飛田随一の格式を誇った大楼。
現在は「鯛よし百番」という現役の料亭。平成12年(2000年)、登録有形文化財に。
国の文化財なので、いまのうちに記録しておかなければ、というようなあせりもなく、
のんびり撮影。
遊廓と聞いて多くの人が想像するであろう典型的な遊廓建築。
軒下に並ぶ提灯、擬宝珠をあしらった欄干、欄干を支える持ち送り、欄間や桟の装飾、
などなど、微に入り細に渡ったその意匠はまさしく圧巻。
間近で見ると、その細やかさを一層実感できる。
玄関には百番と書かれた大看板が掲げられている。この看板も貴重なものだろう。
奥行きがありすぎてレンズに収まりきらない。
左手の入口。床は網代模様を色分けしギザギザに演出したようだ。欄間は獅子の彫刻。
二階に目を転じると、欄干の下の小窓(下窓だろうか)に凝った細工が。
右手の入口。欄間には帆船が彫られている。扉に施された桐紋も見過ごせない。
建物はさらに右へとつづく。そして、ここから様子が一変する。
[左]どういうわけか、突然洋風の装いに。その剛健な外観に驚く。
[右]さらに右へ回ると、ふたたび和風に戻る。さすがに裏手は質素なたたずまい。
いつか、外観以上に絢爛豪華だという内部も、食事をかねて見学したい。
現在は「鯛よし百番」という現役の料亭。平成12年(2000年)、登録有形文化財に。
国の文化財なので、いまのうちに記録しておかなければ、というようなあせりもなく、
のんびり撮影。
遊廓と聞いて多くの人が想像するであろう典型的な遊廓建築。
軒下に並ぶ提灯、擬宝珠をあしらった欄干、欄干を支える持ち送り、欄間や桟の装飾、
などなど、微に入り細に渡ったその意匠はまさしく圧巻。
間近で見ると、その細やかさを一層実感できる。
玄関には百番と書かれた大看板が掲げられている。この看板も貴重なものだろう。
奥行きがありすぎてレンズに収まりきらない。
左手の入口。床は網代模様を色分けしギザギザに演出したようだ。欄間は獅子の彫刻。
二階に目を転じると、欄干の下の小窓(下窓だろうか)に凝った細工が。
右手の入口。欄間には帆船が彫られている。扉に施された桐紋も見過ごせない。
建物はさらに右へとつづく。そして、ここから様子が一変する。
[左]どういうわけか、突然洋風の装いに。その剛健な外観に驚く。
[右]さらに右へ回ると、ふたたび和風に戻る。さすがに裏手は質素なたたずまい。
いつか、外観以上に絢爛豪華だという内部も、食事をかねて見学したい。
ひきつづき飛田を探索。
いまの飛田は、昔ながらの町並みを保ちつつも、すでに多くの店が建て直されているが、
東端の通りには往時の建物が比較的残っている。
以下、四段目までがその遺構である。
[左]連なるガレージはかつて入口だったのだろうか。二階には袖看板の金具が残る。
[右]屋号の入った透かしガラス。文字は内側から読む格好になっている。
玄関も手の込んだ造りをしているが、何よりもまず、扇情的な赤タイルに目を奪われる。
後から塗ったようにも見えるこのタイル、近くで見ると、最初からこの色だったとわかる。
ゆるやかなアールが特徴的。こういう趣向は、一般住宅ではまず見られないものだ。
唐破風に飾られた鶴と松の彫刻が見事。奥行きのある建物で、ほかにも見どころは多い。
一階がカフェー風に改築されている。奥まった玄関は、この手の建物ではおなじみ。
二階は上中下の三段窓。下窓を覆う欄干風の板張りが非常に凝っている。
腰や入口にタイルが残る。入口のタイルはモザイクタイルの手本ともいえる色彩。
一階の小窓と青いタイルが特色。タイルの部分が、なんとも不思議な凹凸をしている。
サイディングを施されながらカーブを描く二階も気になるところだ。
いまの飛田は、昔ながらの町並みを保ちつつも、すでに多くの店が建て直されているが、
東端の通りには往時の建物が比較的残っている。
以下、四段目までがその遺構である。
[左]連なるガレージはかつて入口だったのだろうか。二階には袖看板の金具が残る。
[右]屋号の入った透かしガラス。文字は内側から読む格好になっている。
玄関も手の込んだ造りをしているが、何よりもまず、扇情的な赤タイルに目を奪われる。
後から塗ったようにも見えるこのタイル、近くで見ると、最初からこの色だったとわかる。
ゆるやかなアールが特徴的。こういう趣向は、一般住宅ではまず見られないものだ。
唐破風に飾られた鶴と松の彫刻が見事。奥行きのある建物で、ほかにも見どころは多い。
一階がカフェー風に改築されている。奥まった玄関は、この手の建物ではおなじみ。
二階は上中下の三段窓。下窓を覆う欄干風の板張りが非常に凝っている。
腰や入口にタイルが残る。入口のタイルはモザイクタイルの手本ともいえる色彩。
一階の小窓と青いタイルが特色。タイルの部分が、なんとも不思議な凹凸をしている。
サイディングを施されながらカーブを描く二階も気になるところだ。
遊廓→赤線
昭和5年ごろ、業者数220、娼妓数2700
昭和30年、業者数187、娼妓数1628
大門。逆光で見づらいが、提灯を渡すポールの向こう側に門柱がある。
[左]大門を内側から。門の両側には、当時の高塀も残っているのがはっきりと見える。
[右]説明書き。塀の手前に設置されていた。左の写真にも小さく写っている。
角の枠(?)に貼られた黒タイルが印象的。枠の内側には看板か電飾があったのだろう。
百番にやや似た雰囲気を持つ建物。遺構にしては新しすぎるか。
飛田でもっとも見てみたかったカフェー建築。
しかし、待ち受けていたのはすっかり改装された後の姿だった。
全体のフォルムは昔のままとはいえ、細かい装飾など、往年の雄姿をひと目見たかった。
窓の縁のタイルがつつましくも華やか。丸窓にはステンドグラスが収まっている。
中央の出っ張りの部分は、看板が取り付けられていたのだろうか。
入口が三つある和風建築。二階の肌色のタイルがなんともなまめかしい。
昭和5年ごろ、業者数220、娼妓数2700
昭和30年、業者数187、娼妓数1628
大門。逆光で見づらいが、提灯を渡すポールの向こう側に門柱がある。
[左]大門を内側から。門の両側には、当時の高塀も残っているのがはっきりと見える。
[右]説明書き。塀の手前に設置されていた。左の写真にも小さく写っている。
角の枠(?)に貼られた黒タイルが印象的。枠の内側には看板か電飾があったのだろう。
百番にやや似た雰囲気を持つ建物。遺構にしては新しすぎるか。
飛田でもっとも見てみたかったカフェー建築。
しかし、待ち受けていたのはすっかり改装された後の姿だった。
全体のフォルムは昔のままとはいえ、細かい装飾など、往年の雄姿をひと目見たかった。
窓の縁のタイルがつつましくも華やか。丸窓にはステンドグラスが収まっている。
中央の出っ張りの部分は、看板が取り付けられていたのだろうか。
入口が三つある和風建築。二階の肌色のタイルがなんともなまめかしい。