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アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

セネガル、ジョラ号の悲劇〜海難事故は繰り返されるのか?

2017-10-03 07:30:56 | アフリカ情勢
タイミングを逃してしまったが、少し前の話題。ンボテがセネガル時代によく耳にした、国民的な大事故。日本ではあまりニュースにならないであろう大惨事。ゆえに、ちょっとここで取り上げてみたい。


9月26日・・・。

セネガルにとって忘れることのできない慰霊の日である。2002年のこの日、世界最悪の海難事故とも評される「ジョラ号転覆事件」が発生、1,953が命を落とした。今年、あれから15年の節目を迎えた。

(RFIウェブサイトの記事)


ジョラ号はセネガルの国内フェリーで、首都ダカールと、南部カザマンス地方を結んでいた。国土がガンビア共和国で隔てたセネガルにおいて、首都を含む「本土」と、南部カザマンスのリエゾンは永遠の課題ともなっている。

ガンビアという国(1)~迷走国家

アフリカではいたたまれない海難事故が、本当に、本当に頻繁してきた。陸上インフラの未整備、マス輸送手段の未発達。水路という手段がある地域では、人々は移動コストの安い船を頼りにしている。しかしその運航体制は想像に硬くない。整備の不良、過積載、航行規則違反(無知?)、船員の規律。問題を挙げればきりがない。2,000人近い犠牲者を出したジョラ号も、本来の定員は550人だったという。


事故原因と責任の追及は司法の場で継続している。しかし被害者の言を借りればプロセスは「下死点」。一向に進展が見られなくなった。非難の矛先はマッキー・サル大統領に向く。彼がいまの国家元首であることに加え、事件当時、彼はアブドゥライ・ワッド政権において、鉱業・エネルギー・水大臣だった。よりによって、事故のその時、運輸大臣代行を預かっている身であった。


被害者の代表は続ける。
「事故を忘れることはできない。しかし(過ちを)許すことはできる。でもそのためには真実を明らかにしたいのだ。」

アフリカで繰り返される水難事故。ジョラ号事故はその象徴でもある。事故の背景には安全に対する意識のみならず、安全に対する意識や、利用者の経済力も関係している。一朝一夕に解決とはいかないだろう。だからアフリカではなんでも神頼み??

とにかく悲劇がまた繰り返されることは、耐え難い。ジョラ号事件を忘れるわけにはいかないのだ。

(おわり)
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