Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ガムラン・アンクルン

2016年11月09日 | 大学

 勤務する大学にはゴング・クビャルという大きな楽器で大編成のガムランはない。「浜松市の楽器博物館にあるから」というわけではないが、大学でガムランの楽器を購入すると決まった時、その保管場所、価格そして授業ができるように大人数で可能なガムランを考えたとき、やっぱりガムラン・アンクルン以外に考えられなかったからである。
 この楽器が大学にきてからほぼ4年がたつ。すでに大学の顔になったかもしれない。ガムランを知らないほとんどの学生たちがこの小型のガムランをバリのガムランとして認識は、この編成がバリの代表的なガムランとはいえないことから少々寂しいが、音は立派なガムランである。
 たいていの曲はガムラン・アンクルン用に編曲すれば演奏は可能である。「変だ」とか「覚えにくい」と言われるが、それはゴング・クビャルのための元曲を知っている人が言うセリフであり、はじめからガムラン・アンクルンで勉強すれば、「変」でもなければ、覚えにくくもない。「そんなもの」なのである。来年の2月18日には市内のアートセンターでコンサートを開催する予定である。だから大学祭が終わってもまだまだ練習は終わらない。浜松での密かな楽しみはまだまだ継続するのである。