリムシを捕まえて、その腹の中にあるゼリー状の絹糸の素を巣に浸しながら伸ばしていき、60センチくらいの透明な糸をつくった。これが本テグスで、ハリから60センチもあれば十分で、その上には麻糸か木綿糸をつけて竿に繋ぐ。 (クリムシというので栗の中に入っている可愛い虫かなと思ったら、ヤママユガの幼虫で、体長10センチくらいの緑色の大きな毛虫とのこと。 ガの幼虫はどうにも好きになれません。蝶蝶なら幼虫に平気で触れるのですが。

 子どもの頃から絵は好きで描いてきたが、銀行員の8年間は遠ざかっていた。 その頃少年サンデーと少年マガジンに出会い、ガロにも出会う。1970年、銀行をやめて30歳で上京し、ガロや小学館に作品を持っていく。梶原一騎原作で「織田信長」を描くことになったが、いろんな事情でNGとなる。でも梶原一騎から”矢口高雄”というペンネームをつけてもらう。

 その年の6月、初夏の風が部屋に入ってきたとき、アユ釣りをしたいという思いが強く湧き起こり、「鮎」を描く。32Pの短編。これがプロとしてのはじめての作品となる。

 その後漫画アクションに「釣りバカたち」を連載し、それを講談社の編集の人が見ていて、少年マガジンに「幻の怪蛇バチヘビ」(つちのこ)を掲載したりして、その後満を持しての「釣りキチ三平」の登場となる。

 漫画は、面白くなければならないが、同時に”漫画は教育的、啓蒙的でなければならない”という考えの下、初期は釣り人のマナーや環境問題に気をつけていた。

 

 ~~それからは「釣りキチ三平」の名場面・名言集についてのやりとりがあり、~~最後のほうで面白いことを言っています。

 

 昭和58、59年頃、三平とアメリカのバスプロとの対決の話しが出ていた。丁度日本でもバス釣りをやる若者が増えてきた頃。 (結局実現はしなかった)

  『もし、あのとき三平がアメリカにわたってバスフィッシングをやっていたら・・・、それが実現していたら・・・今のようにブラックバスが外来魚に指定されていなかったかもしれない・・・。害魚として指定されたなかったと思うよ。』

  『もし、三平があの当時、あのままアメリカに渡っていたら、もっとスポーツフィッシングを多くの日本人に知ってもらえたと思う。 フィッシングはアメリカではゴルフなんかと同じようにスポーツとして広く認知、確立され、ルール、マナーも非常に行き届き、最も自然や環境を考えたスポーなんだということを広め、今よりも遥かに釣りの地位を確立できたんじゃないかと思うんだよね。』

  『やっぱり釣り人が自分たちの釣る魚を自分たちで確保しようと思った結果が、バスがこんなになった結果につながったんじゃないかと思う。・・・、もしそうだとしたら釣り人が生態系をいじくり回したということになる。そういったことは絶対に慎まなければならない。しかし、バスがこれほど日本国中に蔓延した今、これを一所懸命に駆逐していくっていう選択が正しいかどうかと言われると多いに疑問があるね。だって全部駆除っていったってどうやるの?間引くことはできても全部なんて不可能でしょ?・・・。そもそも人間がさまざまな利害関係からいろいろやった結果であって・・・バスにはなんの罪もないからね・・・。』

  『とにかく自然に負担をかけない。これは釣り人のマナーで一番大切なことだ。』

  『人間というのは賢い生き物なんだけど、何度も同じ事を繰り返し、学習しない、なんと愚かな生き物だと』

  『人類の文化なんだから、次の生命体のことまで考えなきゃ。・・・。地震や津波の大国である日本には核エネルギーはそぐわない・・・。』

  『日本古来の釣りで残る釣りが何種類あるだろう? ・・・ アユ釣りは続くだろうけど、今は冷水病で連れる匹数が非常に少なくなってきている。ヤマメイワナも細々と残っていくかな・・・あとヘラも残るよね。ちゃんとした釣り場があるし、熱烈なファンも多いからね。 だけど、和式の釣りじゃそのくらいじゃない?日本の釣りはこのままでいいのかな?って思う。』

 最後に;

 一番好きな釣りは : アユ釣り

 その理由は : 世界にないから。日本にしか無い釣りだから。 ・・・・

 引用ばかり長くなってしまいました。ご容赦ください。

 


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