志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

昨夜まで 中空にいた 女郎蜘蛛、 台風の朝 蒸発か~?ヒヨドリは風雨の中卵を温める❗️

2021-07-21 16:26:30 | 動植物

庭の物語

貴女の賢さに半ば感動しつつ、見上げていた。
高いシークヮーサーの木と琉球月橘の間に
網を張って
クマゼミが二匹囚われ
緑色の光沢を放つカナブンもまた
身動きが取れずもがき、糸に絡まれ
餌食に。

貴女の捕獲の巧みさに
驚き、怒り、悲哀が通り過ぎた。

クマゼミもカナブンも懸命に生きていて
交尾し、次に命を引き継ぎたいと、命のリズムを
生きていたはずだった。

昆虫の命のサイクルを生きていた。

そして貴女も昆虫類の命のリズムを生きていて
巧妙な幾何学的模様を自らの身体から放出する糸で描いた。
これは数理哲学か
芸術か

生きるための芸術だー貴女が叫んだかどうか、知るよしもないが
工夫を凝らして作り上げた住処は罠

黄色い糸が光に照らされて美しく見える刹那
アゲハチョウがふわり飛び込んできた
花の薫りに酔って~。
否、交通事故のように
そんなはずではなかった夢に落ちた。

貴女のひたすら獲物を待つそのしぶとさに拍手
もはや待つことの美学だ

ひたすら待って罠の巣を生きる。
生きる糧が飛び込んでくる。
生涯は網を編み、飛び込んでくる同じ昆虫類を食べる繰り返し。

そんな時間のルーティーンにいきなりの終幕
自然の哲理か気まぐれか。

台風の朝、庭に立つと、貴女は消えていた
「ある日突然 二人黙るの」
黙って見上げる空

風雨の中で耐える姿に
心がときめいた。

クマゼミさんたち、
「リべンジなんだって~」
命は平等で同じではない。

ガジュマルの木に巣を作ったイソヒヨドリが
ニガウリ棚の上をさっと通り過ぎた。
( カミキリムシのロマンス)






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。