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現在の琉球歌劇保存会の動向は未来志向だろうか?吉田妙子さんの眼力と感性に納得した日!

2022-09-19 12:34:53 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
以前「嘉間良心中」をいっしょに舞台化した御縁で、吉田妙子さんの役者、実演家としての技量(演技)を高く評価しているゆえに、昨今の映画やテレビでの活躍を喜んでいる。

歌劇保存会の会長職を去年の8月に高宮城実人にバトンを渡している。その後も多忙を極め、昨今のテレビ「チムドンドン」では好評が続いているようだ。短編ドラマの収録も続いて、東京と沖縄を毎回PCR検査をしながら往復している現役の俳優の姿は、ただ凄いと思う。役者魂が凄い。90代間際でも現役で舞台に映画にテレビに出るという事そのものに、畏敬の念を覚える。足に痛み止めの注射をしながらも頑張っている。恩師は94歳で第32軍司令壕問題に取り組まれている。

人生100年時代を先取りしている方々である。

琉球歌劇保存会の30周年記念イベントは妙子さんとのユンタクの中で企画されていったゆえに、まだその思い出は、記憶は新しい。現在の理事長、事務局体制がどう変わったか、以前、西村悦子さんの長い☎で一部事情は伝わってきたが、昨今は☎でお話することもないので、体制はうまく機能しているのだろう。

平良敏、平良京子夫妻が理事長、事務局長として関わり、それと西村さんがしっかり会計&事務として補佐し、それに那覇市文化協会長の崎山律子さんがアドバイスで協力しながら新しい伝承者研修プログラムを立ち上げていることが分かった。興味深い。伝承者研修システムがはじめて取り組まれたのである。研修の中に、実際に東京の歌舞伎座で歌舞伎の鑑賞をすることも企画している。このプロジェクトの成果が楽しみだね。歌舞伎座で歌舞伎を見たことが懐かしい。(「東京へはもう何度も行きましたね?」東京 - マイ・ペース(My Pace)

戦前、沖縄芝居役者が船で東京や関西に渡り、歌舞伎や新劇を鑑賞し、その観劇体験を沖縄に持ち帰り、新しい芝居が創作されていった旺盛な沖縄芝居黎明期が脳裏に浮かぶ。貪欲に好奇心旺盛に新しい時代の波にのっていったかつての芸能者たちの眼差しを想像すると、なぜかこちらまでワクワクしてくる。

さて現在の沖縄の伝統芸能の継承者の皆さんはどれほど、貪欲に歴史を振り返り、かつ時代の潮流の中で技芸を磨き、伝統芸を継承し、かつ新しい創作に挑戦しているだろうか、という点では、真喜志康忠さんたちが戦後次々と時代に呼応して新しい作品を産み出した勢いは見られない。どうしてか?

時代の波の推移がある。戦後の沖縄芸能の歴史についても、流れを追って論としてまとめることを念頭において科研にも応募してきた。かろうじて「組踊の系譜」としての演劇史の流れは、歌劇、史劇までまとめることはできた。ただ英文論稿にしたのは、もっと説明が必要で作品の分析ももっときちんと取り組む必要がある。しかし組踊の系譜としての歌劇については「伊江島ハンド-小」である程度きちんと論文は書いた。後は他の作品でもっと具体化する必要がある。

他のテーゼでの大きな概要はアウトラインはできている。沖縄県史の芸能の演劇(沖縄芝居、現代劇)をXXさんが大衆芸能として書いているのだろうか、芸大メンバーで取り組んでいるのかもしれないが、以前の大きな概要、骨組みを、形にすることを肝に命じないといけないと考えている。真喜志康忠氏との約束は、戦後の演劇史をきちんとまとめる事だった。

ところで、以前から一人ひとりの琉球歌劇保持者にインタビューをしてきたが、途中でストップしたままだ。動画に残す活動もやるべきだと考える。一人ひとりの芝居の半生を記録し残す活動があってもいいね。これは沖縄の絵画の場合など、すでに動画がUPされている。プロジェクトとしてなされている。歌劇保存会事務局もYouTubeなど、SNSも視野に入れてもいいのかもしれない。

歌劇保存会の30周年記念の総括がなされているのだろうけれど、まだしっくりこない部分が幾分は吉田妙子さんとの食事を挟んだ対話の中で解けていったのは事実だ。当初からいい記念誌を残したいと思っていたゆえに、結果はきちんと編集されない枚数の少ない偏った記念誌になって残念だが~。編集長が編集に責任をもって最後まで関わっていなかったのだ。予算も少なかった。なぜ?

この間10周年記念、20周年記念に特別な催しをすることもなく、またその記録もきちんとなされていない中で、初の女性会長吉田妙子の活躍は、高く評価されていい。

2021(令和3)年11月1日、吉田妙子さんは、文化庁から地域文化功労賞(文化財保護)を個人として授与されている。琉球歌劇保持者、琉球歌劇保存会元会長、劇団沖縄芝居「演」主催者としての受賞である。貴女のご苦労は報われた!

30周年記念公演に本番に穴を空ける伝承者がいたが、そこは組織として広報がうまく機能していない弱さもあり、娯解もあった。詳細はすでにこのブログの芸能欄に公開している。いずれにしても本番に穴を空けることは役者としては罰点だと考えている。コミットメントの欠陥は、あるレヴェルを超えられない演技者ゆえなのか。いい役者は年齢がいっても其れ相当の演技ができる。吉田妙子もそのお一人だ。かつて80代の真喜志康忠の演技には中村吉右衛門のような男の色気があった。実演家の不思議な引き込まれる魅力がある。それが出せる役者は少ない。

妙子さんから新しい保持者認定の具体的な背景を伺えたのは良かった。彼女の危機感があったのも事実で、実際は保持者による投票の結果が反映されたものだという事実、また何度も県当局に足を運んで実態の改善を訴えた事も、納得はできた。危機感があったのがまずはじまりで、結果は多数の保持者推薦によるものだった。保持者になれなかった方々も公平に推薦されていたが、最低限の3票を得ることができなかった結果があった。なるほど~?!しかし舞台に穴を開けた伝承者からの手紙による「質問状」の実態など、もっとその裏の部分は切開されるべきだろう。忖度が念頭に浮かんだ。
動画も残っている。

若手歌劇保存会として、吉田妙子さんが「沖縄芝居研究会」の動向を見ていたことは、彼女の「保存会は年一回の伝承者公演に対して彼らは年に3回も4回も歌劇を公演している」という言葉にあらわれていた。「それにマスコミが応援しているしね」も事実だ。新しくなった琉球新報ホールの杮落としの名作歌劇に抜擢されたのも「沖縄芝居研究会」のメンバーだった。琉球新報事業局は「琉球歌劇保存会」には一言もなかったのである。当初から見限られた「琉球歌劇保存会」だった。

優れた歌劇保持者の会である。歌劇が優れているはずの保存会に打診がなかったという事実は、それぞれの劇団がそれぞれに歌劇や時代劇を上演する形態が続いているという事例もある中で、人気のある舞台に観客が集中していくという事も事実だ。「琉球歌劇保存会」の意義はどこにあるのだろうか。

耳に挟んだ話しで「おや?」と思ったのは、保存会の組織体制に寄付金や招待の接待があるという事実。ちょっと驚いたが、世俗の常套手段なのだろうか、現実を垣間見た思いがした。手八丁口八丁の八方美人にはなりたくないが、身過ぎ世過ぎはそれが『常』であり「世間」の普通の事柄なのかもしれない現実がある。そうした人間界の諸々は身近にあふれていると言えよう。それが嫌で逃避する人々ももちろんいる。

哲学者のフーコーによると、日常は戦場ゆえに、もちろん政治=生活=闘いであり、その生存競争はおだやかな外観を装いながら、かつ残酷な死闘が繰り広げられていると言えるのかもしれない。生きるための逃れられないStrivingが要求されている。

アカデミアも同じだ。自己保身で動く知性や知識人層も存在する。蓋を開けてみると、社会のための大きなコンセプトが実は自己保身のためだった、ということは、政府のナマの舞台を見ても観客席からはよく見えてくる。保身のため、支配のためのプロパガンダや政策、広報(メディアとの共謀)は溢れている。

すばらしい研究実績のある方が一皮剥くと世俗の利害で動いているという実態。(身近に存在する!)医学者や科学者が紐付きの研究論文を書いているという実態。世界的に評価の高いジャーナルの論稿の90%はFAKEだとノーベル化学賞受賞者が発言する実態。コロナ・パンデミックのこの2年半、やがて3年で、いわゆるXX名誉教授やXX医学博士たちがメディアで嘘を撒き散らしていた実態も~。

真理の探究の場であるはずの大学が「治験薬」を推奨だから、良識の府も、「政府」文科省を超えられないことが明らかすぎた。国が出している補助金・運営費交付金なしで大学は運営できない。お金が力を持っている。真理なり真実の探究はしかし、実証的に現在形でなされてきた。現象に遅れて現象を分析するのである。次々治験薬の結果が出てきた。様々な結果(現象)を分析したデータが明らかになっていく。
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Vaccine Narrative Collapses as Harvard Study Shows Jab More Dangerous Than Covid    (コロナよりワクチン接種がもっと危険とハーバード大学研究報告)
  by Jonas Vreterberg  U.S. News
ワクチン接種の危険性を指摘しています。職域接種で大学生や教職員に推奨は問題ということです。
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この世界で、政府を超えたところで自由に世界の諸相(実相や現象)を見据えている人々は、常日頃、歴史を、諸国の動向、現象を分析し、予見し、警告していた。その警告の論稿ゆえに、危険を避けることができた人々も多いに違いない。

立ち位置、どこに立っているか、立つか、絶えず問われている。「死ぬまで人は変われる」「死ぬまで人は侮れない」の名言もある。どれだけ人は清らかに澄んだ心で生を全うできるだろうか。それぞれが多くの煩悩を抱え、生きそして死んでいく宿命を負っている。

浄化される清らかな魂とは?

「琉球歌劇保存会」、「俳優協会」とあるが、琉球史劇に関してはどうなのだろう?俳優協会が史劇や時代劇の保存会のような位置にあると考えるが、歌劇保存会と別に「琉球史劇、時代劇保存会」を創設するか、まとめて「沖縄芝居保存会」に統合するのか、沖縄県文化財保護審議会 はしっかり提言すべきだろう。提言できるブレインが存在しないのらしい!?



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