私は少年部を担当していることもあって、「小学生文化新聞」を購読している。
その中に、「師子王(ライオンキング)御書」というものがあり、少年部員会で拝読する御書が掲載されている。
しかし、8/26付の御書と解説を読んで私は愕然とした。そして、すぐさまEメールで抗議文を送ったのである。
8/26付の「師子王御書」では佐渡御書を取り上げられているが、その御文に出てくる『癩人』という言葉に、「治らない病気の人」という説明が付けられているのだ。
また、同じく6面の解説には「牛や馬などの動物や、治らない病気にかかっている人でさえ」という文章が出てくる。
御存じの事とは思うが、『癩病』つまりハンセン病は現在医学的には「治る病気」である。
確かに大聖人御在世には不治の病であったかもしれないが、そのような解説もなしに【癩病(癩人)は治らない】との説明をするのは、人権侵害といっても過言ではない。
さらにいえば、『癩人』の語句解説としては「病気の人」としても文意は損なわれなかったはず。それをわざわざ「治らない病気の人」としたのは余りに不見識である。
また、解説に「牛や馬などの動物や、治らない病気にかかっている人でさえ」という文章がある。これは、並列で表記する内容ではありません。
これでは「治らない病気にかかっている人」を「牛や馬などの動物」と同格にしていると受け止められても仕方ないだろう。
以前からこの「師子王御書」には首を傾げることが多かったが(特に解説)、今回のものはさすがに許しがたく思い、抗議文を送った次第である。
もしここを御覧の方の中に「小学生文化新聞」を購読している方がいらっしゃるなら、必ずハッキリと説明してあげてほしい。
切にお願いいたします。
解説や解釈は時代に即応したものでなければ・・・・
古い記事にも目を通していただいて、感謝いたします。
そうなんです。子供だからといってお茶を濁すのではなく、きちっと説明すればよいように思うのですが…。