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遊里跡の探訪録など。
ブログの日時は、行動日・撮影日に合わせております。

本家 第一旭

2012年01月07日 18時00分00秒 | ラーメン・グルメ
新福菜館の隣、大晦日は閉まっていた店。




スープは淡いとんこつ系。思わずどんどんすすってしまう。麺や具も悪くない。
飽きのこない味で、店が近所にあったら通いつめてしまうだろう。

八幡 橋本 ~拾遺編~

2012年01月07日 16時30分00秒 | ◇京都
もう少し橋本を紹介。

 
ビニールシートに覆われた建物。どうやら一部が崩れてしまったらしい。
横からのぞくと、凝った造りの玄関が。まもなく取り壊されると思うと残念でならない。

 
上の建物の行く末を示すような空き地。地面にはタイルが残っている。
遺構の少ない地域なら、こういう残留物でもうれしくなるが、ここでは寂しさが先に立つ。


大谷川越しに遺構の裏手を望む。すぐ西(写真でいうと左方)には淀川が流れている。
昔は、淀川を舟で渡ってきた遊客が、こちらからも店に上がれるよう整備していたという。

 
裏手から見た時、特に目を引くのがこちら。丸窓、ステンドグラス、二階の手すりが特徴。
こちら側を客に見られることを充分に意識したデザインといえる。

 
[左]橋げたの跡。
[右]対岸からの様子。かつてはこの位置から淀川を望むことができたのかもしれない。


新築の家の庭先に古そうな灯籠を発見。往時は川べりを照らしていたのだろうか。
よく見ると、この支柱は伸縮式のようだ。それほど年代物ではないような気がしてきた。


現役のレトロな銭湯、橋本湯。
何枚か写真を撮っていたら、ご主人とおぼしき方に声をかけられた。
現在放映中の『のど黒飴』のコマーシャルのロケに、橋本湯が使われているそうだ。
ネットでも視聴できるとうかがい、帰宅後さっそくチェックすると、おおっ、まさしく橋本湯。
いい映像を見ることができ、ご主人に感謝。

八幡 橋本(2)

2012年01月07日 15時30分00秒 | ◇京都
ひきつづき橋本を歩く。幸い、雨はあがっている。


ほぼ茶系統ながら華やかな雰囲気をまとう建物。一階と二階の欄間の対比が印象深い。
植え込みの後ろには隠れた出格子が。こういう太い格子は橋本で多数見られた。

 
[左]この間口でこの奥行き。正面から見ただけではわからない懐の深さに驚かされる。
[右]新旧の防火設備が並ぶ。防火水槽には「榮樓」の屋号。末長く残っていてほしい。

 
一階壁面のタイルが見事だが、これは近年新しく貼られた可能性もあるか。
床の亀甲タイルは往年のものだろう。不規則に散らばめられた色タイルがアクセントに。


スタイリッシュな窓がずらりと並んだ二階。まるで鏡台が連なっているように見える。

 
[左]擬宝珠の高欄、彫刻欄間、鮮やかなタイル。この小規模で懲り方が半端ではない。
[右]軒天井に市松模様を仕込む徹底ぶり。一の字つなぎの格子なんてはじめて見た。

 
[左]いろいろなタイルが用いられている。とりわけ床の独特な模様が印象に残った。
[右]格子とタイルがカーブを描く。こういうきれいなカーブは技術的に相当難しいという。

 
かなり改修されているものの、丸太を並べた装飾は昔のままと思われる。
手前のへこみをのぞくと色鮮やかなタイルが。それにしても、このへこみはなんだろうか。

八幡 橋本(1)

2012年01月07日 14時30分00秒 | ◇京都
遊廓(芸娼混在)→赤線
大正元年、業者数16、娼妓数31、芸妓数22
昭和4年、業者数27、娼妓数60
昭和30年、業者数75、娼妓数262

橋本駅に到着したあたりから、ぽつぽつと小雨が降りはじめた。
カメラをかばいつつ、軒をお借りしつつ探索をおこなう。

 
[左]太い出格子とその下の山路文が目を引く。玄関の豆タイルの装飾も見逃せない。
[右]欄間の桟の組み方がおもしろい。中央には屋号が埋め込まれている。


入口を左右に配した典型的な店構え。よく見ると、妻側にも使われていない入口がある。
腰のタイル、玄関の欄間、二階の欄干など、外装にも多くの工夫が見られる。

 
入口が近い位置に並ぶ。右側の入口は直接二階へ通じているのだろうか。
欄間に施された鯉の透かし彫りは見事の一語。

 
現役らしい多津美旅館。橋本では数少ない洋風建築。ステンドグラスが美しい。
旅館内に、男女が踊る大型のステンドグラスがあることで知られる。いつか見てみたい。


黒い壁が重厚な和風建築。銀行の地図記号を思わせるくり抜き窓がユニークだ。


タイル張りが目を引く玄関まわり。住人がいないのか、庇が傾いているのが心配。

 
[左]格子と赤壁が特色の和風建築。くすんだ赤壁も、往時はもっと華美だったことだろう。
[右]雷文のような連続文様。この手の建物で雷文はめずらしい気がする。