De Slegteは、オランダ各地にある新刊の特価本と古書を扱うチェーン店である。どの店も古書の扱いが多く、アムステルダム、ライデン、ユトレヒト、デン・ハーグなどは専門書や高価な古書もかなり扱っている。
オランダに住んでいた時、この本屋には本当にお世話になった。当時、顔見知りになったライデンの古書を担当していた人は、各店舗からワヤンなどの関係の本をいろいろと探してくれた。オランダにはインドネシア関係の古書はひじょうに多く、大きな新刊書店でもインドネシアの棚が単独に設けられているほどである。
久しぶりにアムステルダムのDe Slegteに寄った。2003年と棚の位置が全く変わっていないことに驚いた。もっと驚いたことは、その本屋の香りである。古書店には埃っぽい独特な匂いがあるのだが、この古書フロアーは日本のフロアーとはその香りが違うのだ。だからといって人工的な香りを漂わせてわけではない。たぶん、紙のせいなのだと思う。日本の本と西洋(特にヨーロッパ)の本に使われている紙がきっと違うのである。もちろん何の実証的な理由があるわけではないのだが、古書好きの「勘」である。
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