今日の「朝日川柳」から3句。
『三軍に向かって一歩また一歩』(札幌市:冨田さん)
『開戦日遠くて近くなる思い』(東京都:木村さん)
『この次は愛国心という踏み絵』(筑紫野市:和田さん)
みんなうまいこと書くものだ。小泉以後の日本の世相を如実に物語っています。
今日は12月8日。昭和16年の今日、日本軍がアメリカ太平洋艦隊が集結している真珠湾を奇襲攻撃した日ですが、今時の若い人のかなりの人は、かって日本とアメリカが戦争をしたということが分からないというのです。
分からないというべきか、教えてもらっていないから分からずじまいとなっているのか、どっちにしても、日本史の勉強では現代史は省略されてしまうようですし、未履修科目云々以前の問題だと思うのですが、日米が太平洋を挟んで、死闘を繰り返したということが、若い人に伝わっていない、従軍した経験のある人から、戦争の実像が伝承されないまま、風化が始まり、小泉・安倍政権になってその間隙をうまく突かれて、憲法の改定までの道筋ができつつあるのは恐ろしいことだと思うのですが、皆さんはどう思いますか。
確かに、ここまで日本がアメリカナイズされてしまえば、またアメリカの51番目の州といってもおかしくないような状況下では、日本がアメリカに先制攻撃をした、とてつもない無謀なことをしたなんて考えられないのも無理がないのかもしれません。
でも、今映画界で話題となっている、「硫黄島」を巡る戦争映画、クリント・イーストウッド監督の作品「父親たちの星条旗」そして明日から公開の「硫黄島からの手紙」、この映画によって日米が凄絶な戦いをしたことを知ってもらい、戦争について、平和についていろいろ考える契機となってくれれば、少しはいい方向に向かうのかもしれません。
そうあって欲しいと思いますが。
個人的には、「父親たちの星条旗」は既に見ていますので、「硫黄島からの手紙」を見てから、あわせて感想等を書きたいと思っています。
それにしても、クリント・イーストウッドは凄い。かってのマカロニウエスタンの主人公、英雄が今は監督としていい映画を一杯作っている。たしか「ミスティックリバー」も彼の監督作品だったと思いますが、この映画もすごかった。
そして、今日12月8日は、ジョン・レノンがファンによって暗殺(射殺)された日でもあります。
WOWOWでは、きのうからビートルズ特集を組んでいて、昨日は、リンゴスターとポール・マッカートニー、今日は、「ジョン・レノン・イマジン」(1971年)、「ザ・ビートルズ フロム・リバプール トゥ・サンフランシスコ」(1962年から66年までの映像記録)、それに、「ザ・ビートルズ ライブ・イン・ワシントンD.C.」(1964年のアメリカで最初のコンサート)をやっています。
録画しておきました。あとでゆっくり見ます。
前にも書いたことがありますが、ビートルズの4人のメンバーの中で、私はリンゴスターの生演奏を聞いたことがあります。
「リンゴスター&ヒズバンド?」リンゴスター本人と彼の息子との今風に言えばコラボレーションということになりますか。市内の大きなホールのかなり前の方の席で聞いたということが、この頃は、なんか信じられないような気がしないでもないのです。
「イマジン」、いい曲ですよね。現代人に不足しているもの、それがイマジンかもしれません。イメージすればいろいろなことが自分のこととして考えられるし、ほかの人たちとも一緒に行動することができるだろうに。
異文化理解・異文化共生も可能になるだろうに・・・。