MBAで教える「交渉術」

MBA留学先での「交渉」の授業内容を配信。といっても最近はもっぱら刺激を受けた本やMBAについて。

プレゼンス

2008-06-19 | 雑記
「プレゼンス」というと、存在感というか、そこにいることを無意識に周囲に意識させ、影響を与える力。
プレゼンスの出し方は、色々な流儀があると思います。

会議でも、ひたすらしゃべって目立つヒト、うまく仕切って存在感を出すヒト、だんまりを決め込んでいるのに周囲が無視できない威圧感を与えるヒト…
色々いるのもまさにその縮図だと思います。

どんなやり方であれ、プレゼンスが全くないよりはあった方が良いと思うのですが、最近気になるのが国際的な文脈での日本のプレゼンス。
グローバルの会議等に触れる機会もあるのですが、やはり「ジャパンバッシング」とか「ジャパンパッシング」とかを通り越して、非常に冷めた目で

-どうせ日本が言うことなど特にないんでしょ
-日本の場合、放っておいても高齢化と人口減少で沈んでいく国だし

という、「おっしゃるとおり」というしかない理解を前提に、

-かわいそうだから何か意見を求めてあげましょう、どうせ英語もできないでしょうし大した意見も出ないんでしょうけど

みたいに発言をふってくることがあるような気がします。
ビジネススクールでも、クラスによってはそういう空気になる授業が4年前の時点でありましたし。
勿論、結局個人が伝わる言葉でしっかり意見を発すれば、

-ああそうなのか、その考え方は結構面白いかも

と空気を変えさせることは十分可能なのですが、そこまでやる日本人が少ない(もしくはいない)場がほとんどになっているような感じがします。
その辺りはこちらも冷めた目で、しかし大胆に対抗していく必要があるのかもしれません。

雑感ですが。