掲題の本を読みました。
(村上春樹、新潮文庫)
作家の村上春樹氏が、シングルモルトウイスキーの聖地、スコットランドのアイラ島を訪ねる旅行記です。
アイラ島というのは、アイルランド本島に近くその北東にあり、昔から特性のあるウイスキーを産することで有名。
筆者もアイラウイスキーは大好きで何本か家に持って愛飲しているので、ぜひ将来一度行ってみたい場所のひとつです。
アイラウイスキーはその独特のスモーキーさが特色で、非常に癖のあるピート(泥炭)臭と海藻くささがあります。
島全体がピートで覆われているため川の水にもピートが溶け出すとか、醸造所が海の近くにあり海風が強いので、樽に海藻の磯臭さがしみつくとか。
有名なスコッチの多くはこうしたシングルモルトをブレンドしたものであり、そういう意味で、色で言えば原色のような極端さが感じられるお酒です。
実際に行けばまた違う印象を持つのかもしれませんが、本(文章と写真)で見る限り、アイラ島は静かで落ち着いた島のようです。
10年・100年たっても余り変わっていなそうな。
こういう島で良い酒作りを粛々やる、というのもきっとウイスキーのように味わい深い感じがします。
一方で、若いヒトは今島をどんどん出て行って、過疎化が進んでいるのも事実だそうで、じっと住むには刺激に乏しく退屈な場所なのかもしれません。
しかしだからといって変に観光地化したり、都会のマネをしていなそうな所が、この島の本当の魅力かなと思います。
(村上春樹、新潮文庫)
作家の村上春樹氏が、シングルモルトウイスキーの聖地、スコットランドのアイラ島を訪ねる旅行記です。
アイラ島というのは、アイルランド本島に近くその北東にあり、昔から特性のあるウイスキーを産することで有名。
筆者もアイラウイスキーは大好きで何本か家に持って愛飲しているので、ぜひ将来一度行ってみたい場所のひとつです。
アイラウイスキーはその独特のスモーキーさが特色で、非常に癖のあるピート(泥炭)臭と海藻くささがあります。
島全体がピートで覆われているため川の水にもピートが溶け出すとか、醸造所が海の近くにあり海風が強いので、樽に海藻の磯臭さがしみつくとか。
有名なスコッチの多くはこうしたシングルモルトをブレンドしたものであり、そういう意味で、色で言えば原色のような極端さが感じられるお酒です。
実際に行けばまた違う印象を持つのかもしれませんが、本(文章と写真)で見る限り、アイラ島は静かで落ち着いた島のようです。
10年・100年たっても余り変わっていなそうな。
こういう島で良い酒作りを粛々やる、というのもきっとウイスキーのように味わい深い感じがします。
一方で、若いヒトは今島をどんどん出て行って、過疎化が進んでいるのも事実だそうで、じっと住むには刺激に乏しく退屈な場所なのかもしれません。
しかしだからといって変に観光地化したり、都会のマネをしていなそうな所が、この島の本当の魅力かなと思います。