鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

第34回G杯争奪全日本アユ釣り選手権 小国川予選

2010-07-19 20:48:34 | 提案・要望

 (待っていなかった人も)お待たせしました。G杯小国川大会の様子です。川の状況は泥水の川、最悪の状態でした。これで釣りができるのか、釣れるのか。アユはオトリを追うのか甚だ疑問でした、誰もが。「こんな状態の川で、大会をやるのかよ~」というのが大多数の参加者の正直な気持ちでした。でも大会関係者は増水しているわけではないし、この川はすぐに澄むといわれているためか、決行するようです。

 番号抽選の結果、No,12でした。100余人を3つのグループに分けましたので、私は上流域となりました。上流域は「長沢堰堤下」、中流域は「教壇原」、下流域は「R13から鉄橋付近」という分類。中流域以外は車での移動となります。

 1枚目の写真は長沢堰堤下の深い早瀬から急瀬になるところです。ご覧のとおりの濁り具合。川底は全く見えません。石の状態も深さも分かりません。正直怖いです。

 オトリ配布(自分で選びます)は番号の多い人から、入川順は若い番号からとなります。どこに入っていいのか全く分からないので、写真の奥の急瀬の右側の右岸へチに入ることにしました。右岸はボサというのですか、草が一杯。

 予選は午前7時から10時までの3時間。仕掛けは、竿ががまかつの「ファインスペシャル95」、水中糸はホクエツの「乱 0.06号」です。苦労しながら現場に行って見ると、思った以上に水量があり、流れも強そうです。選定ミスか!?早くも暗雲が忍び寄ってきます。始めはごくらく背バリを使いましたが、オトリが小さいし弱いので、さらにオモリをつけました。しかし、これが失敗の始まり。しばらくして根掛り。軽く煽ったのですが、そのうち下の付け糸付近から切れてしまいました。開始30分くらいで、もうマイナス1匹です。ここは無理と諦め、放浪の旅に出ることにしました。普通ならこうなったらもう最悪、悪循環の始まりです。写真の右手に見える中州を伝って堰堤のぎりぎりまで行ってみようと思い、草むらを歩きます。そして堰堤のすぐ前まで行きました。

   

 2枚目の写真は堰堤の左岸側の様子です。ここには幅広い階段状になっている魚道があります。強い流れが見えるでしょう。でもこの魚道、水流が強すぎると思いませんか。ここを遡上するのはかなり困難でしょう、稚アユには。

   

 そして竿を出したところは、3枚目の写真の左側、草と大きな岩の間の弱い流れです。丁度向かい側に大会参加者がいて竿を出していました。左右両方から竿を出しても十分な広さがあります。

 でも、釣れる気は全くしませんでした。しかし、向いの人が掛けたのです、アユを。他人事ながら嬉しかった!!「いるじゃないか、アユが。しかも掛かるじゃないか、よし、気合を入れなおして集中しよう」と、俄然ヤル気を起こしました。

 そして、運命の8時20分。ククッという軽い当りが手元に伝わってきました。やったあ~と思わず心の中で叫びました。快哉です。腹掛かりでしたがオトリと同じくらいの野アユです。すぐに交換して同じところを泳がせます。そしたら、またしても心地よい当りが、脳に心臓に響いてきます。これは背掛かり。3匹目もすぐに掛かり、これも背掛かり。ということは確かにアユはオトリを追いかけているということです。嬉しくて嬉しくて堪りません。またまた、子アユの当りが伝わってきます。しかし、これはバレてしまいました。15分で4匹掛け、3匹の取り込みです。この川の状態ならOKでしょう。十分ではないかと、本当は根掛りがなければ、オトリ込みで5匹となっていたのですが。

 どういうわけかその後当たりはまったくなし。不思議なものです。たった15分だけの黄金郷だったようです。その後1枚目の急瀬を攻めてみましたが、掛かりません。

   

 結局オトリ込み4匹でした。でも上流域では予選通過となりました。ヤッタア~!!中流域も4匹で通過、下流域は3匹(つまりは1匹掛かればOKということ)が通過匹数でした。

 でも嬉しさも半分かな、100余人中予選通過者は47人という有り様です。半分近くの人が予選通過ということですから。

 決勝戦は11時30分過ぎからとなりました。また抽選したところ、No,40。なんじゃこりゃあ!!オトリは早くもらっても、入川は終わりも終わり近く。これではいい場所には入れません。

 下の写真は昨日も使いましたが、左側の電柱というか鉄塔みたいなものが立っているところの上流域が空いていたのでそこに決めました。オトリ配布場所から斜め右下流方向です。でも、ここも思ったより水量があり、かつ流れも速そうでした。瀬も前後にはありますが、私のところにはありません。おとりが入ってくれるか心配でした。ここでもオモリは使わず、背バリのみ。しかも深くというか背びれに近い方まで刺して右岸へチ付近を泳がせます。幸いにも小さいオトリは流れに負けずに健気にも泳いでくれます。

   

 泳がせて5分くらい経ったでしょうか、コツンという軽い当りが伝わってきました。掛かったのです、私の竿に!!慎重に引き抜きます。こうなると流れはいい方向に向かいます。根掛りすることもなく、ポツ、ポツと掛かってくれます。前後の人には掛かりません。私の竿のエリアのみ掛かります。しかも、みな背掛りです。

 まあ、この時間になるとにごりも少しはよくなり、何といっても天気です。午前中は曇っていて、いつ降り出すか分からない状況だったのに、昼近くからは猛暑、一転して猛烈な暑さが襲ってきました。これも良かったのかも。

 こんなことを書くと一生懸命釣ろうとした人には申し訳ないのですが、あまり掛からないでくれ、もしかして全国大会に出なければならないようになっては困る、出る気はないのだから。予選さえ通過すればいいのだから、それが目当てなのだから。来年以降なら全国大会OKだが、今年までは無理。地区予選大会で2回釣りができればそれで満足というつもりで出ています。だからあまり釣れすぎて4位以内に入ってしまったら拙いのです、困るのです。

 しかし、そうは思いつつもやるからには、勝負なのだから負けたくはない、1匹でも多く釣りたい、他の人には負けたくはないという気持ちもあります。そういう矛盾を抱えつつ、葛藤しながら竿を出していました。それなのに、ポツポツと掛かるのです。ほとんどが背掛りです。きちんと追って掛かるのです。どんなに小さいアユでも掛かったアユをオトリに使いました。小さいほうが大きいアユが掛かるのです。よく泳いでくれるのです。何か全てがいい方向に、いい方向に流れます。

 これは拙いと思って10分前、1時20分には納竿しました。9匹取り込んだつもりですが、2匹バラしています。バレがなければ11匹掛けたことになります。オトリ込みで13匹です。いの一番に検量してもらいました。

 そしてすぐに着替えて、大会関係者の I さんにあいさつして早めに小国川を後にしました。この後の日程がありましたので。

 長くなりましたが、昨日のがまかつの大会は以上のような状況でで推移しました。小国川漁協のHPを見た人は既にお分かりかと思いますが、優勝は14匹、13匹が二人、12匹が3人でした。そうなのです、バレがなければ、2位になれたのです。危なかったあ~。変な話しです。

 明日はダイワの大会です。いつもなら竿はダイワの竿を使っていましたが、明日は縁起を担いでがまかつの竿にしようかなと思っています。竿も仕掛けも18日と同じで臨もうかなと思っています。


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