
今年になってからだろうか。教室の横の外側の通路にあった喫煙場所がいつの間にか外の木立の中に移動している。いつも決まった方の姿を建物の内側から見かけるようになった。喫煙者にとって肩身の狭いキャンパスに違いない。ヘビースモーカーの家族がいたので、些細なニコチンの匂いに、敏感になっている。
ニコチンの臭いは服にも付いてしまうので、また息の中にひそんでいて、全く煙草を吸わない者にとっては、微細な煙の細胞を嗅ぎ付けるのは普通のことゆえに、逆に喫煙者にとって、この公共の場での喫煙禁止は『きつい』職場ではなかろうか、と、外の木立の中で喫煙する方々に同情したくもなる。しかし素敵な木立の空間に煙草のニコチンの臭いが漂うのだが、その近くを歩くとき、ちょっと気になったりする。
国際空港では必ず密室の喫煙所が設けられている、というのが、この間、国際空港に降り立った印象だが、機内での喫煙は禁止されている。空港内では昨今はどうなっているのだろうか。精神的にリラックスするために一服したい乗客へのサービスはしっかりなされているという印象だ。
木立の中の喫煙所は、雨の日は傘を持って喫煙しているのだろうか?空港並にキャンパスにも密室の素敵な喫煙所を設置する時代なのだろうか。それともまったく喫煙者を締め出すのが現在の常識だろうか。全面喫煙か分煙で対処がはっきりしていないのが現況のようだ。喫煙者の権利と受動喫煙の保護があり、健康が現代の大きな関心になっているゆえに、この喫煙者の権利は削減される方向に進んでいるのが今日から未来への道筋だろうか。喫煙が好きな若者が気になっている。
たまたま外を見ると木立の中の喫煙のサインが見えたキャンパスのお昼時である。