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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

正倉院展

2016年11月19日 | 

 7年前に奈良に出かけた目的は正倉院展だった。そのときのブログもちゃんと残っている。10年近く継続しているからこそ、ブログは過去の自分の行動を簡単に検索できるツールになっている。前回の正倉院展では1時間近く並んだ記憶があるのだが、今回は最終日の月曜日ということもあって、あっけなく入館できた。実は正倉院展の期間だけは、普段休館する月曜日も開館しているのである。とはいえ、展示室はたくさんの見学者であふれていた。
 今回の目的は、今はも使われなくなった「ウ」という楽器を見ることが目的である。大型の笙で、長い吹口がついていたという。1985年に展示されたのが最後で、30年ぶりに人の目に触れる楽器だ。もし、今後30年もの間、展示されなければ次に見れるかどうかわからない。
 展示品を見るだけで音がなるわけではない。しかし奈良時代から1300年もの間、その姿のまま保存されている楽器の現物を見るというのは、やはり感動的な出会いだ。実際の楽器を前に、当時のさまざまな光景や音を想像するのは本当に楽しい。