
「はい、お土産」でいただいたのは魚沼のプリン、三個で500円。ちょっと高めだが、なかなか濃い味で器が卵ちゃんでいいね!色々と使えそうな卵の形である。プリンでもぜんざいでもなんでもかんでも、糖分だと黒砂糖の味がいいと思っている。だから沖縄産のプリンも負けない味である。黒砂糖の魔法のマジックがこもったスウィーツは沖縄の味!と、魚沼さんではなく黒砂糖の宣伝になってしまった!小さい頃小学校の近くに製糖工場やお茶工場があった。春には製糖工場からただよってくる甘い黒砂糖の蜜の薫りがあたり一面満たしていた。豊かな実りを身近に感じていた。いつのまにかなくなって大きな工場に砂糖黍は運ばれていった。大きな資本に小さな工場はすべて閉鎖させられていったのである。今グローバル経済の中で世界の億万長者たちが地球の隅々のささやかな生産現場を押しつぶしているのかもしれない。
ささやかな薫りただよう日々はすでに消えて後に残ったのはコンクリートの塊
風が通り過ぎた日々は消えエアコンが部屋に鎮座する
ガジュマルをなでる風吹く昼さがり祖母の白毛を一本一本抜いた