氷見線の車窓風景

富山湾越しに雪をかぶった立山連峰を望む。


空が少しずつ赤く染まってきた。右端に見えるのは女岩。


海岸線に別れを告げ、内陸部に入る。

氷見ラーメン

店先にたくさんの花輪。ちょうど五周年だったらしい。


おすすめの塩ラーメンを注文。
五周年記念のサービスで、650円のラーメンが500円で提供されていた。

うまい。ひとことでいえばとんこつ魚介だが、いままで食べたことのない味。
あっさりしていながら、いろいろな風味がじんわりと沁みてくる。

氷見を再訪する機会があったら、また寄りたい。

氷見 本川町

通称、有磯新地
昭和5年ごろ、業者数23、娼妓数30

目星をつけていた場所がピンとこなかったため、範囲を広げて探索した。
遊里とは関係のない物件が多いと思うけれど、目を引いた建物を掲載。

　


入口の多さに驚かされる。

　


道路に対して建物が平行ではなくギザギザに並んでいるのがおもしろい。


出桁が美しい和風建築。

　
カフェーを思わせる外観。あらためて見ると、造りが新しすぎるか。

　
風格を感じさせる構え。欄間に施された彫刻が圧巻。

湊川

橋の向こうに立山連峰が見える。

魚取神社、金刀比羅神社

どちらも港町らしい名前の神社。
念のため灯籠や玉垣を確認したが、遊里とのつながりはなさそうだった。


魚取神社。漁業の神なのだろう。


魚取神社。


金刀比羅神社。

高岡 伏木

通称、玉川新地
昭和5年ごろ、業者数18、娼妓数37
昭和30年、赤線21軒、65名

　
旧町名の標柱。遊廓について触れられている。

　
公民館やバス停に玉川の名が残っている。

　
現役の料理店。年季の入ったたたずまい。





　
赤塗りの壁に注意を引かれた。

高岡 伏木湊町

伏木万葉大橋から玉川新地へ向かう途中に、気になる界隈がある。


銭湯といえば遊里につきものだが……。

　
一階の装いが目を引く。三階建てはオリジナルだろうか。



　


ぼろぼろの下見板が年季の長さを感じさせる。

　
入口にカフェーの鑑札。

小矢部川と伏木万葉大橋

川の駅 新湊

休憩に立ち寄った川の駅。
館内の軽食店で気になるメニューを見つけたので、ここで昼食を取ることに。


白えびかき揚げ丼、500円。
値段が値段だから期待していなかったが、ちゃんとおいしい。
かき揚げは自前で揚げてあるし、つみれ入りの味噌汁もうれしかった。

稲荷社

遊里との関係はわからなかった。



　
鮮やかな朱色と竹梅の絵が印象的。

射水 新湊

通称、十銭町、放生津
昭和5年ごろ、業者数42、娼妓数60
昭和30年、赤線35軒、119名

　
迫力の平入り建築。窓には凝った造作も見られる。







　
右方の入口にカフェーの鑑札が残っていた。


それぞれ別の道路に面した無関係の二軒のように見えるが、
よく見ると奥でつながっているようだ。

射水 末広町

戦後、高級慰安宿泊施設を設置

現在は、桐木町ほどではないものの、居酒屋の多い地域となっている。



　


銅板張りが印象的な建物。右脇の路地にも惹かれる。

高岡大仏

日本三大仏の一つ。ではなく、候補の一つ。
三大仏として、奈良の大仏、鎌倉の大仏、この二つは確定しているものの、
残る三つめの大仏には諸説あり、いまのところ決定的な大仏は存在しない。




三大仏に入るかどうかはともかく、立派な大仏であることは疑いない。

射水 大仏飲食店街

高岡大仏にちなんで名づけられたであろう古い飲み屋街。
青線だった可能性を考えたくなるが、なりたちや沿革など、一切が不明。

射水 桐木町

昭和30年、芸者屋数20、芸妓数45

駅に近いこともあってか、桐木町とその周辺は、現在も歓楽街となっている。



　
入口上部のタイル張りが気になった。



　
もとは和風建築であったことがわかる。力業の増築だ。






カフェーを思わせる外観。