思索の海辺

壮年部・那由他楽人の個人的思索を書き付けておくブログです。
主に創価学会関係。*今更ながらTwitter開始。

訓諭

2008-05-28 01:31:59 | 日達上人御説法集
  宗内教師僧侶一般
 今や末法の慧日宗祖大聖人の大白法は、潮の如く滔々と四海へ流れて止まず、宗勢は頓(とみ)に興隆の一途を辿りつつあり、まことに為法為宗有難き極みなり。
 而してその源を原(たず)ぬるに、末法閻浮衆生の帰妙依止所たる大御本尊の御威光の然からしむところと雖も、なほその功たるや創価学会会長池田大作指揮のもと、一致団結克(よ)く化儀の折伏に挺身し、以て本仏の願業たる閻浮広布の一刻も早からんことを庶(こいねが)う創価学会会員の至誠に帰するものと謂うべし。
 その精進の姿たるや、当(まさ)に刮目すべきものにして、已に捨邪帰正、本仏の願海に浴せる者我邦全世帯数の十分が一にも達せり、亦護惜建立の赤誠を抽(ぬき)んで、襄(さき)には本門の大講堂を築き、今復画期的大客殿の完成を見んとす、更に全国に新寺を造立寄進すること已に八拾箇寺に垂(なんなん)とす、亦王仏冥合の聖旨を体し、崇高な理念のもと、旧来の悪弊を払拭し、大慈悲を根幹として真の民衆の福祉を期し、縦横無尽な活躍を為しつつあり、更に言論の分野に真実の雄叫びを挙げて内外に深く浸透せしむるのみならず、学術、文化の各方面にも広く正法を基底として進出する等着々と広布達成を目指し、凡有る分野に撓み無く而も力強く歩一歩と前進の駒を進めつつあり、そこには微塵の揺ぎも妥協も無く、厳しい求道の精神に貫かれをり、等しく敬服するところなり、斯る時尅に於て吾が宗の僧侶は弥々その本分を全うすべく精進せずんばあるべからず、凡そ僧たる者、確固不動の信心に住して行学に精励し、以て仏恩報謝の誠心を捧ぐべきこと復言をまたざる所にして、而もその行体学解に於ては、常に師表為ることが望まるるものなり、然るに稍もせば、此の未曾有の重大時期に対する自覚の闕如(けつじょ)と、本分に悖(もと)るが如き言動を仄聞するに及ぶは真に遺憾とする所なり、若し夫れ実とせば、由々しき大事此れに過ぐるもの無し、苟(いやし)くも三衣を著し、仏前に不断の給仕を勤め、亦広く弘教の任に当るべき弟子にして、斯る弛緩あるに於ては、当に城者として城を破る者、須く駈遣し、挙処せざるべからず。
 されば徒らに遊戯雑談、懶惰懈怠に流れ、法師の皮を著けたる畜生、外道が弟子なりと譴責せらるること無く、少欲知足、能く身を慎しみ、而して獅子奮迅の大勢力を出し、蹶起精進すべきなり、冀(こいねがわ)くは予が微衷を諒し、弥々先師の遺訓たる僧俗一体、異体同心の実を挙げ、宜しく此の願行成就に全力を捧げられんことを。
 右訓諭す。

 昭和三十八年七月十五日
          日蓮正宗管長 細井日達

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