掲題の本を読みました。
(ドナ・ハート、ロバート・サスマン、化学同人)
タイトルに目を奪われ、斬新な視点だな、と思い手に取ったものです。
簡単に述べると、人類学者が人類学における一大論点に対しスタンスを取って証拠を挙げていき明確に誤謬を論破していく構成です。
で、論点というのが、
-ヒトは猿としては強力な暴力衝動を持った特殊な存在であり、その特殊さこそが独自進化の最たる理由だ(ヒトは狩る側だった)
という20世紀中盤にかけて広まっていったイメージが正しいかどうか、ということです。
西洋にある「人間だけは特別」とする価値観とも連動した議論のようです。
議論としては面白いのですが、どうしても気になることが何点かありました。
1.注が本の中に書いておらず、出版社のウェブサイトに掲載されている
紙の節約と出版社のプロモーションをを兼ねた合理的な手法、なのかもしれませんが、実際問題いちいちウェブサイトにアクセスしてプリントアウトするのも結構面倒なもの。
こうした学術系の本は注が命だと思うのですが、それを読みにくい形にするというのはどうなんでしょう。
いずれにしても初めて見る形式だったのでびっくりしました。
2.タイトルで全て言い尽くされてしまう
内容的に仕方ないのかもしれませんが、基本メッセージがタイトル以上でも以下でもありません。
タイトルは面白いけど、そんだけー?みたいな感が若干否めません。
面白い本だったんですが、ちょっと変わった本だった気がしますね。
(ドナ・ハート、ロバート・サスマン、化学同人)
タイトルに目を奪われ、斬新な視点だな、と思い手に取ったものです。
簡単に述べると、人類学者が人類学における一大論点に対しスタンスを取って証拠を挙げていき明確に誤謬を論破していく構成です。
で、論点というのが、
-ヒトは猿としては強力な暴力衝動を持った特殊な存在であり、その特殊さこそが独自進化の最たる理由だ(ヒトは狩る側だった)
という20世紀中盤にかけて広まっていったイメージが正しいかどうか、ということです。
西洋にある「人間だけは特別」とする価値観とも連動した議論のようです。
議論としては面白いのですが、どうしても気になることが何点かありました。
1.注が本の中に書いておらず、出版社のウェブサイトに掲載されている
紙の節約と出版社のプロモーションをを兼ねた合理的な手法、なのかもしれませんが、実際問題いちいちウェブサイトにアクセスしてプリントアウトするのも結構面倒なもの。
こうした学術系の本は注が命だと思うのですが、それを読みにくい形にするというのはどうなんでしょう。
いずれにしても初めて見る形式だったのでびっくりしました。
2.タイトルで全て言い尽くされてしまう
内容的に仕方ないのかもしれませんが、基本メッセージがタイトル以上でも以下でもありません。
タイトルは面白いけど、そんだけー?みたいな感が若干否めません。
面白い本だったんですが、ちょっと変わった本だった気がしますね。