「今日は恋人に会いに行く日か? 気をつけて行ってこいよ」 ダンナの優しい言葉? に送られて車を走らせる。
行く先チョロリンさんのいる施設。[お腹の具合も良くなって元気です。お気をつけてお帰りください。」職員の声に送られて帰ってくると忙しい。 少ない単語を駆使して「コーヒーか・・お茶だ」洗濯物があると早く洗うように催促し、自閉的傾向があるのでこだわりがある。きっちりしないと気がすまないところがある。自分の服もズボンもきちんとハンガーにかけ洋服ダンスに入れ、タンスの中の下着、パジャマ類もいつもきちんとたたんで入れてある。
コタツでコーヒーを飲み、お菓子をつまみテレビを見ている。しばらくすると「○○あした?あさってか?」 施設に帰る日が気になる。何回も聞く。本当は2泊3日位で帰ってくると少しゆっくりできるし、親も楽だし・・
だが自立支援法になってから病院行きとか、お盆、正月休み以外はほとんど1泊である。たとえば2月2日につれて帰って4日に連れて行ったとする。2日は施設で朝食をとり、4日は夕食をとる。施設に居ることになるが3日は親元に帰っているから施設には居ない、 居ない日は施設に対して国(県)からお金が出ない。経費は同じだけかかる。だからなるべく1泊で・・・。親の所にもなかなかゆっくり帰れない、親もいつまでも生きているわけじゃないのに・・・。施設入所者のお母さんに会うといつもこの話が出る。「うちも1泊よ、だからバタバタして疲れるのよ」 遠くから電車を乗り継いで迎えに来る親御さんは1泊では本当に大変である。
我が家のチョロリンさん、翌日お昼、お父さんと3人で外食、気分が変わるのか嬉しそうな顔
をして食べ、
3人で施設へ送って行った。
この笑顔が見たいためにまた忙しいと言いながら迎えに行く。