掲題の本を読みました。
(Sharon Moalem著)
けっこう偉い医学者が書いた進化論に関するエッセイで、人間や微生物の様々な不思議を面白おかしく書いています。
表紙がおしゃれで気になってシンガポールで買ってきたのですが、なかなか面白い本でした。
面白かったポイントは二つに分けて、
1.説き明かされる進化の不思議が純粋に面白い
2.見せ方が面白い
というあたりでしょうか。
1.は他にも同種の本があるかと思いますが、例えば本のタイトルにからんだエピソードで言うと、
-ある遺伝子は致死性の特定の病気を一定の確率で引き起こす
-適者生存の世界では、そうした遺伝子の持ち主はより高い確率で死んで後世に伝わりにくいはず
-それなのにそうした遺伝子が現代の人間に残っているには驚くべき理由があり…
といった感じで、「あ、そうなのか、なるほど」なエピソードがいくつも出てきます。
(リンゴの表紙の本ですので、アマゾンででも探して詳細は是非読んで味わって下さい)
そして、もう一つ面白かったポイントは全体の見せ方。
同種の進化論エッセイは結構数多く出回っていると思いますが、プレゼンテーションとして上手だな、と思うのが
-表紙が目を引く
-タイトルが巧妙なシャレになっている(適者生存=survival of the fittest)
-遺伝子という、敷居の高い分野を身近なストーリーで語ることでつい引き込まれてしまう
-文体がやわらかくジョーク交じりになっている
といった、「つい読んでしまう」工夫がしっかりしている点です。
どうもその辺りは著者単独の仕事というより、共著(アドバイザー?)に名前が挙がっているジョナサン・プリンスというヒトが凄腕なのではないかと思います。
プリンス氏はクリントン政権のアドバイザー・大統領のスピーチライターということで、そうした見せ方・訴え方のプロのようです。
コミュニケーション・コンサルタントというプロフェッショナルと、一流研究者(また違う意味でのプロ)がチームを組んで高品質の作品を仕上げた、という点も、また違う意味で面白いと思いますね。
(Sharon Moalem著)
けっこう偉い医学者が書いた進化論に関するエッセイで、人間や微生物の様々な不思議を面白おかしく書いています。
表紙がおしゃれで気になってシンガポールで買ってきたのですが、なかなか面白い本でした。
面白かったポイントは二つに分けて、
1.説き明かされる進化の不思議が純粋に面白い
2.見せ方が面白い
というあたりでしょうか。
1.は他にも同種の本があるかと思いますが、例えば本のタイトルにからんだエピソードで言うと、
-ある遺伝子は致死性の特定の病気を一定の確率で引き起こす
-適者生存の世界では、そうした遺伝子の持ち主はより高い確率で死んで後世に伝わりにくいはず
-それなのにそうした遺伝子が現代の人間に残っているには驚くべき理由があり…
といった感じで、「あ、そうなのか、なるほど」なエピソードがいくつも出てきます。
(リンゴの表紙の本ですので、アマゾンででも探して詳細は是非読んで味わって下さい)
そして、もう一つ面白かったポイントは全体の見せ方。
同種の進化論エッセイは結構数多く出回っていると思いますが、プレゼンテーションとして上手だな、と思うのが
-表紙が目を引く
-タイトルが巧妙なシャレになっている(適者生存=survival of the fittest)
-遺伝子という、敷居の高い分野を身近なストーリーで語ることでつい引き込まれてしまう
-文体がやわらかくジョーク交じりになっている
といった、「つい読んでしまう」工夫がしっかりしている点です。
どうもその辺りは著者単独の仕事というより、共著(アドバイザー?)に名前が挙がっているジョナサン・プリンスというヒトが凄腕なのではないかと思います。
プリンス氏はクリントン政権のアドバイザー・大統領のスピーチライターということで、そうした見せ方・訴え方のプロのようです。
コミュニケーション・コンサルタントというプロフェッショナルと、一流研究者(また違う意味でのプロ)がチームを組んで高品質の作品を仕上げた、という点も、また違う意味で面白いと思いますね。