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OSTRICH FEATHER BOA

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the GazettE Live Tour 2018 THE NINTH/PHASE #1 -PHENOMENON- 福岡市民会館

2018-09-30 14:32:10 | LIVE

バズマザーズ小倉の翌日8/19はthe GazettEで福岡市民会館へ行きました。丁度w-inds.のライブから1週間後にまた同じ会場へ足を運ぶことになろうとはね。(笑)
ガゼットは2年前のDOGMAのスタンディングツアー以来なので約2年ぶり。さらに3年振りとなるアルバム「NINTH」のホールツアー編の一環になります。正直僕は前作「DOGMA」のようなコンセプチュアルなアルバムが大好きなので、ノーコンセプトの「NINTH」というアルバムをそこまで聞き込んでいませんでした。「DOGMA」がハッキリしていた分、メンバーの言うラフに描くっていうのがよくわかっていなくて、ずっとぼんやりした感じだったんですよね。要はそんなにハマれてないってことなんですけど(笑)そんなわけでそこらへんのぼんやりした部分もはっきりできたら良いなと思ってたわけです。

会場へ行くと、久しぶりにバンギャルや黒子の方々に遭遇するという、最近はビジュアル系ではないライブの方に行くことが増えたので、こういう場所に来ると、ある意味隔絶された世界へ散歩するような感覚になりますね。僕はガゼットで知り合いはいないし、まあ友達....だった人が来ていたんですけど、彼は彼でもう僕のことは必要としていないので、、SNSが普及するとそういう事も身に染みて実感して、、結局結論として「俺自身が悪いんだ」っていうことにしかならないんですけど。っていうかグッズが全て売り切れるってどういうことなの....。
今回は3階の真ん中位の列で、遠いだろうなと思っていたんですけど、思いの外ステージは見えやすかったですね。まあ「DIVISION」の時は後方から2列目だったので、それに比べれば圧倒的に見やすいですけどね(笑)


SE:99,999
1.Falling
2.NINTH ODD SMELL
3.GUSH
4.CLEVER MONKEY
5.裏切る舌
6.DAWN
7.THE MORTAL
8.その声は脆く
9.虚 蜩
10.BABYRON'S TABOO
11.TWO OF A KIND
12.INCUBUS
13.HEADACHE MAN
14.UGLY
15.ABHOR GOD
16.UNFINISHED

ENCOLE
17.INSIDE BEAST
18.Psychedelic Heroine
19.THE $OCIAL RIOT MACHINE$
20.ATTITUDE
21.TOMORROW NEVER DIES

W-ENCOLE
22.関東土下座組合

結論から行くと2018年現在で過去最高に激しく熱いライブでした。
SEが鳴り響く時点でもう会場中が、地元の人も、恐らく遠征で来ているであろう方も含めてとにかく会場の飢餓感が半端なかった訳ですよ。今から暴れるための劇薬を注いでくれることを待ちに待ってました的な歓声で。そこからメンバーが定位置につき「Falling」で幕を明け、つんざくようなメタルの如く怒涛のリフ、シャウトと美麗を交えたボイス、前へ前へ押し出すようなベース&ドラムが放たれると、会場のいたるところに髪を振り乱すヘドバンが発生し(中にはお互いに抱き合いながら頭を振り回している人もいた)、続けざま「NINTH ODD SMELL」「GUSH」ではもう会場中のほぼ全員が一体となってヘドバンしては早くもライブが狂気的なものになっていってました。

「CLEVER MONKEY」「裏切る舌」「DAWN」等と中盤にかけては過去曲も織り交ぜていきますが、特に「CLEVER MONKEY」も「DAWN」も大好きな曲なので、僕はこのパートで結構暴れていましたね(笑) RUKIが「どうしたの福岡?なんか今日はいつもと違うね」と目の前の光景に圧巻されているようなMCを連発していました。

さらに「THE MORTAL」~「その声は脆く」~「虚 蜩」と奈落の底へ落ちていくようなミッドテンポのセクションは、音源では感じなかったものをやっと感じることが出来た気がしました。今回は映像演出は取り入れられていませんが、レーザー光線や照明による演出は取り入れていて、それがライブや「NINTH」というアルバムのイメージをより伝え、理解しやすくしているのかなと思いました。「THE MORTAL」とかは激しい面もあるんだけど、聞いててまるで映像、絵でも良いんですけど、そういうイメージが浮かんでくるような楽曲だったし、「その声は脆く」は近年聞くことのなかったガゼット節のようなメロディーが現在形でアップされたようなバラード、「虚 蜩」もまた原曲者の葵さん節が出てる切なな曲。そこから「BABYRON'S TABOO」と一度そこまで落ちた後にさらに得体の知れない何かに蠢かされて操られているようなヘヴィネスナンバーへ移行。今回、こういうバラードでもミディアムでもハードでもない、麗の言う「微妙なところ」のラインの曲が、ライブの中でも良いフックになっていました。基本的に頭を振らないセクションが無い(笑)

終盤にかけては「TWO OF A KIND」「INCUBUS」と入っていくのですが、とにかくアグレッシブさは半端なくて、まあ「INCUBUS」とか、たまにやる系のリストに入ってるんだっていう発見もあったんですが、「HEADACHE MAN」「UGLY」「ABHOR GOD」と一撃必殺のナンバーがこれでもかと立て続けに襲ってくるわけです。「TWO OF A KIND」も「ABHOR GOD」もライブではもうすでに音源の域を超えた曲になっていて、暴れ曲としては既存曲を超えた凶暴ささえを発揮していました。
そんな流れの中で、一転して突き抜けるように「UNFINISHED」を演奏して本編は終了。
暴れ曲満載なのに流れそのものを綺麗に感じれるのが、また彼らの美学なんでしょう。

アンコールでは戒のMC「今日滅茶苦茶気持ちいいです」という話から、御馴染み「かかってこーい!!」での「INSIDE BEAST」「Psychedelic Heroine」「THE $OCIAL RIOT MACHINE$」と年代を超えて久しく聞かなかった楽曲たちのオンパレード。アンコールは本編とは違って、より楽しむっていうライト感みたいなものがありましたね。そこがガゼットのライブでの面白さでもあるんですけど。「ATTITUDE」ももう「DIVISION」で一番化けた曲かな。この曲のもつ一体感というのは何なんでしょうね。もうあの打ち込みのようなメカニカルさは、バンドのグループ感に完全に変わっていて、これからも欠かせない曲の一つになっていくんだと思います。そして最後に「1つになろう!」と言って始まったのは「TOMORROW NEVER DIES」。昔は必ず入っていた「関東土下座組合」や「LINDA~」が無いのが、今のバンドも強みなんだろうと思います。そしてこの曲を「TOXIC」で作った時にイメージしていた、求められる立ち位置って言うのが、ここ2年位でやっとできるようになったのかな?と。

で、終わるかと思いきやダブルアンコールで「関東土下座組合」で完全燃焼でした。
眩い高揚感と凄まじい熱量で持ってこの日は終演を迎えました。

「NINTH」を改めてライブで聞いて実感したのが「懐かしさ」でした。なんか、歴代のアルバム曲の中にあったようなメロや音やらが散りばめられている。あくまで最新型のガゼットなんだけど、楽曲のそれぞれに、歴史を感じるんですよね。特に「UNFINISHED」は個人的に大日本異端芸者時代「春雪の頃」とか「枯詩」とかあの頃を思い出しました。

ただ、激しさに関してはは今までの比じゃないっていう。過去のどのガゼットのライブよりも頭を振った一日でした(笑)懐かしさと、新しさと、激しさのバランスみたいなものがここにきて上手く融合したアルバムになったんじゃないかと。だからこそ、ライブをやればやるほどどんどん化けていくと思うし、ライブハウスツアーとか、より肉薄したライブを繰り返すことで、「NINTH」の本質が見えてくると思います。

この後は#2として、ライブハウスツアーが開催されます。福岡は11/29 当然、参戦します。ありがとう。
この日はもう帰って死にました。



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