鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

解禁迎えた、最上川?!

2011-09-02 21:07:28 | 最上川

 最上川第2漁協のホームページによると、最上川は8月29日では依然として 『音無しの構え』 でしたが、きょうは 『釣れ始めた。・・・。サイズは25センチ前後が数尾。最大28センチくらい・・・・。』 となっていました。

 そうなのです。きのうのブログでも簡単にご紹介しましたが、最上川でも釣れたのです。ようやく解禁を迎えたということでしょうか。 遅いとはいえますが、それにしても嬉しいことです。 残り少ないアユ釣りです。 最後のアユ釣りの日々を、大きな川で大きなアユを掛けて、思い出を残していきたいと思っています。

 そうです、最後のアユとの闘いが待っています!!悔いのないように【鮎命】を燃焼させましょう!!

 (9月1日(木)) 寒河江川で竿を出し、オトリを沢山確保してから寒河江の最上川(湯~チェリー付近)へ向かいました。

 先客が一人いました。地元のガラガケの人です。 浅瀬には引き船が浮いています。ということは鮎を掛けたということでしょう。 つまり、鮎がいるということに他なりません。 俄然やる気が出てきました。 ガラガケではあっても釣り人がいたこと、しかも鮎が掛かっているらしいこと、よし!!何としてもあゆを掛けてやると燃えないわけにはいきません。 水量は少ない感じですが、個人的には丁度いいかも。

 オトリ缶を活け、元気そうな鮎を4匹選抜し、引き船へ。 向かうは第一組合と第二組合の境界線付近です。大きな広いトロ場から平瀬、早瀬、急瀬へと繋がるところです。

 タックルは、久し振りにダイワの「硬派”剛”引抜早瀬95」の出番です。水中糸は広瀬川で何度も使っているホクエツの複合メタル「尺鮎0.2号」です。 途中で気がついたのですが、ハリは寒河江川バージョンのままでした。 本当は最上川では最上川バージョンのハリを使うことにしていたのですが。

 ハリは7.5号クラスの4本イカリにしました。 左岸側からの竿出しです。 時は12時5分です。 ほんの数分でコツンという軽い当たりがあり、オッ!もしかして早速掛かったかなと内心ほくそえんだのです。 よし、これはいただきだ!と心に決めて竿を立てましたが、相手は対岸側に走ります(正しくは泳ぎます)。 久し振りの糸鳴りがします。 竿は限界まで曲がります。堪えます。耐えます。これはデカイ! もしかして尺鮎かも!!

 でも、それにしても引きが強く、少しも寄ってくる様子はありません。 これはもしかして、もしかしたかも、・・・。そうなのです、『ニゴイ』、鮎釣り師にとって最大の敵、ニゴイでした。 同じ魚なのに嫌悪されて可哀そうですが。 そうか、それなら切られないように何とかしてニゴイを仕留めてやろう、と固く決心して、無理は止め、いなしながら何とかゲットしてやろうと思った次第です。

 何とか流芯を横切り、左岸側に寄せられました。考えではタモで掬うのではなく、浅瀬の石に乗り上げさせようと思い、竿を左岸に倒したり、左岸後方に倒したりのやりとりの連続。 敵も然る者(魚)、浅いほうに持ってこられると少しでも水量の多い方に逃れようとします。 これを何度くり返したことでしょうか。

 とうとう敵は根負けしたのか、浅瀬に乗り上げ、万事休すです。まな板の上の鯉ならぬ、”浅瀬のニゴイ”、観念したようです。 写真を撮りたかったのですが、カメラは車の中でした。 大きさは45センチくらいで、エラ付近にハリが掛かっていました。 これが背中だったらとても無理だったでしょう。 オトリアユも回収しましたが、こちらはもうグロッキーでした。7,8分くらいかかったでしょうか。

 オトリを交換して再度泳がせます。 今度はすぐには当りがありません。 川底の石は黒っぽくなっているし、はっきりとしたハミ跡はみえないものの、滑る石もあり、濁りもなく、いい条件なのですが、掛かってくれません。

 釣り下ります。 すると12時40分、待望のガツンというあまり強くない当りが伝わってきました。この当たりは鮎です。石裏の泡立ち近くで掛かりました。 この鮎も下流に下るよりは対岸に走ろうとします。こっちとしては、下流に下ってもらった方が、付いて行きながら左岸に寄せて引き抜けるのですが、対岸に走られると、それ以上対岸に逃げないように耐えなければなりませんし、その上で流れを横切らせて左岸側に持ってこなければ抜けません。

 もっともそれだからこそ、余計に引きを楽しめ、鮎とのやり取りに興奮するわけですが。 左岸の浅瀬に寄せても、なかなか引き抜けません。少しでも油断すると敵は流れに乗ろうとするし、気を抜けません。 何度糸が切れるかもと思いつつ、切れないでくれと祈りながら抜きました。

 そういうことの繰り返しが6回続きました。堪りません。 瀬で掛かるので、あたりは強くはありませんがその後の引きが凄いのです。 竿は三日月を超えて満月に曲がります(早瀬だからか)。曲がるから強い引きに耐えられるのです。 竿の2番、3番の部分が大きく曲がります。 思い出しても、嬉しさで笑みがこぼれます。ニヤニヤしてしまいます。

 帰宅後の採寸では、24センチと25センチでした。 大きさから言えば広瀬川の鮎には敵いませんが、引きは強いと言わざるをえません。 その分楽しみが多いです。

 

       

 上の写真は駐車場から下流側の最上川です。右岸側の岩盤が大きく顔を出しています。 ガラガケの人はこの瀬から下流の瀬を攻めています。 こうしてみると大したことのない流れだと思うかもしれませんが、この瀬では半分まで入って行ければいい方です。流速は早いです、押しが強いです。

       

 この写真も大したことのない流れと見えます。 でも流れも早く強いし、深さもそれなりにあります。 私は根掛りしたらアウトです。

 この写真のもっと上から釣り下り、この写真の半分くらいのところまでで6匹釣れました。

 その結果が下記の写真です。釣果の一部です。 左側が最上川、右側が寒河江川の鮎です。(きのうのブログの写真と記事もご覧ください。)

    

 川から上がった時、地元の人が車でやってきました。 言うには午前中よりも20センチくらい増えていると。 水位計でみると、9月1日の午前7時では8.47、午後2時では8.51ですから4センチ増水していることになりますか。

 台風12号により西日本や関東地方は大雨で大変ですが、ここの水量はお昼で8.54で、きのうより3センチ増水しているだけのようです。濁りは分かりません。

 

 釣果は町内会の役員の人と、義理の父のとこに持っていきました。これからもっともっと釣ってやります。最後の楽しみの場所ですから。 そして美味しくいただきます。


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