
(琉球新報4月8日)
月内に無人大型偵察機まで配備される嘉手納飛行場なのらしい。 日常生活に侵入するステルス戦闘機と共に、不条理は条理のようにここかしこにありふれているのらしい。
日常を丁寧に描くとシュールになると、かつて詩人が語っていたことが思い出される。
日常は有象無象につつまれ、喜怒哀楽も伴う。悲喜交々、国の舵取り、世界の動向で絶えず揺れる。
小さなこの島宇宙の中で無数の命の営みが繰り返されている。
先程の金属音に驚いて天井を見上げ、今ラジオからながれる柔らかいピアノ曲に心がなごむ。
時は流れる。
しかし不愉快な爆音を過度に浴びせられる基地周辺の生活は、耐えられない慣れに感性が摩耗するのだろうか。防音装備は役立っているようには見えなかった。豪邸の一室で、こんな所には住めないと思ったのだが、生活は続く。
少し凌げばいいさ、と知人は話した。基地の土地代は、何軒もの豪邸をもたらす。優良投資対象の米軍基地、それで子供達は、大学まで行けたさー。留学もさせた。
明暗。
あー、またステルス戦闘機が飛ぶ!
中米対立の前線がこの沖縄なのだと実感させられる日々。
三度目の爆音!何だか変だ〜!
14時、また爆音が通り過ぎていく!
空から降ってくる爆音、この島全体を襲う。しかし離着陸を繰り返す基地周辺は、倍以上の爆音被害を受けている!