GR DIGITAL III
運動をすると良く眠れると思いきや、
逆に目がさえる気がして、伊坂幸太郎原作の映画
『アヒルと鴨のコインロッカー』を観た。
(出演:濱田岳/瑛太/関めぐみ)
伊坂作品は文体が冷たくて、
2~3作しか読んでいない。
人気作家なので、ストーリー展開は良いのだけれど、
純粋に文体の相性の問題です。
それゆえ、今作品も内容を全く知らないで観た。
「泣ける」とPOPに書いてあり、
泣けると思って前半を観ていると、
なんとなく胡散臭い話を続ける河崎(瑛太)と
主人公にしては華がない椎名(濱田岳)の絡みに
飽きそうになっていたのだけれど、
真相が明らかになってから、
もう、 「風に吹かれて」(ボブ・ディラン) が
流れるたびに涙を流していた。
(孫正義でも泣いたり、最近は忙しい)
とても悲しい、悲しい物語だ。
そこには、やっぱり繋がりというものがあって、
繋がりが断ち切られて、悲しみがやってくる。
そんな繋がりを断ち切るようなことを、
少しでも無くしたい。
無くならないだろうけど、それでも、
少しでも、幸せに生きられるように。