ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

都会ってなぁに?

2016-10-06 14:30:48 | ぶらぶらアフリカ論
今日は都会について。

(アビジャン中心街を望む)



先日、ニジェールとブルキナに熱く議論が交わされる場に身を置いた。そこで盛り上がった話。「ニアメとワガドゥグはどっちが都会か?」

いや、一般評ではワガドゥグの方が都会だ。少しは高いビルがある。クルマの量が多い。舗装道路が多い。しかし。
「ニアメには川がある。」
「うちの方が洪水が多い。」
「ヒツジとウシも合わせればニアメの勝ちだ。」

譲れないライバルの話が笑える。しかしそこにマリを知る男が「バマコの方が上だと思う」と言ったところで、会話は強制終了となった笑。

(ニアメ、夕暮れのニジェール川)

(雨季で水浸しのワガドゥグ)



ンボテがかつて暮らしたコンゴ民主共和国のキンシャサと、コンゴ川を挟んだ反対側ブラザビル。キンシャサは1000万を超えるとも言われる人々が高い人口圧の中で激しく体をぶつけながら暮らしている。

一方のブラザビル。国全体を合わせてもキンシャサの三分の一の人口。空が広く、空気が豊富に感じられる。
(夜明けのブラザビル)


キンシャサ、大きな人口を抱えた大都会。援助、人道、資源、ブローカー、多国籍の外国人。乱立するスーパー、多国籍のレストラン。まさに国際都市だ。

東京と同じくらいの面積に、同じくらいの人口が暮らす。しかしそこに地下鉄も山手線もない。道路はあまり整備されていないし、公共交通機関常にパンク。モブツ時代に建設された高層建築物。しかしそれがそのまま古ぼけた、セピア色の街。夜は電気が来ない闇夜の街。果たして「都会」か?


都会ってなんだろう?

わがコートジボワールのアビジャン。ここもかつて象牙の軌跡と言われた時代に、フランス資本が入り発展した高度なインフラ、高層ビル群。間違えなく先進的な都会だ。しかし政治危機混乱の15年があった。街はそのまま古ぼけていった。キンシャサよろしく、やはりセピア色の街だ。

(古ぼけたセピア色の街)


他方、ここの文化力はなかなか高い。西アフリカのポップカルチャーをリードしていることは間違えない。テレビのバラエティなんかの手作りも垢抜けてきた。その点でも都会だ。


それに比べるとセネガルのダカールや、ガーナのアクラ。ここ20年のスパンで平和と安定を維持し、2000年代の「アフリカの目覚め」、躍進の10年を享受した。近年の大型投資で街は高層ビルや新しいインフラがピカピカする。いま、先進的都会のイメージはむしろこちらにある。

一方、セネガルはその裏でカリム・ワッド疑惑。都会の建設と引き換えに、スキャンダラスな影と小切手が残された。ガーナも借金まみれの最悪のマクロ経済、そして中国のハイプレゼンス。どこか「成金」な印象もつきまどう。


都会ってなんだろう?ふとアフリカトークに考えさせられた。

(おわり)

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