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アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

12/12(土)映画'Timbukutu'(『禁じられた歌声』)トークを担当します!~イスラーム映画祭(2)

2015-11-25 07:30:30 | アフリカ映画
色々な面で注目を集めているイスラーム世界。これをテーマにした映画の祭典「イスラーム映画祭」が12月12日(土)~18日(金)に開催されることは、すでに昨日の記事でもご紹介のとおり。

そしてその栄えある封切りの二作品はなんとマリ特集。しかもトンブクトゥもの豪華(?)二本立てとなっている。さらにンボテは光栄にも、この二本の映画のトークをそれぞれ担当させていただくことになった。


その一つ目の作品は、アフリカ通・マニアの読者の皆さんにはあまりに知れたタイトル、'Timbukutu'だ。このワガドゥグ・アフリカ映画祭(Fespaco)の注目映画で、本年度セザール賞にて最優秀作品賞など7部門を受賞、さらに米国アカデミー賞外国語映画賞部門ノミネートの快挙を遂げた。



邦題は『禁じられた歌声』と名付けられた(ひとりごと: 以前からこの映画に冷めやらぬ感動を覚えてきたンボテとしてはちょっと微妙な邦題、、)。

ストーリーはこちら。

イスラーム映画祭ウェブサイトより)

2014年・フランス=モーリタニア/97分/カラー/DCP
原題:Timbuktu
英題:Timbuktu
監督:アブデラマン・シサコ
出演:イブラヒム・アメド・アカ・ピノ、トゥルゥ・キキ、アベル・ジャフリ
言語:フランス語、アラビア語、バンバラ語、英語、ソンガイ語/French、Arabic、Bambara、English、Songhay
配給:レスペ/配給協力:太秦

マリの古都ティンブクトゥからそう遠くないある町で、少女トヤは、父キダン、母のサティマ、そして羊飼いの少年とつつましくも幸せな生活を送っていた。しかし、町はいつしかイスラム過激派に占拠され、音楽や煙草、サッカーさえもが禁じられてしまう。不条理な懲罰が人々を苦しめる中、トヤの家族はティンブクトゥに避難するが、ある出来事を境に彼らの運命は大きく変わってしまう…。

世界遺産にも登録されているマリ共和国ティンブクトゥの美しい砂の町を舞台に、音楽を心から愛する家族がイスラム過激派の弾圧に苦しみ、抵抗する姿を真摯に描いています。本年度のフランス・セザール賞で最優秀作品賞ほか7部門を獲得。アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、世界を慟哭させました。日本劇場初公開のアブデラマン・シサコ監督による、愛と憎しみを通じて人間の“赦し”とは何かを描いた壮大な叙事詩です。


実はこの映画、すでにンボテブログでもご紹介のとおり(下記過去記事をご参照)、今年の6月に駐日フランス大使館が主催する『フランス映画祭』の一環で本邦初公開。その際には監督のアブデラマン・シソコ氏が訪日した。ンボテも映画上映セッションを拝聴したのみならず、駐日モーリタニア大使のンガムさんからも直接監督をご紹介いただき、お話させていただく機会があった。というのも、シソコ監督はモーリタニア人なのだ。

それらを通じてお聞きしたことを、下記の記事にてご紹介している。映画の前にお目とおしいただくと、監督の描こうとした世界が追体験できるのでは、と思う。

過去の記事
アブデラマン・シソコ監督来日
第一話 映画『バマコ』
第二話 映画『ティンブクトゥ』~その時代背景
第三話 映画『ティンブクトゥ』~シサコ監督の描きたかったものとは?

(アブデラマン・シソコ監督(右)、2015年フランス映画祭にて)


とにかくこの映画、背景考証といい、ストーリーといい、描写といい、秀逸と言える。ンボテのトークでは、『映画から読み解く、イスラム過激派と西アフリカ・サヘル地域のいま』と題して、この映画の舞台となったトンブクトゥに脈々と流れてきた地誌、平和・共存と衝突の歴史、映画の状況である武装勢力が支配した2012年頃の時代背景、その後のトンブクトゥなどについて、30分一本勝負でご紹介したいと思っている。


イスラーム映画祭封切り映画、'Timbukutu'(邦題『禁じられた歌声』)の上映は12月12日(土)13時から、渋谷・ユーロスペースにて。

そしてこの後、もう一本のマリ・トンブクトゥものの映画、そしてンボテトーク第二弾とつづく。その詳細は・・・

(明日につづく)

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