摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

生きることについて考えた日

2010-01-30 00:25:30 | 行ってきました
今日は「生きる」ということを
あらためて考えさせられる日でした。

日中は、友達の家で内田美智子さんという
助産師さんの講演会のDVDを見ました。
私たちが生まれてきたのは、
遺伝子レベルでは7兆分の1という奇跡。
今日も生きているということも奇跡。
それが、未熟で不用意な性経験のために
事故のように命を授かってしまい、
その命をまだ小さなうちに抹殺(中絶)してしまったり、
生まれてきた後に虐待してしまったり。。
早熟な性経験をする子どもたちは、
親にかまってもらっていないと感じているそうです。

では、そういう悲劇を避けるには、
どうしたらいいのか?
その答えとして、内田さんは
親子で食事をとることを提案します。
そして、学校に子どもたち自身が作ったお弁当を
持ってくる日を設けることも。
親や先生の手を煩わせることなく、
かえって自分でお弁当をつくることで
母親の苦労を理解するようになり、
母親への感謝や手伝って助けたいという気持ちが
出てきたりするそうです。

確かに、食はいのちの根本ですからねぇ。
「弁当の日」は、ぜひ岐阜市の学校でも
取り入れて欲しいと思いました。

ただ、ちょっと引っかかったのは、
早熟な性経験をする子どもたちの状況の責任を
社会などに負わせずに、
親がきちんと子どもをケアすべきと
内田さんがおっしゃっていた点。
そうは言っても、親の心が社会からのプレッシャーで
押しつぶれそう、あるいは押しつぶされてしまっていたら、
子どものケア、食育どころじゃないですから。

シングルマザーの漫画家、西原理恵子さんも
「食育って言葉が大嫌い」のようなことを言ってました。
多分、西原さんも食事に手間ひまかけたいのは山々だけど、
食べていくためには仕事をしなくてはならず、
そのためには食事をつくる時間も惜しいくらいなんだと思います。


一方、今夜私がコンサートを聞きに行った吉本有里さんは、
自分がやりたいことも、子どものケアも
両立させているようです。
たとえば、吉本さんは自分がタイに行きたいと思ったら、
そうできるように、子どもを見てくれる人を探すそうです。

でも、それができるってどんなにすごいことか、
子育てを経験した人なら分かりますよね。
自分が好きなことをするため、
子どもを残していくこと、
他の人に助けを求めることに
罪悪感を感じないこと。
自分と他人への信頼と愛情がなければ
できないことです。

吉本さんがそういうことをできるようになったのはきっと、
電気も水道もない標高1,000メートルの山小屋で出産し、
出産後には自分の生まれた時の記憶を取り戻したり、
赤ちゃんの意識と一体化したりという
特別な体験があったことと関係があるんじゃないかな。

でも、特別な体験がなくても、
日常生活の中で自分や他人への信頼と愛情を
育てることはできると思います。
断捨離はそのための有効な手段の1つなのでは?


…眠くなってきて、頭が回らなくなってきました~。
明日は、関市のカフェぷらなに行って、
吉本さんのトークライブをじっくり聞いてきます。
またたくさんの気づきをいただけそう。



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4 コメント

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子育て (カペル)
2010-01-30 04:02:39
フランスに6年半住んでいたので、日本のお母さんたちはどうしてベビーシッターを利用しないんだろう?と思っていたのですが、"罪悪感" が1つのポイントだったんですねぇ。

母はフルタイムで働きながらわたしを育ててくれて、勤め先の終業のベルとともに席を立つのではなく、建物を出て(笑)、献立は1週間分を就業中に考え、駅から自宅までの道にあるスーパーで買物し、それを玄関先に投げて走って幼稚園まで迎えに行ったそうです。まだ延長保育でも6時までだったとか。

しかも祖父母と同居だったので母のストレスたるや半端なものではなく、それはすべてわたしにぶつけられ。。。(「そのキュウリは明後日の夜のサラダだったのに!」みたいな (^^;;))

子どもからしたら、適度に手を抜いて気を抜いて、幸せでいてくれるほうが、完璧な栄養バランスの食事の代わりに怒鳴られっぱなしよりはずっといいのにと思っていました。

お母さんが日々を幸せに過ごしてくれることは大事です。ちゃんと向き合って説明したらきっと多くのお子さんは「行っていいよ」って言ってくれるんじゃないでしょうか。子どもたちって信頼されてるときは案外大人ですよね。
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Unknown (chisako)
2010-01-30 08:34:35
私も働いていたので、そう思います。

私の場合は、上の子にちょっと無理をさせていたので、今それを取り戻したくて、なるべく子どもといる時間を意識しますが、
仕事に忙しくて、(しかも勝手に忙しくいておいて)
子どもにあたって、コンビニ弁当。部屋はぐちゃぐちゃ。

ひどい状況だったと思います。

働かなくてはいけないお母さんもいるから、働かないで子どもとの時間を大切に!
とだけ言っていくのはやっぱり違うとおもいます。

生後3カ月で働かないといけない人もいる。

ただ、一緒にいる時間、コンビニ弁当の日があったとしても、
そのときだけは切り替えてあげれる自分になれたらよかったなぁ。
と反省です。

なかなか難しいですよね。

「子どもを預けて働くお母さんの心のケア」
を助産師さんや、精神科、子育てのアドバイザーなど、
「責める意見」
ではなく、
「受け止めて癒す」「時に叱る」
そんな、ケアをしていくことが大切な気がしました。

私の場合、性に乱れた最悪の経験もあり、自分の心も体も大事にしないことで、産んでくれた親に対してのさみしさをぶつけていました。

まさに内田先生の話す子どもの一人でした。

そんな私のお母さんは、自分のしたいことだからと仕事に燃え、運営資金を切り盛りし、イライラし、今に至ります。

今も継続して人気店のように営業できるのは、本当にすごいと尊敬しています。
しかし、その反面、子どものことを「ちゃんと面倒見てあげな」とか口を出されると、
ちょっと前までは、
「あんたがいうな!あんただけにはいわれたくない!」
と言っていました。

(それがこの半年で解消して、思いもしないようになったのはすごく幸せです)

私個人的には、漫画家の方の「食育なんてだいきらい!」といった気持も自分も同じ時期があったので、すごくわかります。

でも、今は、食育というより、
心育としての「食卓の時間」がいかに大切かを考えます。

食べるものは何でもいいから、
子どもの時間を「忙しいから」と言ってきかない時間にはしたくないなぁ。と、過去の反省も含めて、個人的には思いました。

私は幸せにも、今すぐ働かなくてはいけない状況ではありません。

この瞬間を大切にして、
「あんなおとなになりたい」
と子どもに思ってもらえる人になりたいなぁ。
と、人生の目標を持てた今日この頃です。


こりゃ、がんばらないけませんね
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Unknown (tanaka)
2010-01-31 17:25:03
西原さんのこと、テレビの特集で見たことあります。想像してたのと雰囲気がすごく違って、思っていたより「きちんとしてる」お母さん、って感じでした。
食事も、ちゃんと手作りとかしてる感じでした。たぶん、西原さんが「食育」って言葉が好きじゃないのは、一種ブルジョワ(といってはいいすぎなのかもしれないけれど)な雰囲気を漂わせることがあるからなのかも、と思いました。気持ちにも、お金にも、少しゆとりのあるお母さんじゃないと、なかなか食育といったって、出来ない人も多いのかな、と。
そりゃあみんながいいことを出来るに越したことはないけれど、くしゃなさんも日記中に書かれてるように、お母さん自身がなにかストレスを抱えてしまいのびのびと生きていけていない状態だと、子どもにかけてあげられる時間・気持ちも十分には持てないですよね。
そういった人たちのことを無視したような、言葉だけが独り歩きしているような状態を、西原さんはイヤだ、と思っているのかな、と。。。私もそう思います・・・。(chisakoさんのコメントにもすごく共感しました)

いろんな生き方があるけれど、最近、私がよく思うのは、どうして自分はそういう生き方をしたいのか、ということです。
願わくばそのどうして、の中に、いつも自分や自分の周りの人たちのためだけでなく、会ったことのない、だけども存在している、弱い立場の「誰か」のため、ということを意識していたいなぁ、と。
会ったこともない誰かの、なにか役に立つだろう生き方をしたいなぁ、なんて思ったりします。
でも普段の生活に追われていつもいつもそんなことは考えてられない!ってのも現実なのですが・・。

少しずつ、少しずつ、形にしていきたいですね^^

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Unknown (かおる)
2010-02-06 00:22:00
カペルさん

「適度に手を抜いて気を抜いて、
幸せでいてくれるほうが、
完璧な栄養バランスの食事の代わりに
怒鳴られっぱなしよりはずっといいのに」

私も一人目の子育ての途中で
これに気づきました。
「完璧な栄養バランスの食事」の部分は、
「テレビをまったく見せない生活」とか
「プラスチックのおもちゃがない生活」とかにも
置換えられたりします

頭で自分が勝手に考えた理想像より、
今目の前にいる子どもの心の声に
耳を澄ませることが必要かなぁと思います。


chisakoさん

chisakoさんの抜群の行動力や経営センス、
がんばり屋さんなところは
お母さんゆずりだったんだね

お母さんが今も好きな仕事でがんばれていることを
素直に尊敬できること、
お母さんからの子育てへの忠告にも
いらつかなくなったことは、すごいね

親の立場になって、初めて分かることもあるよね。
私も、なんで母があんなに厳しかったのか、
心理分析の講座を受けている途中で
ようやく分かって、涙が出てきた

私も食卓を通した「心育」の大切さは、
木の花ファミリーを訪問した後、
より強く感じるようになりました。
でも、それをどうやって今の家庭環境で
実践していくかは、まだ模索中です。。


tanakaさん

「どうして自分はそういう生き方をしたいのか」
という問いは、
究極の人生のテーマかもしれませんね。
答えは得られましたか?
私自身は、「どうして?」よりも「どんな生き方?」
という問いの答えを追い続けています。

私もできる限り、
弱い立場に置かれてしまった人たちのことに
思いを巡らせるように努めようとしています。
私にそういう姿勢を教えてくれたのは、
女性の政治参加の運動を一緒にやっていた
年上の友人です。
「政治と言うのは、最後の一人を救うためにある」
というようなことを教えてもらいました。

私は結局政治より、社会起業で
社会を変える道を選ぶことにしましたが、
できるかぎり多くの人にインパクトのあることを
という思いは持ちつづけています。
どんな形になるかはわかりませんが。。




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