毎度お騒がせのガンビア、とうとう最後のサプライズか?
1994年のクーデターから22年にわたって独裁を引いてきたガンビア。12月1日に大統領選挙が行われた。ヤヒヤ・ジャメ大統領は、選挙にあたって「何も私に投票しなくてもいい」とビックリ発言。本当に自由な選挙が実施できるのか?と注視されてきた。
ガンビアという国(9)〜独裁ジャメ大統領「何もムリに私に投票しなくてもいい」
ジャメ大統領は投票後も、「この選挙は歴史的なうねりになるだろう」と自信をのぞかせていた。
そして3日に選挙管理委員会によって選挙結果が発表された。それによると、なんと、野党候補の実業家、アダマ・バロウ氏が45.5%を得票、現職のジャメ大統領の36.6%を大きく上回った。
(バロウ氏勝利を伝えるJeune Afriqueウェブサイト)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/65/24dba9bff698f5425dabe9dc975203da.jpg)
当のジャメ大統領の言動が注目された。そして2日夜、国営テレビでメッセージを発表、「これまで述べてきたとおり、野党の勝利であっても、私は選挙の結果を尊重する。」と述べ、自らの敗北を認めた。そして「ガンビア人の幸福を希求する」として、今後の民主的な権限移譲にも協力していく姿勢だという。
選挙管理委員長のアリウ・モマール・ンジャイ氏も「非常に珍しいこと。長期政権を担ってきた候補が、選挙結果が発表される前にも敗北を認めるなど、前例がない。信じられない出来事。」と述べた。
これまで、おかしな言動でお騒がせだったジャメ大統領。野党やメディアを弾圧し、有力者を魔女狩りするなど、専制を引いて政権を維持してきた。しかしその悪性からビジネスや開発支援は敬遠され、国民生活はますます低迷していた。首都バンジュルでは、人々が街に繰り出し、ジャメ大統領の敗北を祝っているという。
公用語英語の廃止、イスラム教化、伝統的植物によるエイズの治癒、セネガル国境の閉鎖など、このブログでもシリーズになってきたくらい、エキセントリックな言動を繰り返してきたジャメ大統領。本当に民主的な選挙の結果を受け入れ下野し、政権移譲にも協力するとすれば、最大にして最後の「サプライズ」である。
(つづく?!)
1994年のクーデターから22年にわたって独裁を引いてきたガンビア。12月1日に大統領選挙が行われた。ヤヒヤ・ジャメ大統領は、選挙にあたって「何も私に投票しなくてもいい」とビックリ発言。本当に自由な選挙が実施できるのか?と注視されてきた。
ガンビアという国(9)〜独裁ジャメ大統領「何もムリに私に投票しなくてもいい」
ジャメ大統領は投票後も、「この選挙は歴史的なうねりになるだろう」と自信をのぞかせていた。
そして3日に選挙管理委員会によって選挙結果が発表された。それによると、なんと、野党候補の実業家、アダマ・バロウ氏が45.5%を得票、現職のジャメ大統領の36.6%を大きく上回った。
(バロウ氏勝利を伝えるJeune Afriqueウェブサイト)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/65/24dba9bff698f5425dabe9dc975203da.jpg)
当のジャメ大統領の言動が注目された。そして2日夜、国営テレビでメッセージを発表、「これまで述べてきたとおり、野党の勝利であっても、私は選挙の結果を尊重する。」と述べ、自らの敗北を認めた。そして「ガンビア人の幸福を希求する」として、今後の民主的な権限移譲にも協力していく姿勢だという。
選挙管理委員長のアリウ・モマール・ンジャイ氏も「非常に珍しいこと。長期政権を担ってきた候補が、選挙結果が発表される前にも敗北を認めるなど、前例がない。信じられない出来事。」と述べた。
これまで、おかしな言動でお騒がせだったジャメ大統領。野党やメディアを弾圧し、有力者を魔女狩りするなど、専制を引いて政権を維持してきた。しかしその悪性からビジネスや開発支援は敬遠され、国民生活はますます低迷していた。首都バンジュルでは、人々が街に繰り出し、ジャメ大統領の敗北を祝っているという。
公用語英語の廃止、イスラム教化、伝統的植物によるエイズの治癒、セネガル国境の閉鎖など、このブログでもシリーズになってきたくらい、エキセントリックな言動を繰り返してきたジャメ大統領。本当に民主的な選挙の結果を受け入れ下野し、政権移譲にも協力するとすれば、最大にして最後の「サプライズ」である。
(つづく?!)