もうすっかり冬支度というこの季節、わが家のベランダの「熱帯鉢植え館」には、ハイビスカスのほか、最近は蘭の花も咲いています。いいですね、気分は完全に夏です。そろそろ蘭の鉢もハイビスカスの鉢も家の中に入れてあげないと凍えてしまうかもしれません。
まだ蘭の花の鉢植えが日本の中では貴重だった30年以上前、私の母方の祖父は蘭の花を一生懸命育てていました。家の中には小さな温室があったことを覚えています。ちなみにその場所には現在、ワヤンのスクリーンが張られています。祖父は戦前に台湾の大学で勉強して、長いこと台湾で働いていたこともあって、蘭の花にある種の懐かしさやこだわりをもっていたのかもしれません。聞いたことはありませんでしたが、きっと亜熱帯に対する望郷のようなものがあったのでしょう。
私も蘭の花が大好きです。なぜなのか、と考えてみました。まとめると、1)祖父の面影 2)バリへの望郷 3)沖縄への想い そんなとこでしょうかね。そんなことを考えながら、しばらくベランダで咲いている蘭の花を楽しみます。