夢をかなえるゾウ

掲題の本を読みました。
書店でヒラ積みになっているベストセラーなので、いま一番有名な本の一つだと思います。

内容はGood。
個人的にはジョークの部分はそれほど面白くなかったのですが、構成や教訓の順番など、ただの小説とは少し違う「企画」としての面白さを強く感じました。
目の付け所の良さと周到な準備を感じる本ですね。

「こんなに？」と思うほどの大量の参考文献から推量するにけっこう準備が感じられ、
「いけてない普通の人にとっての成功の秘訣」はニーズがあるはずなので、
「既に山ほどある教訓本形式でなく、面白おかしくストーリーで」、
「かつ入っているポイントは多くの既存本をきちんと踏まえたプラスアルファで」
提供する、という企画。

キャッチーなキャラクターやドラマ化など、横展開も考えた本当にうまい構成だと思います。
（ドラマ化するとたぶん、本作には一切登場しない女性が出てきて、恋愛も絡める展開になる気がしますね、なんとなく）

そういう企画センスを磨くことがホントの成功の秘訣なのよ、と暗に示されているような感じがします。