摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

若冲ワンダーランド@MIHO MUSEUM

2009-12-09 00:40:19 | 行ってきました
予定どおり、今日は滋賀県の信楽にある
MIHO MUSEUMに行って、
伊藤若冲の展覧会を見てきました。

もう10数年前に、若冲の群鶏図を生で見て
その迫力に圧倒されてしまい、
機会があればぜひまた見たいと思っていた画家です。
今回は、昨年北陸の旧家で発見されたばかりという
「象鯨図屏風(ぞうくじらずびょうぶ)」が展示されている
というので、楽しみにしてきました。
象と鯨の図柄のその屏風は、ユーモラスでかわいらしくもあり、
子どもも気に入ってしまいそうな絵なのです。
こちらのリンク先に画像があります)

この屏風はもちろん期待どおりだったけど、
他の作品も大胆な構図や素材の特性を生かした画法、
取り上げられた素材のユニークさなど
「おぉ、そう来るか~」と思わずうなってしまうほど
おもしろいものが多かったです。

お昼は、美術館の中のカフェで食べました。
そこには、今回の「若冲ワンダーランド」という展覧会にあわせて、
「ワンダーランド」なるスイーツがありました。

「象鯨図屏風」のモチーフに合わせて、
鯨をかたどったチーズケーキと
象を模したカスタードクリーム入りのケーキが並んだものです。
なかなかおいしかったですよ。

若冲の展覧会を見たらだいたい満足してしまったのですが、
常設展の方にも何かひかれるものを感じて
ざっと見ることにしました。
エジプトの女王アルシノエⅡ世の立像など
ちょっと気にかかるものもありましたが、
すぐにピンと何かメッセージを感じ取れるものはなく、
最後の部屋まで行きました。

そこで見かけた文章に
今日私が受け取るべきメッセージを感じました。


「最も神に喜ばれん

いとなみは何かと探した

そして見た

それは

隈なく在り続ける空と大地に

動かざる山に

流れる川に

清浄を保つ大地に

あることを」

(6世紀 ササン朝ペルシア ホスローの語録より)


このMIHO MUSEUM自体も、この文章の精神に合っているようでした。
ミュージアムショップに並んでいた本は、
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」や
ターシャ・テューダーの著作、葉祥明の絵本など
自然の営みの美しさをたたえるものが多く並んでいて、
あれもこれも欲しくなってしまいました。


美術館自体は敷地全体の環境や、建物、展示物含めて
とてもきれいなのに、
そこから高速道路に向かっていくと一転して、
見るも無残に削られたりして、人の手で壊された自然を
目にすることになります。

こういうことを平気で計画し、実行できる人たちは
きっとかなり想像力が麻痺してしまってるか、
美的センスを養ってこなかったんじゃないかと
思わずにいられません。
バランスのとれた美しい環境の中で育っていたとしたら、
きれいな山をあんな醜くすることは耐えられないでしょうから。。

またしても、「人の振り見て、我が振り直せ」で、
子どもたちの感覚を麻痺させないように、
美しい環境を用意してあげたいなぁと思いました。
できる範囲で、徐々にですけどね。


さて、そんな美しい環境を手に入れたい方に朗報です。
来年1月に岐阜で、断捨離セミナーを開催します。
明日にも、最初の開催案内をアップしたいと思いますので、
どうぞお楽しみに!


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