摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

「愛とお米があればいい」(2)

2010-02-05 23:23:15 | 行ってきました
今日も木の花ファミリーのお話の続きです。
「愛とお米があればいい」の「お米」の方のお話を。
ただここでは、文字どおりに「お米」だけのことではなく、
お米をはじめとした食物のお話をします。

木の花ファミリーでは、塩など一部をのぞいて
ほとんどの食物を自給しています。
私自身も含めて自給自足に憧れる人は
けっこういると思いますが、
木の花ファミリーではそれをどうやって
達成しているのかと言うと。。

まず菜食であること。
(とは言え、やぎのミルクと平飼いの鶏の卵は
食べていますが)
自分たちでつくった米や野菜を食べ、
味噌や醤油も自家製です。
手前味噌はよく聞きますけど、
自家製の醤油はなかなか聞きませんよね。
それは、醤油は最後の絞りの段階で
機械が必要になるからだそうです。

コーヒーは、玄米を長時間焙煎して粉末にした
玄米コーヒー。
フードマイレージが大きな
本物のコーヒーでないのはさすが。

他の調味料・嗜好品で言えば、はちみつも自家製です。
普通、養蜂を行う場合にはダニによる
蜂の病気を防ぐため、
抗生物質を使うそうですが、
木の花ファミリーでは「木の花菌」と言う
EMをベースにした微生物を使うことで
抗生物質を使わなくても
蜂が元気でいられるそうです。

この「木の花菌」をはじめとした
微生物たちの発酵の力が、
木の花ファミリーの生活には欠かせないそうです。
木の花菌で発酵したジュースは、
よく食卓にものぼります。
鶏ややぎもこのジュースを飲んでいます。

発酵食品は健康にいいと言われていますけど、
普通の日本人の食事以上に
とり入れられているみたいです。

健康にいいと言えば、
木の花ファミリーで作られているものには
健康食品になっているものが多い気がします。
発酵食品はもちろんのこと、
パンフレットを見ると、
肝機能を強くするウコンや
フラクトオリゴ糖やポリフェノールが豊富なヤーコン、
歯周病や蓄膿症、痔などの改善に効果があるなた豆など
健康食品として買ったら、けっこう高いものがあります。

こういった食物やその加工品かはわかりませんが、
ファミリーで生産された食品が
食養生を重視する病院へも納品されているそうです。

かつては、稼いだお金で高い健康食品を買ったりして
なんとか健康を保って、
さらに健康を損なうような働き方をするという
不毛な循環に陥って、その矛盾に気づいた私です。
木の花ファミリーの暮らしは
「お金をかけずに豊かで健康的な暮らしができるはず」と
私が描いた理想そのもののように思えます。


明日は、木の花ファミリーについて私が一番知りたかった
お金の遣り繰りや、仕事の役割分担など
どうやって木の花ファミリーが回っているかということを
書きたいと思います。

「愛とお米があればいい」(1)

2010-02-04 22:47:35 | 行ってきました
引き続き、木の花ファミリーのお話です。

タイトルの言葉は、ファミリーのキャッチフレーズです。
今日の記事では、ファミリーの中で具体的に
「愛」がどんな風に満たされているのか、
私が見聞き、感じた範囲で書いてみます。
「お米」の話は、明日以降にまた書きますね。

では、まず「愛」(=「合い」)について。。
ファミリーは調和の精神を大切にしながら、
一人一人が個性を生かして役割を担い、支え合っています。
そのために一番大切にされているのがミーティングで、
設立以来1日たりとも欠かしたことがないそうです。

私が滞在した日も、夕飯の後まず子どものミーティングがあり、
その日の進行役の子が司会を務めながら、
学校などであったこと、感じたことを
発表したい子が発表していきます。
驚くのは歩けない赤ちゃんは除いて、
1,2歳くらいの子どもも前に出て、
報告する側に並ぶことです。
そして、発表の間聞いている態度がよくないと、
お互いに注意し合っていました。

子どものミーティングが終わった後、
ゲストを歓迎するコンサートがあり、
さらにその後に大人のミーティングがあります。
そこでは、まず連絡・報告があり、
次に相談を伴なう連絡・報告がされます。
その後ももう少し時間のかかることが話し合われます。

この大人のミーティング中に驚いたことは、
ファミリーに心のケアのために滞在している方たちの
経歴や症状など、プライバシーとして他のところなら
厳しくアクセスが制限されるようなことが
みんなの前で話し合われていたことです。
そうやって、一人一人の抱える事情を
メンバー全員が理解した上で
必要なサポートを提供しているようです。
つまりファミリー全体が
まるで一人のカウンセラーのようなのです。
ただ、サポートと言っても専門的なものではなく、
単にその人の話を聞いて、
感じたことを正直に返してあげるというものです。
それによって、ケアを受ける側は
自分の心のひずみに気づき、ほぐしていけるそうです。

心のケアと言えば、上に書いたような
ミーティングでの率直な情報共有も大切ですが、
恵まれた環境の中での農作業なども
体に元気を取り戻させてくれるようです。


明日は、「お米」をはじめとした
食物の話を書こうと思います。。
このごろ、赤ちゃんの夜泣きがひどくなり、
眠たくて目が開けていられません




女に生まれてよかった

2010-01-31 00:10:13 | 行ってきました
昨日に引き続き、吉本有里のイベントに行ってきました。
今日はコンサートではなく、トークライブの方です。

今日のトークライブの感想を端的に言ったら、
私が今一番聞きたかった言葉を聞けたということです。
今までの学習や経験から、私が信じていることに対して
お墨付きでも得られたような感じです。

有里さんは、今でこそ自分の欲求に
素直に従って生きていらっしゃいますが、
30歳前後で最初のお子さんを産むまでは
自分の内側の声を無視してきたのだそうです。

でも、お子さんを授かった時、
「風の音しか聞こえない静かな山で生まれたい」
というお腹の赤ちゃんの声を感じたそうです。
そして、その声に従って妊娠8ヶ月でアメリカに渡り、
標高1,000メートルの電気も水道もない山小屋で
赤ちゃんを産むことにしました。

とは言え、だんだんお産が近づいた時、
赤ちゃんが死んでしまう状況や
自分が死んでしまう状況など
考えられる悪いパターンを3つくらい
夢で見たそうです。
そして、不安になっている自分の感情を
ずっと感じてあげたら、
ふと気づきがあったようです。

人の生死は自分では変えられない。
だから、自分にできることは
自分がやりたいと思ったことに集中することだけ。

そうやって自分がやりたいことに集中して、
それに伴なうリスクなどに対して
自ら全面的に責任を引き受けると、
必ず自分の内側から即座に問いに対する答えが
返ってくるようになるのだそうです。

そして、私が今日一番共感したのは、
「本当にいいお母さんになるには、がまんしないこと。
必要な助けを求めること」
という言葉でした。
どこかで聞いたような言葉だな。。
そう、我が心理分析の師匠、
長谷川泰三さんがいつも言っている
「助けて」を言えるようになることの大切さです。

同時に有里さんはこうも言っていました。
「自分で自分を抑圧したら、自分の子どもも抑圧する」
自己犠牲とか、我慢とか
これまで美徳とされてきたことですけど、
心理学的な見地から言えば、
止めたほうがいいものなんですね。
これも心理学のワークショップでは
何度も事例を見てきたことです。

また、子育てで何かつまずきそうになった時も
内側からメッセージを受け取っていたのか聞いてみたら、
特にメッセージを受けるというよりは、
常に自分が楽しめることをやるようにしていたそうです。
これもわかるなぁ。

最後に、有里さんから参加者へのメッセージは、
「本当にやりたいことをやろう。
その時には、外の情報に左右されないように。
そして、誰にも選択を委ねないように」
というものでした。


有里さんは、これだけの気づきを
妊娠して出産することで得られたそうです。
出産で、女は生まれ直すんだとか。
私の友人にも、子育てを通して
本当にすばらしい学びをしている人が何人もいます。
女に生まれてラッキー!
今日は本当にそう思えました。

生きることについて考えた日

2010-01-30 00:25:30 | 行ってきました
今日は「生きる」ということを
あらためて考えさせられる日でした。

日中は、友達の家で内田美智子さんという
助産師さんの講演会のDVDを見ました。
私たちが生まれてきたのは、
遺伝子レベルでは7兆分の1という奇跡。
今日も生きているということも奇跡。
それが、未熟で不用意な性経験のために
事故のように命を授かってしまい、
その命をまだ小さなうちに抹殺(中絶)してしまったり、
生まれてきた後に虐待してしまったり。。
早熟な性経験をする子どもたちは、
親にかまってもらっていないと感じているそうです。

では、そういう悲劇を避けるには、
どうしたらいいのか?
その答えとして、内田さんは
親子で食事をとることを提案します。
そして、学校に子どもたち自身が作ったお弁当を
持ってくる日を設けることも。
親や先生の手を煩わせることなく、
かえって自分でお弁当をつくることで
母親の苦労を理解するようになり、
母親への感謝や手伝って助けたいという気持ちが
出てきたりするそうです。

確かに、食はいのちの根本ですからねぇ。
「弁当の日」は、ぜひ岐阜市の学校でも
取り入れて欲しいと思いました。

ただ、ちょっと引っかかったのは、
早熟な性経験をする子どもたちの状況の責任を
社会などに負わせずに、
親がきちんと子どもをケアすべきと
内田さんがおっしゃっていた点。
そうは言っても、親の心が社会からのプレッシャーで
押しつぶれそう、あるいは押しつぶされてしまっていたら、
子どものケア、食育どころじゃないですから。

シングルマザーの漫画家、西原理恵子さんも
「食育って言葉が大嫌い」のようなことを言ってました。
多分、西原さんも食事に手間ひまかけたいのは山々だけど、
食べていくためには仕事をしなくてはならず、
そのためには食事をつくる時間も惜しいくらいなんだと思います。


一方、今夜私がコンサートを聞きに行った吉本有里さんは、
自分がやりたいことも、子どものケアも
両立させているようです。
たとえば、吉本さんは自分がタイに行きたいと思ったら、
そうできるように、子どもを見てくれる人を探すそうです。

でも、それができるってどんなにすごいことか、
子育てを経験した人なら分かりますよね。
自分が好きなことをするため、
子どもを残していくこと、
他の人に助けを求めることに
罪悪感を感じないこと。
自分と他人への信頼と愛情がなければ
できないことです。

吉本さんがそういうことをできるようになったのはきっと、
電気も水道もない標高1,000メートルの山小屋で出産し、
出産後には自分の生まれた時の記憶を取り戻したり、
赤ちゃんの意識と一体化したりという
特別な体験があったことと関係があるんじゃないかな。

でも、特別な体験がなくても、
日常生活の中で自分や他人への信頼と愛情を
育てることはできると思います。
断捨離はそのための有効な手段の1つなのでは?


…眠くなってきて、頭が回らなくなってきました~。
明日は、関市のカフェぷらなに行って、
吉本さんのトークライブをじっくり聞いてきます。
またたくさんの気づきをいただけそう。



不思議なクリーム

2010-01-18 01:49:05 | 行ってきました
去年の暮れあたりから、
私はずいぶん不思議な体験をしましたが、
あれは禊(みそぎ)だったのだと
水野博子さんから言われました。
私以外にも、去年はいろんな人が禊を経験したようで、
見えない神様の世界から見たその意味については、
水野さんのブログ「炎鳥(ほのとり)ラブレター」で説明されています。
興味深いので、ぜひ読んでみてください。

さて、去年で神様の世界の禊はだいたい終わったそうですが、
私のところにはやはり去年の暮から
浄化に関する情報が集まってきています。
感情のデトックスのために
パワーストーンのブレスレットを作ってもらったり、
私自身が場所の浄化を行う時に使うための
パワーストーンと偶然(必然?)ネットで出会って、
その使い方が自然と分かったり。
断捨離も、もちろん浄化の一種です。
昨日は、スパイスを使ったデトックスの
講座のチラシをもらいました。

昨日体験会があったクリームも、
やっぱり基本的な作用は浄化のように感じました。
そのクリームというのは、
海草などの植物エキスや、鉱泉塩などが含まれた
成分的には他でも見かけそうなものです。
ところが、その作用の仕方は本当に驚きです。

このクリームの開発者の三上京子さんが、
デモンストレーションで被験者の方の症状を聞いて、
それに適したところにクリームを少し置いて
本当にゆーっくりすりこむと。。あらら不思議、
体が前より曲がったり、
痛みが和らいだり、
お肌がぷるぷるしてきたり、と
体が生命力を取り戻す感じになるのです。

私は肩こりがあると言ったら、
ゆっくり首筋の筋肉に沿って
4本くらい線を書くように塗った後、
今度は肩に平行に、先に書いた線を結ぶようにして
クリームが塗られました。
その後、首を前と後ろに曲げてみたら、
前より後ろまで首が倒れるのを感じました。
三上さんが特殊なマッサージをしたから
そんなことが起きたのかどうか確かめたくて、
今日も首のところに塗ってゆっくり首を曲げましたが、
クリームを塗ったそばから
首の硬直感がやわらいでいくのが指先で感じられました。
むむ。。。なんじゃ、こりゃ?

いただいた資料の中によれば、
「痛みのところの問題でなく、
その痛みの症状なりネガティブなエネルギーが
逃げるところがない、詰まっているという状態が問題」
なのだそうです。
この説明を三上さんがされた時に白板に書かれた図が、
断捨離セミナーでひでこさんが書かれた図とそっくり。
同じメッセージを、別の方から別のアプローチで
聞いていたみたいです。

人間の中で何か目詰まりを起こしているものは、
だいたい足の裏にこのクリームを塗ることで
取り除けるようです。

このクリームは、成分自体が痛みなどに作用して
それを取り除くのではなく、
「筋肉の層の隙間をつくる」のだそうです。
よくその意味も原理もわかりませんが、
三上さんはドイツの振動理論をベースに
バイルレーショナル・セラピーという療法を開発され、
それに基づいて開発されたのがこのクリームなのです。


同じように不思議だったのは、
参加者の方々が自分の家族や知り合いの
様々な症状についてどうしたらいいか尋ねると、
三上さんは少し手を動かしながら
何かを感じ取ろうとする様子を見せた後、
1人1人に具体的なアドバイスをされます。
これはダウジングという方法で
情報を受け取っているそうです。

こういう能力は生来持っていらしたのかもしれませんが、
そのことを尋ねると三上さんは、
「自分が感じていたものを技術として確立した」
と答えていました。
極力、科学的・医学的にアプローチし、
オカルト的な印象を与えることを
防ごうとされているのかな。


しかし、世の中には不思議なことが
たくさんありますねぇ。
今は特に、地球や人間を守り、
新化させるために必要な情報が
ふさわしい人のところへ
どんどん降りてきてるのかもしれません。

オモシロすぎ!河野智聖さんの子育て講座

2009-12-12 22:34:28 | 行ってきました
私は多分、中学生くらいの時から武道に興味を持っていましたが、
大学生になってからようやく中国武術を習う機会を得ました。
その後、太極拳や気功を学んだり、
合気道の市民講座に参加したりしましたが、
結婚・出産をした後はぷっつり途絶えていました。

でも、金沢にいた時野口整体のワークショップを受け、
やはり武道的な体の動かし方はとても興味深く、
ちゃんと継続的に習う機会があればいいなと思ってました。
今年7月に赤ちゃんを出産した後は、
また野口整体のことを耳にする機会も多くなり、
ますますその思いが強くなっていたところ、
ネット検索して河野智聖さんのホームページを見つけたのです。

それで、昨日初めて河野先生の子育て講座に参加してきました。
2時間近くお話を聞いたり、体操をしたりしましたが、
とにかく興味深くて、おもしろい!
「人間の体って本当におもしろい!」って心から思いました。

今回は年末ということもあって、
冷えとか食べ過ぎということなどに対する対策が話題になりました。
人は冷えても、食べ過ぎても背中が丸まって
猫背になるのだそうです。
また、怒っても体が冷えるそうで、
怒ってしまう時は足湯をするといいそうです。

また、食べ過ぎた時には合谷(ごうこく)という
人差し指と親指の付け根の間にあるツボを押すといいそうですが、
どんなものを取り過ぎたかによって、
左右の合谷に違う反応が出るそうです。
右にはコーヒーやチョコレート、お酒などの嗜好品のようなもの、
左には甘いものやごはんなどを食べ過ぎた時、
合谷の厚さが厚く、固くなるそうです。
今日の私の合谷は、右が固かったのですが、
普段飲まないコーヒーを飲んだことが
みごとに反映されていたようでした。

それから、人間ももともとは
四つんばいで暮らしていた過去を持っているので、
四足のかっこうをすると腰のS字カーブがきれいに出て、
腰痛が軽くなるのだそうです。
実際に私たちはそれを試してみましたが、
確かに四つんばいをした後は
腰が軽くなり、カーブがよりくっきりと出ます。
しかもおもしろいことに、もう1人の人が
四つんばいになっている人の後頭部と肩甲骨の間に
それぞれ手を当てると、
がぜん四つんばいがしやすくなるのです。
私などはまるで、
自分が猫科の動物になったように感じました。

そんな感じで、2時間近くの講座はあっという間に終わってしまい、
今からもう次回が楽しみです。


帰りは、講座に一緒に参加していた方と
地下鉄の駅への道を歩きました。
野口整体をやってると、
自然に体が動いて自分自身を整える(?)「活元運動」
というものが起きることがあるという話を
その方がされていました。
それで、2年前に松任で初めて
野口整体のワークショップを受けた日の夜、
急に腕が動き出してしまったことを思い出しました。
あれは、正常な体の反応だったんだと
2年目にしてようやくわかりました。


しかし、人の体って奥深い。
体自体もおもしろいけど、
体と心の関係はもっと興味深い。
なんだか整体にはまりそうな予感がします。


若冲ワンダーランド@MIHO MUSEUM

2009-12-09 00:40:19 | 行ってきました
予定どおり、今日は滋賀県の信楽にある
MIHO MUSEUMに行って、
伊藤若冲の展覧会を見てきました。

もう10数年前に、若冲の群鶏図を生で見て
その迫力に圧倒されてしまい、
機会があればぜひまた見たいと思っていた画家です。
今回は、昨年北陸の旧家で発見されたばかりという
「象鯨図屏風(ぞうくじらずびょうぶ)」が展示されている
というので、楽しみにしてきました。
象と鯨の図柄のその屏風は、ユーモラスでかわいらしくもあり、
子どもも気に入ってしまいそうな絵なのです。
こちらのリンク先に画像があります)

この屏風はもちろん期待どおりだったけど、
他の作品も大胆な構図や素材の特性を生かした画法、
取り上げられた素材のユニークさなど
「おぉ、そう来るか~」と思わずうなってしまうほど
おもしろいものが多かったです。

お昼は、美術館の中のカフェで食べました。
そこには、今回の「若冲ワンダーランド」という展覧会にあわせて、
「ワンダーランド」なるスイーツがありました。

「象鯨図屏風」のモチーフに合わせて、
鯨をかたどったチーズケーキと
象を模したカスタードクリーム入りのケーキが並んだものです。
なかなかおいしかったですよ。

若冲の展覧会を見たらだいたい満足してしまったのですが、
常設展の方にも何かひかれるものを感じて
ざっと見ることにしました。
エジプトの女王アルシノエⅡ世の立像など
ちょっと気にかかるものもありましたが、
すぐにピンと何かメッセージを感じ取れるものはなく、
最後の部屋まで行きました。

そこで見かけた文章に
今日私が受け取るべきメッセージを感じました。


「最も神に喜ばれん

いとなみは何かと探した

そして見た

それは

隈なく在り続ける空と大地に

動かざる山に

流れる川に

清浄を保つ大地に

あることを」

(6世紀 ササン朝ペルシア ホスローの語録より)


このMIHO MUSEUM自体も、この文章の精神に合っているようでした。
ミュージアムショップに並んでいた本は、
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」や
ターシャ・テューダーの著作、葉祥明の絵本など
自然の営みの美しさをたたえるものが多く並んでいて、
あれもこれも欲しくなってしまいました。


美術館自体は敷地全体の環境や、建物、展示物含めて
とてもきれいなのに、
そこから高速道路に向かっていくと一転して、
見るも無残に削られたりして、人の手で壊された自然を
目にすることになります。

こういうことを平気で計画し、実行できる人たちは
きっとかなり想像力が麻痺してしまってるか、
美的センスを養ってこなかったんじゃないかと
思わずにいられません。
バランスのとれた美しい環境の中で育っていたとしたら、
きれいな山をあんな醜くすることは耐えられないでしょうから。。

またしても、「人の振り見て、我が振り直せ」で、
子どもたちの感覚を麻痺させないように、
美しい環境を用意してあげたいなぁと思いました。
できる範囲で、徐々にですけどね。


さて、そんな美しい環境を手に入れたい方に朗報です。
来年1月に岐阜で、断捨離セミナーを開催します。
明日にも、最初の開催案内をアップしたいと思いますので、
どうぞお楽しみに!


今後必要な月のエネルギー

2009-11-03 23:12:17 | 行ってきました
午後から本巣市仏生寺にある「欅」というカフェで
水野博子さんのセミナーが開かれました。
水野さんは、平成16年から急に神懸り的な体験を重ねるようになり、
神職により自動書記された「日月神示」という文書の一部を
紐解いていくことになったそうです。

水野さんが体験されたこととその解釈は、
本で読んでもなかなか理解できないところが多いので、
ここでは何が起きたかよりも、
今から何をする必要があるのかを書きたいと思います。
2012年に向けて何かとても困難な状況が起きてくるようですが、
それに対してどんな準備をすればいいか伝えるのが
このセミナーシリーズのテーマなのです。

2012年に向けて必要な準備を一言で言ったら、
「自己愛」だそうです。
これまでの世界で、「これこそ愛」と思われてきた
外に与えるような愛は太陽のエネルギーで
男性的なものなのだそうです。
それに対し、「自己愛」は内に向かう月のエネルギーで
女性的なものとのことです。
人間の体では、上半身は太陽のエネルギーで外に向かい、
下半身が自分の内側に向かうエネルギーだそうです。

外に向かう太陽のエネルギーは、
利他的でこれまでの価値観の中では
美しく立派に見えます。
それに対し、内に向かう月のエネルギーは
自分勝手に見えてしまいがちです。
そして、この月のエネルギーは、
楽ちんで無理しないものだそうです。
「日月神示」には、悪が善に見え、善が悪に見えるとも
書かれているそうですが、
それはそういうことなのだそうです。

要は、これまでの世界は
太陽の男性的なエネルギーで外向きに働いていましたが、
これからは月の女性的な内向きのエネルギーを増やし、
バランスをとる必要があるということのようです。
同じように「愛」をうたっていても、
今必要とされてきてるのは自己愛の方なので、
気をつけて区別した方がいいみたいです。


今日の話は、私にはよく納得できるものでした。
心理学でよく言うように、
自分を愛せない人は他人も愛せないから、
外ばかりに向いた愛はうそっぽいと感じていたので。


しかし、一昨日あたりからものすごく眠くて、
特に今日は眠気がひどいです。
無意識にアクセスしたがってるのかな。
なんかここ何日か尻切れとんぼみたくなってる感じがするけど、
ちょっと今夜はもう起きてられなさそう…。
おやすみなさい。

【ネタバレ注意】映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

2009-10-30 23:46:31 | 行ってきました
ニュースでの報道を見て、我慢できなくなったので、
もう見てきちゃいました。
マイケル・ジャクソンの"THIS IS IT"です。

客席で泣いている観客が多かったようなことを
テレビのニュースでやっていたので、
すぐ涙腺が弱くなる私は、
「ちょっとヤバイかも?」と思ってたけど、
その心配はあたりませんでした。
感動しなかったというのではなく、
私にとって涙が出てきてしまう感動ではなかったのです。

涙で現れなかった感動は、
MJの才能とこの舞台にささげる情熱への尊敬であり、
まわりのスタッフからあふれていた
この稀代の芸術家と働く幸福感への共感だったように思います。
そして、作りものみたくなった顔を見るたび、
彼が胸の奥に抱えていた痛みが感じられるようで、
切なくもありました。


MJは普段、神秘的なイメージを保つために、
ごく少数の人の前でしかリハーサルをしなかったそうです。
なのに、今回の映画はほとんどが
幻のロンドンツアー「THIS IS IT」のリハーサル風景でした。
そこには、音楽からダンス、映像、舞台演出まで
すべてを自分の感性で作り上げようとする
アーティストの姿が映っています。

音の指示も、「ベッドから這い出るような感じ」とか
「月の下の静寂」のような比喩で話したりするので、
ミュージシャンは少し戸惑っているような印象を受けました。
そんな表現から、MJの感性の細やかさを感じます。
時々、まわりのスタッフが少し冗談を言ってる感じの時も
MJは真剣そのものだったりで、
根がまじめな人なんだろうなぁと思いました。


映画の中で、最も印象的だったシーンは2つあります。
1つは、"I'll Be There"の終わりに
Jackson5で一緒に活動していた兄弟たちと両親の名前を呼んで
"I love you."というところです。
母と子どもたち以外の親族には
まったく遺産を分け与えない遺志を残していたMJだから、
ここで兄弟や父の名前を呼んだ時は、
私にはちょっと白々しく見えてしまいましたが、
一体どんな思いだったのでしょうか。
"I'll Be There"という言葉が繰り返された時、
ここでの"There"は、それまでの家族との確執を乗り越えた
和解と愛の境地なのかなって感じられました。

もう1つ印象的だったシーンは、
リハーサルに参加したスタッフと大きな輪を作って、
「一番大切なのは愛だ。世界に愛を思い出させよう。我々は1つだ」
とMJが語りかけるところです。
これは、スピリチュアルな分野でよく耳にすることでもありますから。
日本人なら、こっぱずかしくてなかなか言えないようなことを
本当に真剣に言っていたMJは、
やはり味わいきれなかった少年時代の夢の中に
まだ住んでいたような感じもしました。

最後は、私の大好きな"Man in the Mirror"でした。
「世界をもっといいところにするためには、
まず自分から変わろう」というこの歌のメッセージは、
そのまま私のモットーでもあります。


ここまで献身的に作り上げられていた舞台が
本番を迎えられなかったのは、
残念としか言いようがありません。
今ごろMJは、天国で何をしてるのかな?
ヘミシンクであっちの世界へ行って、
元気に歌い踊るMJを見たいわ~、と
本気で思いました。

柳ヶ瀬ぶらりの1日

2009-10-23 23:39:12 | 行ってきました
会社を辞めてからずっと、もっと自然の豊かな
田舎に移り住みたいと思いつつ、
結婚してからは岐阜市や金沢市のどまん中に住んできました。
独身のころは、「子育てするなら、
絶対に田舎の庭付き一軒家!」と思っていたのに。

刈ったばかりの稲の匂いと虫の声の中、
ゆったり野道を散策するのとは程遠いけど、
今日は赤ちゃんを連れて散歩に行きました。
目的地は柳ヶ瀬。
無印良品で授乳用のストールを買いたかったので。

自然の中で心が洗われる感覚とは違いますが、
歩いて5分で無印良品の店に行けるのも
まんざら悪くはないなと思いました。
シンプル、シック、ナチュラルなものが多く、
店内をぶらぶらするだけでも
けっこう楽しいです。
先週、息子の自転車もここで注文しました。
でも、岐阜高島屋の売上があまりよくないそうですから、
そんな状態が続くと、無印もここから撤退
なんてことにもなりかねません。
だから、私もネットクーポンも持ってるけど、
ここで買物して、売上に貢献するようにしています。


無印を出た後、長崎屋跡を通ったら、
野菜や果物を売っていました。
大好きなキウイが6個入りで180円!
スーパーでニュージーランド産を買うと、
4個で300いくらとかするので、とってもお得です。
しかも美濃市で採れたものだから、
フードマイレージも小さい。
かなり熟していたので、生で食べるだけでなく
ジャムとかに加工してもよさそうです。


また少し歩いたら、花屋さんの店先に
大輪のコスモスの鉢植えが200円で売られていました。
この頃、なんだかんだと忙しく
コスモスなどのお花を見に行く機会もなかったから、
その鉢植えも買いました。


その後、いったん家に帰り昼食をとった後、
髪を切りに出かけました。
先日行った整体治療院で買った
体操の本を持って出かけましたが、
出番はあまりありませんでした。
美容院にあった『クロワッサン』の特集が
どれもおもしろかったのです。
収納とか、辰巳芳子さんの料理とか、
体にいい旅行とか。

某通販会社にいた時は、
社長がマガジンハウスの雑誌を気に入っていて、
編集部の人たちもよく参考にしてました。
でも、その頃のマガジンハウスの雑誌は
なんだか奇をてらった感じの企画が目について
私は敬遠することもありました。
だけど、今は地に足がついて
いい感じになったと思いました。
まぁ、そうでなかったら、この本・雑誌離れの折、
買ってもらえないでしょうけどね。


今日は街ならではの楽しみを満喫した1日でした。
今ここにある幸せに、あらためて気づかされました