ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

アメリカの友人

2021-02-25 14:40:00 | 本の紹介



byパトリシア・ハイスミス。佐宗鈴夫訳。河出文庫。

パリ南部の歴史ある田舎町、フォンテーヌブローで額縁商を営むジョナサンは妻と息子とつましく暮らしていた。妻子を愛している彼の唯一の心配事は、自分は白血病に罹っていて長くは生きられないということ。一方、富豪ですでに犯罪を犯しているトム・リプリーはそんなジョナサンに目をつけ、ゲームを仕掛ける。それはごくごく普通の小市民、ジョナサンを多額の報酬をエサに死への恐怖を利用して、殺し屋に仕立てあげるというもの。窮地に置かれたら人は同じ、いともたやすく一線を踏み外すものだとこの小説は教えてくれる。


さて別の日のベル。




朝の散歩時間がだんだん遅くなっていき・・・






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