Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

Villeroy & Boch

2011年03月28日 | ヨーロッパ

  ビレロイ&ボッホVilleroy & Bochという陶器のメーカーをご存じだろうか?私は西洋陶器に詳しい方ではないが、日本の百貨店の西洋陶器の売り場で簡単に目にすることはないメーカーなのだと思う。オランダにこのメーカーを置いている店は多い。どうも、ドイツのメーカーようである。
 実は、トラムに乗ってアムステルダムの駅に行く途中、ホテルのすぐそばにこのメーカーの店があることを車内から発見したので、帰りに寄ってみた。
 まずエッグスタンドに目がいってしまう。数種類あって、だいたい16ユーロくらい。結構な高級陶器なのだろう。しかし、気に入った柄のものが見つけられなかった一方で、素敵なマグカップを発見してしまった。こういうものはかさばるし、持って帰るのがたいへんなのだが、ここでも「次にいつオランダにこれるかわからない」(でもこれはドイツ製じゃないか?)という言い訳で購入してしまったのだった。ということで、メーカー直売店で、こういう買い物袋をもらったのは、実に久しぶりで、過去の記憶がないほどである。一時的にリッチな気分になるが、すぐに恥ずかしくなってカバンにしまう。自分の身なりに、ちょっと不釣り合いのような気がしたからである。


コンセルトへボウ

2011年03月28日 | ヨーロッパ

 日曜日の夜、コンセルトへボウでグリゴリー・ソコロフ(Grigory Sokolov)の演奏会を聴いた。ライデンに住んでいるときは、帰りがたいへんなので、ここまでコンサートを聴きにきたことがなかった。今回の宿泊先がこのホールのすぐ傍なので、この機会に行ってみることにした。
 このホールの音響がすばらしいことは、現在、一緒にバリのガムランの音響の研究をしている音響工学を専門とするS教授からいろいろと話を聞いていた。木でつくられていること、音響設計など実に工夫が施されているという。
 この日のコンサートは満員。プログラムは前半がバッハの《イタリア協奏曲》、《フランス風序曲》。二曲とも同じ練習曲集の中の作品である。後半は、シューマンの《フモレスケ》と《クラヴィアシュトゥッケ》。結構、マニアックな演目ではないだろうか?しかも後半の二曲は、曲が違うにも関わらず、通して演奏した。
 さて音響だが、最初はかなり面喰った。これまでに経験したことのない響きで、最初の3分間ほどだが、残響になれず、音がうまく聞き取れないのである。これはCDでしかピアノ作品を聞いていないからだろう。徐々に慣れてくると、残響の中でピアノが心地よく響く。たぶんピアニストも演奏テクニックに加えて、こうした残響をかなり意識しているのではないかと感じたところがいくつもあった。とくに《フランス風序曲》の終曲〈エコー〉は、私が知っている演奏の中で最もテンポが遅く、まさに「こだま」のような残響が強弱の使い方とともに実に効果的だったと思う。アンコールは観客総立ちで、なんと7曲。こんなコンサートは初めてだった。
 ヨーロッパでは普通なのだろうが、会場するとロビーでノン・アルコール飲料がふるまわれ、コンサートの前半が終わると、アルコール類も含めて自由に飲める。実にすばらしい方式である。赤坂のサントリーホールは、休憩中のワインはかなり高かったのではないか?ちなみに私は白ワインをグラス一杯のんだおかげで、ほろ酔い気分のシューマンだった。しかし、眠くはならなかった。これもコンセルトヘボウのマジックである。(いつしか、クラシックの批評家みたいになっている文章でした。)


店頭1ユーロ

2011年03月28日 | ヨーロッパ

 デルフトのみやげ物屋の店頭に並んだ安いお土産品の中に、エッグスタンド1ユーロを発見した。沖縄でいえば、星の砂とか、ベトナム製の「琉球ガラス」、「ミニ・シーサー」といったところ。
 ただエッグスタンドがこうして店頭に並ぶところがヨーロッパである。ちなみに、私がこの写真を撮ってからしばらくして、ひと組の観光客が5つ位を選んで買っていった。これを土産として誰かに渡すのか、それとも家で使うのだろうか?ちなみにオランダでは、エッグスタンドといっても通じない。英語では写真に表示されているようにエッグカップといわれているらしい。
 さすがに店頭1ユーロのエッグカップを私は買わなかった。エッグカップであればなんでもいいというわけではないのだ。「これはあきまへん。あまりにも安ものどす。うちの飾り棚が泣きはりますわ(いいかげんな京都弁で)」。


すごろく

2011年03月28日 | ヨーロッパ

 オランダの旅番組で「アンネ・フランクの家」が映るたびに、かみさんに「インドネシアの地図の書かれたすごろくが展示されていた」と聞かれて、少々、自信を喪失していた。なぜなら、二度もこの家を訪れているのだが、アンネ・フランクの家の「インドネシアの存在」に気がつかなかったからである。
 研究とは関係ないが、今回、どうしてもこのすごろくを自分の目で確かめたかった。今日は、日曜日で研究所も閉まっているので、午前中、トラムで久しぶりに「アンネ・フランクの家」に行ってみた。11時過ぎで、ものすごい行列である。オランダの観光地でこれだけの人が入場を待つのは、たぶんこことゴッホ・ミュージアムくらいではないだろうか?私も仕方なく並んだが、結果的にはミュージアムカードを持っている人は、別の入口があったらしい。
 隠れ家の中に入って、アンネではなく、ペーター(たぶん弟?)の部屋に、彼が8歳の誕生日プレゼントにもらったボードゲームとして、確かにすごろくが展示されていた。中央にインドネシアとオランダの地図、周辺には、植民地各地の産業が絵によって示されている。インドネシアすごろくというよりは、当時の植民地を含むオランダ産業すごろくなのであった。たぶん、私の後にいた人は、なぜアンネの日記や部屋ではなく、ペーターのすごろくに見入っていたのか不思議であったろう。とにかく目的を果たして満足だった。
 ちなみに、ミュージアムショップで、展示されていたボードゲームの絵はがきはないのか聞いてみたが、不思議そうな顔をされて「ありません」と言われた。ぜひ、このブログを関係者が見ていたならば、作っていただきたい。


フリッツ・マヨの誘惑

2011年03月28日 | ヨーロッパ

 このところ、年齢のせいもあって健康志向である。好きでも体に悪いと思うものは食べないようにしている。特に「油もの」は嫌いではないが、積極的に口にしなくなった。コレステロール、血圧の敵を阻止しているのである。
 アムステルダムの街には、フリッツ(あるいはパタット)と呼ばれるフレンチポテトフライ屋が多い。Sサイズでも、「こんな量、芋ばっかり食えるか」という位たくさんポテトが入っている。しかも一本のポテトは、日本のハンバーガーチェーン店よりずっと大きい。Sサイズが、日本のLの2倍といっても過言ではないのだ。
 しかしオランダ人はそれだけにとどまらない。その上に各種ソースをかけるのである。日本ではトマトケチャップにつけて食べる場合があるが、こちらでは、ソースをかけてたべる。もうソースでべちょべちょにするのだ。ソースで多いのが、マヨネーズ(通称マヨ)、ケチャップ、サテー(これはインドネシアのピーナッツソース)の三つである。このうち二つはミックスでかけられる。
 健康を考えれば、この食べ物は積極的に食べるものではない。もし何人かでシェア―するならばいいが、一人で食べなければならないのである。おじさんなので、食べ物を残したり、捨てたりすることはできないのだ。そう思いながらも、本日、私は誘惑に負けた。
 「これはオランダでしか食べられないんだ。次にいつ食べられるかわからないじゃないか。それに写真をとってブログにアップしなければならないんだ。」こんな言い訳じみた独り言で、ぼくはSサイズのフリッツ・マヨ(マヨネーズソースのポテトフライ)をたいらげたのだが、今、少し後悔している。胃がもたれて、しんどいので……。まさに自業自得である。


素敵な街並み

2011年03月28日 | ヨーロッパ

 デルフトの街並みは本当に素敵だと思う。ここに普通に人が住んでいるなんて到底信じられない位、古い街並みが残されている。家の前に車が縦列駐車されているのが、今の街並みを物語る。
 日本は木造建築なので、建増しを繰り返す。建増しもまた日本の美だとデザイナーの友人から聞いたことがある。しかし、石で造られたヨーロッパの家はそう簡単に建増しをすることは難しいのではなかろうか?もちろん巨大な協会などは、長い時代の中で大きくなっていくので建増しのように見えるかもしれない。
 この写真の風景は、もちろん現代において「作りだされた風景」かもしれない。きっと、デルフトの街並みを残すためのいくつかの条例があるのだろう。それに基づいて今の風景がある。しかしこの風景がぼくの心を打つのは、それがただ古さを残しているからではない。そこに現代の人々の息吹が聞こえてくるからである。そこに21世紀の暮らしの中に生きる人々が住んでいるからである。街が生きているからである。