Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

研究所の入口

2011年03月26日 | ヨーロッパ

 Tropen Instituteという研究機関の入口です。かつては植民地研究所という名前だった由緒正しい古い建物です。
 この入口を入ると、いつも武者震いがします。どうしてかわかりませんが、先人たちが20世紀初頭からここでインドネシアを含めたオランダの植民地研究をしていたと思うと、なんだか背筋が伸びるだけでなく、無性にしっかりやらなくちゃ、と思います。
 1930年代には民族音楽学の創始者の一人、ヤ―プ・クンストもこの研究所の所長をしていた時期があります。そんな建物に入れるだけで幸せですね。(ちょっとミーハーですみません。)


典型的なホテルの朝食

2011年03月26日 | ヨーロッパ

 ホテルの朝食です。今まで宿泊したこじんまりしたホテルはどこもブッフェ形式の朝食です。オランダに限らないのかもしれませんが、チーズ、ハムが数種類(日替わり)、パンが数種類、サラダ、シリアル、ゆで卵、フルーツサラダ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー、紅茶というのが、典型的です。ちゃんと私の好きなエッグスタンドが用意されています。エッグスタンドの絵柄は紺色で模様が描かれて素敵です。
 家ではパン一枚とハム、水、コーヒーが私の朝食ですが、やはり海外ではしっかり食べます。そうすると結構、昼は軽くて大丈夫。だいたい研究所や図書館にいることが多いので、スーパーでパンなどを買って、休憩コーナーで自販機のコーヒーで昼食です。
 このホテル、オランダのホテルにしてはチョコフレークがありません。もちろん値段的にも安いのでそこまで望むのもどうでしょうね。明日、朝食のブッフェデスクをよく見てみます。


これビール?

2011年03月25日 | ヨーロッパ

 ライデンで夕食をとり、アムステルダムには20時頃に戻った。帰りにスーパーでビールを買う。といってもレモン味でアルコール分2.5パーセント。「味のついたビールなんてビールの風上にもおけない」と断言した友人がいたが、それでも私は好奇心でつい飲んだことのないビールを購入してしまう。
 日本ではほとんど飲まない私も、やはりオランダに来ると、小瓶のビールを飲む。だいたいベルギー、オランダのビールならば、一本90円から110円程度。だいたい1ユーロ以下である。
 ちなみにこの写真のGrobschはハイネッケンと並び知られるオランダのビール。ところでこの味だが、やっぱり友人がかつて言った通り、「ビール」というのははばかられるが、それでも新たな飲み物としては、結構、楽しめるのではないだろうか?べたべたとシールがはられていない瓶も素敵である。


イライラするんですね

2011年03月25日 | ヨーロッパ

 ライデンの運河沿いのメイン通りが船の通過でしばらく通行できなくなった。この道で、待ちぼうけをくらった記憶がない。バスや車は当然、人も自転車も全部、ストップである。
 外国人の私は珍しさもあり、写真を撮影したりして時間を過ごすことができるが、私の傍に立っていたお買いもの帰りのおばさん(駅前のスーパーで買い物をした感じ)が、何度も私に英語で、「長いわね。まだなの」とつぶやきながら、ジェスチャーでイライラを表現する。
 おばさん、これあなたの国ではそんなに珍しいことじゃないんでしょう?渋谷の駅前のスクランブル交差点の信号だって相当長いよ。普段、オランダの歩行者は信号なんて無視しちゃうんだし、このくらいお待ちなさいな、と心で呟いてみた。


懐かしい運河

2011年03月25日 | ヨーロッパ

 私が住んでいたライデン大学近くの下宿を出たところに広がる運河です。実は、この風景の夏バージョンは、ときどき大学のパソコンの壁紙になります。夏は運河の周りのポプラの木々の葉が青々と茂ります。
 なんだかこの前に立つと、もう8年前になってしまったさまざまなオランダでの出来事を思い出します。 月並みですけれど、時が経つのが早いなあと、ため息をついてしまいました。
 後ろを振り返るより、前に進まないと。
 ちなみに私が住んでいた建物のいくつかの棟は、売りに出されていました。お年寄りが多かったし、やはり急な階段が問題なのかなと思いました。すでに私の大家さんもすでに家を売って、老人用の施設に移っています。オランダの伝統的な建物は美しく見えますが、ある意味、バリアフリーとはほど遠いのです。


それでも太陽の光が欲しい?

2011年03月25日 | ヨーロッパ

 ライデンの研究所を出た時間が17時過ぎ。夕方であるが、今、オランダは19時近くにならないと暗くならないので、陽は傾きつつあるが、それでもまだかなり明るい。しかし、明るいとはいえ、まだ薄手のコートやマフラーが必要な気候なのである。
 ところが、やっぱり太陽が大好きなオランダ人。仕事を終えた人々が、テラスでビールを飲みながらおしゃべり。カフェの前は大賑わいである。コートを着ても外がいいという発想は日本人にはないのでは?
 写真のカフェはライデン大学の本部のそばにある運河沿いのカフェで、私も何度か友人たちと行ったことのあるこじんまりしたところ。なんだか、変わらないでお店があると嬉しい……。


ov-chipkaart

2011年03月25日 | ヨーロッパ

 昨日は本当ならばアムステルダムの研究所に行くはずだったのだが、電話で確認すると「金曜日に来てくれ」と言われたため、予定を変更して、かつて住んだライデンの研究所に行くことにした。
 昨日、『地球の歩き方』に書かれていた無記名式のov-chipkaartを購入したので、電車に乗るにはSUICAと同様に入口に設置された機械にタッチするだけである。といっても、日本と違い入口の機械に紙チケットを通す必要がないので、駅にゲートらしきものはあるが、タッチをしなければ、通り抜けられる。それでも、かつてはピンカードがないと、チケットを買うのが大変だったことを考えると、相当に楽になった。ただし電車に乗る場合は、20ユーロ分カードにチャージしろと言われた。しかもカード代が7.5ユーロして、SUICAの用に永遠に使えるわけでなく、カード代を返金してくれない。期限は2016年の7月1日となっている。有効期限が5年と4カ月なんて中途半端である。
 好奇心旺盛の私は、帰りにアムステルダムでオランダ国鉄の販売機にかざしてみた。英語表記を指示すると、残額、履歴などが選択できて、画面でチェックできる。するといくつかのことがわかった(そんなことは、どこかのHPに書いてかるかもしれない)。
 ・電車は片道分の支払いが、往復運賃の片道分になっている。
 ・バスやトラムは距離制らしく、昨日のスキポールからのバス代は、1ユーロ近く安くなっている。
 ・電車に乗るためには、電車用にアクティベートしなくてはならない。要するに何等車用にするのかを選ぶ必要がある。これは発券機でできるが、私は2等車用として窓口に頼んだ。手数料を0.5ユーロとられた(ちょっぴりショックだが、サービスが有料ということには納得できる)。
   ちなみに私はこのカードについてのある程度の情報は、駅の窓口においてあった英語のパンフレットで知った。ちなみに、これはHPからもダウンロードできるらしい。


De Slegte

2011年03月25日 | ヨーロッパ

  De Slegteは、オランダ各地にある新刊の特価本と古書を扱うチェーン店である。どの店も古書の扱いが多く、アムステルダム、ライデン、ユトレヒト、デン・ハーグなどは専門書や高価な古書もかなり扱っている。
 オランダに住んでいた時、この本屋には本当にお世話になった。当時、顔見知りになったライデンの古書を担当していた人は、各店舗からワヤンなどの関係の本をいろいろと探してくれた。オランダにはインドネシア関係の古書はひじょうに多く、大きな新刊書店でもインドネシアの棚が単独に設けられているほどである。
  久しぶりにアムステルダムのDe Slegteに寄った。2003年と棚の位置が全く変わっていないことに驚いた。もっと驚いたことは、その本屋の香りである。古書店には埃っぽい独特な匂いがあるのだが、この古書フロアーは日本のフロアーとはその香りが違うのだ。だからといって人工的な香りを漂わせてわけではない。たぶん、紙のせいなのだと思う。日本の本と西洋(特にヨーロッパ)の本に使われている紙がきっと違うのである。もちろん何の実証的な理由があるわけではないのだが、古書好きの「勘」である。


急な階段

2011年03月24日 | ヨーロッパ

 オランダの古い建物を利用した安いホテルに泊まる場合、トランクを持参するのは適当ではない。急な階段を荷物を持って上がらなくてはならないからである。ガラスの腰を持つ私は、もはやオランダの階段をトランクを引きずってあげることはできない。今回も、バックパッカースタイルであり、すんなりと荷物を背に3階(日本でいる4階)まで階段を上がることができた。
 それにしても、このスタイルで不便なのは、仕事関係の書類がたくさん入らないことである。どうしても丸まってしまうし、電気製品なども壊れやすく、ほとんどタッパーにいれておかなくてはならない。結局、パソコンや書類用の小さなDバッグを前に背負うことなる。
 そんな思いをするのであれば、1泊シングルで1万円以上するエレベータのついたりっぱなホテルに宿泊すればいいのだが、いまだそのように割り切ることができない。やっぱり、机がある、プライベートな状況が維持できるなど最低な条件がそろえば、その方が仕事がはかどるのである。「大学の先生なのだから」、とよくいわれるが、私はこと研究に関してはこうした環境の中でこそ、「調査にきている」という実感がわく。今回の部屋は、トイレ、バスは共用だが、部屋でパソコンが使えて、かなり上等である。


時差ぼけ

2011年03月24日 | ヨーロッパ

 ヘルシンキ空港からアムステルダム行きのフライトに乗り換えたのが、日本時間で23時、到着したのは夜中の1時半。このフライト間は絶対に眠らないと頑張ったが撃沈だった。スキポールに到着してから、バスを待ってアムス市内に入る。ちょうど日没時でバスの中で日が暮れた。とにかく眠いのである。バスはなんのアナウンスもなく走るので、風景を見ておかなくてはならないが、オランダについたせいもあり緊張感が薄れ、睡魔に襲われる。
 宿についてから、近くのスーパーで水を買い、荷物の片付けもそこそこにすぐに眠る(もう限界を超えていた)。そして起きた時間が日本の9時。8を引くとオランダの夜1時。それで今、ブログを更新しているわけ。何度か経験していることだが、ここで眠らないとたいへんなことになるのである。ということで、明日から行動開始。
  写真は明け方にホテルの窓から撮影した風景。