6月14日(水)、当地コートジボワール・アビジャンに日本から大事な訪問者が。到着はエールフランスAF520便の予定だった。
アビジャンにはパリから1日2便のエールフランス便が就航している。1便は直行便でなんとエアバスA380型機。かの「二階建て」が常に満席でやってくる。もう1便は、途中の経由がある便。週の半分はブルキナファソのワガドゥグ経由。もう半分はマリのバマコ経由便だ。
AF520便はバマコ経由。パリのシャルル・ド・ゴール空港を10時に出発、途中バマコに立ち寄り、アビジャンには1625に着く。
この日、同僚がアビジャンのウフェ・フェリックス・ボワニ空港へ訪問客を迎えに行くこととなっていた。少し早めに見積もって、15時くらいには空港に向かおうか?念のため、エールフランスのホームページを見てみようと、、、あれ?なんとアビジャン着が15時に早まっているではないかっ!
え?1時間半も早くついちゃうの?
っていうかもうついちゃってるじゃん!
よくホームページを確かめるとAF520便のバマコ到着時刻の欄には'annulé'(キャンセル)、とある。
まさか、バマコでテロでも・・・?!
早速、ニュースや外電を検索するが、特にヒットしない。
同機で何が起きていたのか。
「バマコ上空を何周もしてたけど、結局断念。滑走路にセスナ機が立ち往生して、着陸できないって説明だった。乗客のかなりの数がバマコ行きの客だったと思う。」と同機に搭乗していた訪問者。
なんだ、そういうことか。滑走路で機体故障。あまりにマリらしいエピソード・・・。
・・・と思っていたら、翌日。マリ系メディアがこんなニュースを配信した。
マリ: バマコ・モディボ・ケイタセヌー国際空港がテロ襲撃警報でパニック
Mali : Aéroport Modibo Kéita Sénou-Bamako : Une fausse alerte d’attentat sème la panique(Mali.actu)
記事にはこうある。
水曜日のバマコのモディボ・ケイタ・セヌー国際空港は、かなりの混乱に包まれた日となった。この日、数時間にわたって空港が閉鎖されたのだ。駐機馬の機体からの緊急避難は、空港当局や旅客のパニックをさらに深めた。
発端は国家安全当局によって発出された、空港へのテロ襲撃に関するセキュリティアラートだ。13時に発出された警報は、混乱と恐怖を残し、しかし何も起きないまま17時には解除された。
この日13時頃、コートジボワールからバマコに情報が入った。1220にアビジャン発予定であったエール・コートジボワール便が出発を見合わせているというのだ。VRE710型機は離陸体制に入った後、駐機場に引き返し、乗客を降機させたという。航空会社からは、単に「現在、バマコ国際空港が一時閉鎖中」との説明。「なぜ閉鎖?!」旅客が真相を知る余地はなかった。
別のソースによれば、雨の影響でボンバルディエの小型機が滑走路上で機体破損した、との情報も流れた。
いずれにせよ、現場へのアクセスは制限された。テロ襲撃の誤報なのか、それともテロ情報を未然に察知し、制止したのか。真相はわからない。・・・(一部略)
イスラーム武装勢力は、ラマダン期間中におけるテロの実行を構成分子に呼びかけている。マリでも先日、国連マリ多次元統合ミッション(MINUSMA)の要員が5名殺害される事件が発生している。また数日前に米国大使館が、欧米人を狙ったテロ警戒情報を在留米人に発出したとの情報もある。
結局、AF520便のバマコ経由キャンセルの真相はわからない。しかしその時に、テロ警報が当局から出されていたこと、空港が混乱状況にあったことは確かなようだ。
(おわり)
アビジャンにはパリから1日2便のエールフランス便が就航している。1便は直行便でなんとエアバスA380型機。かの「二階建て」が常に満席でやってくる。もう1便は、途中の経由がある便。週の半分はブルキナファソのワガドゥグ経由。もう半分はマリのバマコ経由便だ。
AF520便はバマコ経由。パリのシャルル・ド・ゴール空港を10時に出発、途中バマコに立ち寄り、アビジャンには1625に着く。
この日、同僚がアビジャンのウフェ・フェリックス・ボワニ空港へ訪問客を迎えに行くこととなっていた。少し早めに見積もって、15時くらいには空港に向かおうか?念のため、エールフランスのホームページを見てみようと、、、あれ?なんとアビジャン着が15時に早まっているではないかっ!
え?1時間半も早くついちゃうの?
っていうかもうついちゃってるじゃん!
よくホームページを確かめるとAF520便のバマコ到着時刻の欄には'annulé'(キャンセル)、とある。
まさか、バマコでテロでも・・・?!
早速、ニュースや外電を検索するが、特にヒットしない。
同機で何が起きていたのか。
「バマコ上空を何周もしてたけど、結局断念。滑走路にセスナ機が立ち往生して、着陸できないって説明だった。乗客のかなりの数がバマコ行きの客だったと思う。」と同機に搭乗していた訪問者。
なんだ、そういうことか。滑走路で機体故障。あまりにマリらしいエピソード・・・。
・・・と思っていたら、翌日。マリ系メディアがこんなニュースを配信した。
マリ: バマコ・モディボ・ケイタセヌー国際空港がテロ襲撃警報でパニック
Mali : Aéroport Modibo Kéita Sénou-Bamako : Une fausse alerte d’attentat sème la panique(Mali.actu)
記事にはこうある。
水曜日のバマコのモディボ・ケイタ・セヌー国際空港は、かなりの混乱に包まれた日となった。この日、数時間にわたって空港が閉鎖されたのだ。駐機馬の機体からの緊急避難は、空港当局や旅客のパニックをさらに深めた。
発端は国家安全当局によって発出された、空港へのテロ襲撃に関するセキュリティアラートだ。13時に発出された警報は、混乱と恐怖を残し、しかし何も起きないまま17時には解除された。
この日13時頃、コートジボワールからバマコに情報が入った。1220にアビジャン発予定であったエール・コートジボワール便が出発を見合わせているというのだ。VRE710型機は離陸体制に入った後、駐機場に引き返し、乗客を降機させたという。航空会社からは、単に「現在、バマコ国際空港が一時閉鎖中」との説明。「なぜ閉鎖?!」旅客が真相を知る余地はなかった。
別のソースによれば、雨の影響でボンバルディエの小型機が滑走路上で機体破損した、との情報も流れた。
いずれにせよ、現場へのアクセスは制限された。テロ襲撃の誤報なのか、それともテロ情報を未然に察知し、制止したのか。真相はわからない。・・・(一部略)
イスラーム武装勢力は、ラマダン期間中におけるテロの実行を構成分子に呼びかけている。マリでも先日、国連マリ多次元統合ミッション(MINUSMA)の要員が5名殺害される事件が発生している。また数日前に米国大使館が、欧米人を狙ったテロ警戒情報を在留米人に発出したとの情報もある。
結局、AF520便のバマコ経由キャンセルの真相はわからない。しかしその時に、テロ警報が当局から出されていたこと、空港が混乱状況にあったことは確かなようだ。
(おわり)