今日も気温はあまり上がらなかったが、快晴に恵まれ、いい休みの日でした。月曜日ではない他の平日の休みというのはいいものです。
休日を有効に過ごすために、午前中は近くの宮城県美術館に夫婦で行って来ました。 今月の17日から2ヶ月間「トリノ・エジプト展」が開催されています。(アユ釣りのブログで、何度も”美術館下の岩盤の瀬”とか書いてきました、その美術館です。)
パンフレットには凄いことが書いてあります。”門外不出のツタンカーメン、この秋仙台へーー” ”世界屈指のコレクション、仙台でついに公開!” ”大型彫像、彩色木棺、石碑、アクセサリー、そしてミイラーー。世界屈指の古代エジプトコレクション、日本初公開!”
イタリア北部の都市、トリノにエジプトコレクションがあること自体知りませんでした。近代イタリア統一後の最初の首都だったのですね。
薄暗い中に浮かんでいる?2メートルを超す大型彫像や彩色された木棺は迫力があります。しかも後ろからも見られることがよかったですね。他にパピルスの文書、沢山の石碑(ステラ)、古代エジプトの生活様式や宗教観、死生観、葬送の仕方等、その素晴らしさに圧倒されます。1,100円(前売り)のチケット代は安いものです。皆様も是非ご覧下さい。一見の価値はあります。
でも何かおかしいとも感じました。結果的にはそのために保存されて、世界の人々が観覧することができることになったのでしょうが、本来これらの貴重なな文化財はエジプト国及びエジプト人のものでしょう。
ナポレオンはエジプト遠征に沢山の学者を連れて行ったようで、はじめからエジプトの古代の文化財を収奪・略奪しようと考えていたのでしょう、エジプトの文化財をフランスに持ち帰りました。トリノ博物館は、フランスのエジプト総領事が集めたものを中心に創設されたといいます。
その他エジプトの文化財は大英博物館やルーブル美術館にも沢山収集されています。ナポレオン以外にもその後のアフリカ大陸を植民地化したイギリスやフランスが本国に持ち帰っていった結果です。
エジプトで管理運営ができるのであれば、エジプトが返還してくれというのであればエジプトに返すべきではないでしょうか。無償または有償で。このことは中国にもいえることです。アヘン戦争等で中国の文化財も米英に持っていかれました。日本の浮世絵についても、いろいろな事情があったとはいえ西欧に持っていかれました。 これでいいのでしょうか?
その後、街に出て、今年一杯で営業が終わる老舗仙台ホテルのイタリアレストランに行きました。その店の「最後のおもてなしフェア」として、25年前にミラノから来日し、店のオープンに深い関わりのあったアンジェロ・ミノッチョ氏のコースを再現している料理を食してきました。前菜・メイン料理・デザート、それぞれ違うものを二人で食べてきました。 帰りはケーキも買ってきました。
そうなのです、今日23日は奥さんの誕生日なのです。この花は昨夜仕事の帰りに買ってきたものです。 夏にアユ釣りに打ち込めるのも家族の理解と協力があってのことで、頭が上がらないからですが。